この動画では実際に10000mから「自由落下」しながら唄い、それはパラシュートなしの前代未聞の「Free Fallin'」でした。
それを撮影したカーリーはルーガを10000mまで運んで落としますが、彼女の操縦技術を持ってすればこうしたスタントも全く危険ではありませんでした。
このリアル「Free Fallin'」が衝撃的だったのは、唄い終わったルーガが不眠症のタメに気絶するからで、カーリーはそれを間近でしっかりと撮影しました。
こんな演出は普通はリアルとは信じられませんが、この歌に続く「Wildflower」と「Redemption Song」の切実な弾き語りによって、誰もがルーガの真摯さを疑えなくなります。
因みに「Redemption Song」は「あがないの歌」と云った意味で、「それこそが真にわたしの求めるモノだ」と唄われます。
「あがない」とは憎しみを無くすコトを意味するかと思い、U2の「Bad」やジャニス・イアンの「Take Me Walking in the Rain」ではそれを具体的に謳っています。
プリテンダーズの「Revolution」も名曲なのでぜひ聴いて頂きたく、これは以前に「60's Light」で取り上げましたが、もっと後期の歌だったので向こうを訂正しておきます。(最近古いジャズボーカルを聴くようになったので、サラ・ヴォーンなんかを挙げます)
「ルーガのエクソダス」は「長征」という革命に発展しており、それは単に中国共産党の支配をひっくり返すだけに留まらず、逆風に晒されていた工業型畜産を「動物福祉牧場」へと導き、姥捨山のようだった老人ホームを「時の干渉を受けない」スロー-トレインの世界に変えました。
こうした具体的な革命にこそ「何かのタメに死にたい」と唄われてるだけの価値があると思い、それについてはこれからもより深く描いて行こうと思います。
長くなったので最後に「Freedom Light の反響」で締めますと、これはルーガがアーティストとして「wide awake(Bad)」した作品とされ、全世界での売り上げ記録をまたも更新します。