日本で出ている「裸足の医者」という本は、中共のプロパガンダ臭がするとして評価が低いのですが、こうしたボランティア医の活躍はユニセフでも「はだしの医者」として賞賛されています。
エリトリアと言えばアフリカで1番多く難民を発生させている、北朝鮮よりも酷い独裁国家として有名ですが、ユニセフのプログラムを受け入れているのは「一抹の光」と言えます。
それだけ医療は「背に腹は替えられない」問題で、国境はおろか経済(金銭)すらも乗り越えるポテンシャルがあります。
秀祥も国境や経済などは意に介さず、あらゆる人々に無料で医療を提供して、必要経費は喜捨で賄われます。
秀祥は1年間ムスタン王国に留まるとしたので、その間には感染症で苦しむ国中の人々に抗生物質を行き渡らせられます。
更に彼女は国中の人々の健康寿命も伸ばそうとし、これは曾て父と母が優樹国で行っていたコトで、その背中を観て習いました。
その方策は殆どが「食」に関するモノで、古くから伝わる「医食同源」の知識に依っています。
西洋医学の祖とされるヒポクラテスも「汝の食物を医薬とせよ」と言っており、これは以前紹介した日本一の米農家さん(大潟村)が出している本のタイトルでもあります。
ネパールも日本も主食は米なので、その主食を医薬とするコトが1番の近道で、それには「土」と「水」からコダワる必要があります。
「土」は微生物によるミネラリゼーションによって作物を育て、「水」は氷河から溶けたばかりが1番ブラウン運動が活発で、多くのミネラルを溶かし込みます。
健全な土と水から育った作物は病気にならず、そうした逞しい植物には虫もタカりません。
なので米は無農薬で育てられ、玄米でも安心して食べられます。
更に発芽させて「発芽阻害因子(酵素を阻害する)」を無効化し、ギャバやビタミンなどを増やすコトも肝腎です。
こうした方策により秀祥は「医食同源」を実現し、ムスタンは100歳でも元気な人の多い「長寿の里」となります。