「祝福されし者」「命の呼吸をする者」といった意味合いのブレサリアン(超小食者)についての研究は、ようやくアカデミーの世界でも市民権を得て来ました。
まずは日本を代表するブレサリアン、森美智代さんの腸内細菌叢の研究から紹介しますと、そこには牛と同じくメタン古細菌(アーキア)が多く共生しており、牛が草だけで人の10倍もの筋肉を付けるのはこのアーキアを消化しているからなので、美智代さんは牛に成ったと言えます。
次に、パプアニューギニア人がサツマイモだけで筋骨隆々になるコトについての研究を挙げますと、それは彼等が「窒素固定菌」を消化しているからだと突き止められました。 これはつまり、彼等は空気中の窒素を取り込んで生きているコトになり、この共生進化は「食糧危機の未来」が見えている人類にとって大きな福音になると思えます。
続いて、世界的に有名なブレサリアン・ジャスムヒーンの著書「リビング・オン・ライト」では「光によって生きている」と主張されますが、これは穴がち荒唐無稽な話ではなく、実際に光合成細菌と共生しそれを消化するコトによって生きているカエルや山椒魚は居るので、ヒトにもそれは可能な気がします。
しかし光合成細菌は小さくてデリケートなので、彼等が能力を発揮できる環境を創るのはかなり難しく、それは酵母と乳酸菌と共生させるコトによって、太古の力を復活させられるコトが凡そ半世紀にわたる産業活用によって確かめられて来ました。
ブレサリアンについては消化の次にエネルギー代謝も研究され、彼等は糖質を全く取らないので当然「解糖系代謝」はゼロに近く、「ミトコンドリア代謝」によってほぼ全ての生命エネルギー(ATP)を賄っています。 因みにガン細胞は解糖系代謝のATPしか利用できないので、糖質をゼロに抑えれば自然に消滅して行きます。
このミトコンドリア代謝は有機酸(ケトン体)によって活性化するコトが知られ、有機酸は体内でコレステロールから作られ、脳の約半分もコレステロールによって作られているので、コレステロール値を保つことは一般人にもブレサリアンにとっても大きな課題です。 そのためコレステロールは肝臓の他に、小腸、副腎、皮膚、大動脈、精巣でも合成され、それを行う代謝酵素の活性が健康を大きく左右しています。
またそもそも、ミトコンドリア代謝におけるATP合成も酵素の働きにより、全ての遺伝子も酵素がカギになって発現しているので、この酵素活性を保つコトこそが生命を維持する上で最も大切と言えます。 実際に酵素の触媒反応(化学反応を数百万倍も早める)がなければ生命は成り立たず、この触媒の反応核となるレアメタル(重金属元素)は「消費されない」とされますが、酵素自体が劣化(老化)して排出されるので、レアメタル(必須ミネラル)を摂取し補うコトは酵素の活性化につながります。
この必須ミネラルは凡そ80種と見積もられますが、それは「地の塩(岩塩)」に全て含まれており、ターシャはそれを常に胸袋に入れて水と一緒に摂取し、これにより彼女の酵素活性は常人を遥かに上回って、眠っていた90%もの遺伝子が目覚めて新たな酵素を作り出し、その復活した酵素の働きによって光合成細菌との共生が実現すると描けます。