これまでで「美の女神パールワティー」と「勝利の女神ドゥルーガ」についてはだいぶ描けたかと思いますが、「戦いの女神カーリー」についてはまだイマイチかと思うので、ここで更に彼女の神格化を行います。
それはやはり「戦いのライブ配信」によるとし、前回の「再教育中心の解放戦」でもヘッドライトに取り付けた小型カメラで撮影しましたが、これはあまりに楽勝すぎてスリルが無かったので、カーリーはもっとヒリヒリする戦いを求めて「労働改造所の解放戦」に挑みます。
これは殆んど刑務所のような施設なので兵士の数は百人以上とし、彼等は近くの再教育中心が「国際義勇軍」によって解放されたので、次は自分達の番だと警戒していました。
この解放戦は党が国際義勇軍への対応を決めかねている内に行われて、兵士達の半分以上は「長征」には立ち向かいたくないと思っていたので、その士気はとても低かったとします。
今回の解放戦でもカーリーはメーヴェで敷地内に降り立ちますが、撮影を意識して昼間に奇襲をかけるとし、兵士達は夜襲を警戒して夜中は寝れなかったので、昼間は眠くて士気は更に下がっていました。
今回カーリーはよく使って来た催涙ガスの発煙筒に加えて、気絶性の催眠ガスも用いるとし、ゴーグルとガスマスクを付けての戦いになります。
意表を突いた奇襲なのでこの両方を用意できた兵士は少なく、殆んどは目が開けられなくなったり気絶して戦闘不能になり、僅かに立ち向かえた兵士達も神速のカーリーを目で捉えるコトすら出来ずに組み伏せられます。
この時にカーリーは、相手の腕を折る勢いで「三教」の技を掛けるのが常套手段でしたが、今回は相手の関節を痛めずに組み伏せる用にして、兵士のゴーグルを外すコトで制圧して行きます。
こうした優しさはパールの希望により、カーリーはそんな優しい戦いによって合気道の極意に「覚醒」します。
その「戦いのライブ配信」はこれまでよりもずっと美しいモノとなり、「真、善、美の戦い」と讃えられて大いにバズります。