真の動物福祉牧場を目指して

アイヌとカムイ 参 

 「アイヌ」には人という意味しか有りませんが、「カムイ」には動物の他に神という意味も有ります。

 「人と神」はずっと共生して来たのですが、そのコトを真に理解しようとするアイヌは稀でした。

 パッと出て来る名前では、ガンジー、リンカーン、ロマン-ロラン、中村哲などが挙げられ、まずは先達の言葉を拝借します。

 それは「神は貧しき人々と共にあり」「子等を肌の色で差別せず」「神を騙る民族に災いをもたらし」「虐げられた者にこそ宿る」とされます。

 子等にとって神は親の様な存在で、それを強調しているのがキリスト教と言えます。
 ジーザスは特別な子みたいですが、みんな神の子なんだから仲良くしようと説きます。

 しかし今でもキリスト教徒間の争いは絶えず、神に対するオピニオンは一致してない様です。
 もうそろそろ「これだ!」と言える決定版の神が登場しても良いかと思え、それには人も神も共に進化して来たと認めるべきでしょう。

 現代の都会人は進化し過ぎて、身の回りには人の手で創られたモノが溢れ、それは創造神を忘れさせる程です。
 しかし町を一歩を出れば、そこにはカムイ(動植物)の世界が広がっており、町中や自分の中にもカムイ(微生物)は無数に存在します。

 「神は細部に宿る」と言われますが、それを一番体現しているのは「土壌」かと思え、僅か1gに100億もの微生物達が共生していると言います。
 この事実は、どんな経典の言葉よりも神の本質を示していると言えるでしょう。

 私達の時代には新しい Hymn(讃歌) が必要で、それを描くのが私の仕事だと考えます。
 一万年前のヒマラヤ讃歌も、いよいよ後半の第二部に入って行きますので、その前にシバジーの逝く姿を描きたいと思います。


 



 

 
 
 

 
 

 
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