今日は政治の話を前置きにします。
それは前回触れた「ゴルバチョフ自伝」についてで、わたしはこの本を読んで政治家に対するステレオタイプな思い込みから解放されました。
ゴルバチョフは今まで知った政治家の中で一番カッコよく、政治には革命という華があるコトを知りました。
彼はペレストロイカを民主革命と捉え、当時のソ連に渦まく「革命の機運」を掴んで、冷戦に縛られていた東側陣営をひっくり返しました。
こうした民主革命の機運は、これから未来にかけての中国でも高まって行くと思え、今はまだ人民は押さえつけられていますが、新たな「改革開放時代」を求める気運は高まって来ています。
これは今日「クローズアップ現代」で放送されたプログラムで、そこでは日本で党(ドン)を批判した中国人学生が、ドンに銀行口座を凍結されて仕送りも届かず、経済的に困窮していました。
それでも彼の表情は明るく、それは世界中の同志とネットで繋がっているからで、民主化運動は中国の若者たちの心を掴んでいました。
「独裁政権は必ず腐敗する」という「ハイエクの予言」はこれまで全て当たって来ており、70年も独裁を続けて来たドンは「言論統制」という文化的な腐敗を露呈させています。
これは精神的な腐敗につながり、軍国主義や全体主義、絶対主義や教条主義などの、悪しきイズムを台頭させています。
近未来の物語「Sun」では、そんな独裁政権に叛旗をひるがえした「女子革命突撃隊」の徳流河(ドゥ-ルーガ)と、ロシア革命を指揮する「剣の女王」八路和提(パール-ワティー)、台湾少数民族の「富の女神」楽須弥(ラクシュミー)らが、「光復党」という革命政党を立ち上げます。
「中華の光を復興させる」というスローガンを掲げる「光復党」は、「戦いの女神」カーリーを通じてチベット亡命政府と繋がり、東チベットでの蜂起に便乗する形でウイグルの「再教育中心」を解放しました。
核ミサイル基地を占拠した東チベット-ンガパ県での蜂起はいよいよ最期を迎えようとしており、蜂起軍の精神的リーダーだった105歳の秀祥は先に入滅して、最期まで共に戦う意志を示しました。
インド-ダラムサラーでの秀祥の葬儀は、49日間の「バルドゥ(涅槃)祭」として史上最大規模となり、「光復党」も30日目頃から公式訪問客として参列します。
そこでドゥルーガ、パールワティー、ラクシュミーの3人がどう振る舞うのかは、次回に物語らせて頂きます。