ゆきちゃん通信++tomiの日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日と
母の生活を綴っています。

言語について・・・その2のおまけ(自閉症の特性17)

2009年06月07日 | 自閉症の特性
注)この記事を読む前に言語について・・その2(自閉症の特性16)
読んだ方がいいかも!(*^-^*)



=====新聞版「ゆきちゃん通信」№9(2000 年9月3日発行)より抜粋===========


    「うん!」という言葉・・・。 

最近「ゆきちゃん、ご飯食べた?」と聞くと由紀子は「うん!」と答えます。

普通の子どもにとってはなんでもない会話ですが、
由紀子がこの言葉を身につけるのには本当に長い時間がかかりました。

上の娘たちは言葉を話し出す前にうなずくという方法で
この「うん!」を身に付けていました。

でも、由紀子は三歳になってもその兆しは見えませんでした。

それが自閉症を疑いだしたきっかけでもありました。

由紀子はこの言葉をビデオの「トトロ」の中に出てくる
メイちゃんという女の子のセリフから覚えました。

いえ、学習したといっていいかもしれません。


今まで質問には
「ご飯食べた!」
と言うようなオウム返しに似た返事をしていたのですが、
ビデオの中でメイちゃんが
「うん!」
と答えている場面を見ているうちに
由紀子の中で何か感情が芽生えたのかもしれません。

最初のうちはメイちゃんの言い方そっくりに真似をして意味もなく
「うん!」「うん!」をうれしそうに連発していましたが、
時間が経つにつれて、その言葉は由紀子のものになりました。

いろいろな場面でとても自然にそして的確に使えるようになっていったのです。

今までも、由紀子はこのような形でいろいろな言葉や動作を身につけてきました。
全てが学習なのです。


それにしても、
由紀子が「うん!」と答えるたびに私は笑顔にならずにはいられません。

ずっと、ずっと待っていた言葉だった。

そんな気がします。

=END=
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