これは寒さから一転して暑さに苦しめられたタメで、朝方は0度だったのが日中ずっと太陽に照らされたタメ、体感温度は20度程まで上がりました。
日本山の「臘八接心」は、ブッタみたいに木陰で瞑想するワケではなく、太鼓を撃って大声で12時間も唱題し続けるので、屋外でやるのはとてもハードでした。
今回は3人での修行となりましたが、わたしは久しぶりなので飛ばし過ぎて、日射病気味になってしまいました。
喉の乾きは今までに経験したことのないレベルに達し、頭がクラクラしたので夜中に一杯の薬草茶を頂くコトにしましたが、それは効果的面でスッカリ楽になりました。
これは思うに、普段から毎日お酒を飲みすぎて来たせいで、「臘八接心」はまだまだ続くので無理はしませんでした。
そもそも、日本山の僧侶ですらブッタの様に七日間断水修行をする人は稀で、安全を重視して四日目に給水するのが一般的なので、些かギブアップが早くても責められるコトはありません。
私事は以上として話を物語に近づけて行きますと、「南無妙法蓮華経」のマントラは「仏と四菩薩に南無する」という意味合いもあり、道場では実際にその像が祀られています。
日本山の仏と四菩薩はかなり日本流な解釈のされ方ですが、わたし的にはインド流に近い、チベットの曼荼羅を観想するスタイルの方に馴染みがあります。
そこでは仏を中心にして、左に観音菩薩、下に金剛手菩薩、上に浄行菩薩、右に文殊菩薩というのが、曼荼羅の基礎を成しています。
わたしは素人なので、それ以上に曼荼羅を観想するコトは出来ませんが、それぞれ仏と四菩薩に物語のキャラクターを当てはめるコトは出来ます。
今回の「Sunの物語」では、観音菩薩が徳流河(ドゥルーガ)、金剛手菩薩がリタ-メイ(カーリー)、浄行菩薩が楽須弥(ラクシュミー)、文殊菩薩が八路和提(パールワティー)となります。
仏としては秀祥(しゅうしゃん)を当てはめましたが、物語的には彼女を成仏させると「教育の女神サラスワティー」の転生が描けなくなるので、やはり成仏したのは彼女の師である法王-行善だけとします。
そんなこんなで、12時間ぶっ続けで「妙なる法よ蓮華と経てゆけ」と祈りながら、物語のキャラクターを観想する修行をしております。