しかし、学生運動は既に100万人もの「黒い子等」との共闘になっており、学生達も全国から数万人は集まって来ているので、郭総長が心配した「反乱軍に運動を乗っ取られる」という様な事態にはなりませんでした。
むしろ軍隊が人民の波の中に吸収される形となり、これは古今東西、革命が成就する時のパターンと言えます。
中国共産党が革命を果たせたのも「人民と軍の共闘」に依り、農民と労働者を駆り出して勝利を収めた党は「労農の党」を自認しますが、結局は労農を搾取する独占資本主義の国を作ってしまいました。
この独占は、党が中国全土の土地を所有すコトから来ており、中国独自の「官尊民卑」の思想は「人民共和国」になってからも消えずに、驕り高ぶった「官」は土地を転がして大儲けしました。
「民」は情報と思想を「官」にコントロールされているので、自分達が搾取されているコトに気付かず、それは「愚民化政策」とも言われますが、近未来に於いてとうとう民は立ち上がり、もうお上に服従してばかりではないと宣言します。
これは中国では革命を意味し、その成否を握る重要なファクターである「人民軍」のリーダーとして、新たな登場人物を描きます。
この東北軍の総指揮官は満洲族と決まっているので、愛新覚羅の姓を今一度用いようと思います。
その名は「傑」で、彼は銀河鉄道に乗って昇天した愛新覚羅仁と「稲妻のケチャ」の間の子とします。
話が飛びましたので、次回にこの傑(ジェ)のストーリーを作るコトにします。