ヨーロッパから旅を始めた秀祥は、まずドイツとスイスのチベット難民コミュニティを支援し、その後パリのチベット寺院でセラピーカウンセリングをして1年間を過ごしました。
次にアメリカに渡ってそこでも1年を過ごす予定ですが、まだ旅のプランは練れていません。
フランスで秀祥は一部のヒッピー-コミュニティから「キリストの再来」と讃えられたので、そのツテでまずはアメリカのヒッピー-コミュニティを訪ねる線が考えられます。
しかし、アメリカのヒッピー達はフランスほど楽天的ではなく、彼等はより多くの試練に直面しました。
その1つが人種差別で、これは映画でとても見事に描かれているので、代表的な作品を5つ挙げて置きます。
・「ヘアー」人種の壁を超えたヒッピー達のラブ&ピースを描いてる。
・「グレート ディベーター」黒人高校のディベート部が全国優勝した実話を元にしてる。
・「アメリカン ヒストリー X」白人至上主義の実態を生々しく描いてる。
・「ニュートン ナイト」南北戦争中の白人男性と黒人女性の愛を描いてる。マシュー・マコノヒー主演。
・「グラントリノ」アジア人への人種差別を描いてる。クリント・イーストウッドの最高傑作とされる。
アメリカの人種差別問題についてはネットでも沢山の記事が出て来ますが、将来への希望が感じられるモノを載せます。
次のアメリカの試練は、やはり戦争をどこかの国と常に行って来たコトでしょう。
それはイスラエル建国をずっと支援して来たからでもあり、これは東西冷戦よりも冷たい「テロとの戦争」にアメリカを迷い込ませました。
しかし見方を変えれぱ、アメリカは国内の対立を緩和する為に対外戦争を必要としており、戦争が戦場となる国の経済を破壊する一方で、遠く離れたアメリカの経済にはプラスに働いた面もありました。
しかし長期間に見れば、戦争はお金と資源の浪費に過ぎず、帰還兵たちの精神障害など後遺症も深刻で、アメリカ経済を疲弊させる結果となりました。
これについてはシェリル・クローのアルバム「ディトアーズ(抜け道)」が良く歌っており、そこではダークなアメリカ社会から離叛する新たなヒッピー-ムーブメントも謳われています。
しかしまた、アメリカには戦争を続ける大義もあり、それはロシアや中国などの独裁国家の横暴を諌める役割です。
これは現在新たな東西冷戦へと世界を突き進ませており、今度の冷戦も中国がソ連の様に崩壊するまで続きそうです。
だいぶ話が大きくなりコラムもヘビー級のを載せましたので、秀祥の旅については次回に物語らせて貰います。