「晴」の青には「清い」という意味合いも含まれている気がするので、「清い日」を描きます。
物語の流れからするとそれは、セイが7000人の女性を率いて聖山カイラスに到着した日しかなく、同じく7000人の兵士達はその日の為に3年間一生懸命働いて来て、温泉も掘り当てて身支度も済ませていました。
その日の到着は世界が金色に染まる頃とし、晩には月と星々の明かりの中で数千もの受精卵が誕生します...
ここでは2つのツッコミ処が在りそうで、1つ目は「世界平和家庭連合」が行っている様な超盛大な集団結婚式を開くべきかという点です。 まあこれは、生きて行くのが精一杯の地ではとうてい考えらないので、古代の日本がそうだった様に自由に性を謳歌して貰おうかと思います。
2つ目は命の誕生をどう捉えるかという点で、今アメリカで問題になっている人工中絶とも関連します。
伝統的なキリスト教社会では、命の誕生を受精卵からとしているので、中絶は赤ん坊殺しと変わらない罪に問われます。 そうした伝統社会では子供を共同で育てる感覚が残っており、たとえ母親が育児を放棄しても子供は幸せに成長し、将来立派な仕事を果たせます。
日本では残念ながらそうした社会インフラは脆弱で、子育ては母親一人に重くのし掛かるので中絶が後を絶ちません。 これは少子化が問題となっている中で、社会的な損失と言えるでしょう...
「Say」の新たな王国建設では、子供の誕生はなによりの「希望の光」とされ、子供たちは「みんなの子」として育てられます。 その多くが実質的に誕生したこの「清い日」は、後に建国記念日として歴史に残るコトと成ります。