ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

ゆきちゃん通信 No6 その2

2001年02月13日 | ゆきちゃんの日記
これは由紀子が一年生になったのをきっかけに
お世話になった方たちに郵送していた新聞です。
それを日記風にアップしました。
もともとの新聞としてPDFで見ることもできます。

2000年1月30日発行


ゆきちゃん通信No6

その2

※由紀子の趣味


◎読書

字が読めるようになって由紀子の本への興味は大きく広がりました。
以前の愛読書はカロリーブックでした。
別に母の体重を気にしてではありません。
CM で見たお菓子やジュースの写真がいっぱい載っているからです。

でも、今は『ことば絵辞典』が一番の愛読書になりました。
毎日飽きもせずにページをめくってはいろいろなことばを
吸収しているようです。

◎ジグソーパズル

5組で同じクラスの明日香さんと毎日楽しんでいるのがパズルです。
小学校に入る頃はまだ60ピースが精一杯だったのが
今では120ピースまで大丈夫になりました。
5組には卒業した自閉症の先輩が作った
1000ピースのパズルが飾ってあります。

いつか由紀子と2人であ
んな大きなパズルが作れたら楽しいだろうなぁと思ってしまう私です。

◎キーボード

以前ピアニカでキラキラ星が引けるようになったことを
お伝えしましたが、
あれから興味はキーボードへと移りレパートリーもかなり増えました。

以前は私が音階を教えながら練習していましたが、
今の先生はマーマー(次女)。
弾きたい曲を何回もマーマーに弾かせて側でじっと見て
覚えるようになりました。
まだ一本指のピアニストですが、
音色をいろいろ変えたり、鍵盤の位置を変えて音の高さを楽しんだり
毎日賑やかな事です。

*・。*゜・。・o゜・。*゜・。・o*゜・。*゜・。・o*゜・。*

私は由紀子に趣味と呼べるようなものが出来た事を
とても嬉しく思っています。
人との係わりが苦手な由紀子は
どうしても独りで過ごす時間が多くなります。
その時に楽しめる物があるのは大切だと思うからです。
趣味はどんどん変わって行くでしょう。
でも、由紀子が成長して自立した時にも、
何か趣味を持っていてくれたらいいなぁと
思わずにはいられません。



※『お母さんへ、心配してください。』

由紀子の口からは、ある日突然、
面白い言葉が飛び出してきます。
この言葉もそうでした。

『◯◯さんへ、心配してください。』

これは「くまのプーさん」のビデオの中に出てくるセリフです。
意味が分かっているのかどうか分かりませんが、
由紀子は心を許せる人に向かって顔をまっすぐに見ながら
「○○さんへ、心配してください。」と語り掛けます。

言われた方は初め意味がわからずキョトンとしていますが、
ゆっくりとこの言葉が心にしみるようです。

そして、ありがたい事に皆さんきちんと
『はい!』と答えてくださいます。

私も、自分にぴったりの言葉を
よく探してきたものだと感心しながら
『心配していますよ!』と心から答えています。


※コマーシャルクイーン

ある日教室を訪ねて見ると、
Y田先生と由紀子が並んで何かをしている・…。

「はァ~! さかい・安い・仕事きっちり!!」

このセリフ…ご存知ですか?今
テレビで流れている『引越しのさかい』のCM です。

二人でこれを躍っているのです。
振りも揃って楽しそうな事……。

5組ではわがままも通らず、厳しい訓練も多いのに由紀子が
「なおこ先生大好き!5組 楽しかった!」といって
毎日楽しそうに学校に行くのには
こんなY田先生との交流があるからなのだと思います。

私も入れてぇ~と言いたいけれど、
割り込めないムードが漂うほど息の合った二人です。

=END=
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ゆきちゃん通信 No6 その1 | トップ | ゆきちゃん通信 No7  »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ゆきちゃんの日記」カテゴリの最新記事