今回は「物語の挿入歌」について語らせて貰います。
この物語と歌をリンクさせるスタイルは、前作「Say」の終盤「聖」「静」「晴」あたりから定番になり、「Sun」でもしばしば用いております。
ここでは以前フィーチャーすると予告した、クィーンのブライアン-メイの曲を載せます。
私はこの曲の題名が「One by One」だとばかり思っており、さもなくば「Fly too close to the Sun」だろうと思っていました。
それはともかく、ここで「One by One」にこだわったのは、前回「ブッタの予言」として「宗教は1つ」になると語ったからです。
この教えは「一乗」とも呼ばれ、人類は祈りを通して「1つ」になれるとし、その祈りは7文字のマントラに集約されます。
この「宗教は1つ」という理想は、1人1人がそれぞれオリジナルの宗教を持つコトも意味します。
これについてはジョン・レノンが「God」で歌っていますが、「これまでで最高の1001曲」というランキングで堂々の1位を獲得した「One」がより先鋭的です。
この曲は、まだ若造だったボノが歌ったのよりも、U2とよくコラボしていてボノが「1番シブい歌声」と認めるジョニー・キャッシュのカバーがヒットしました。
この歌では「俺たちはみんな1人1人違うけれど、それでも結局は1つなんだ」と謳われています。
私はこれを物語のテーマにしたいと思っており、ブライアン・メイから名前を取った「戦いの女神カーリー」ことリタ・メイを久しぶりに起用して、彼女が「1番太陽の近くを飛ぶ」エピソードを次回に描きます。