真の動物福祉牧場を目指して

「Still too soon to know」(知るにはまだ早過ぎる)

この表題は、またもエルビス-コステロ「Brutal Youth」(乱暴な青春)の曲から取りました。
歌としては珍しい哲学的なラブソングと言ったところですが、「知るにはまだ早過ぎる」というフレーズには普遍的な響きが感じられます。

一般論から入ると、人間は「全てを知るにはまだ早過ぎる」と言えます。
これは科学、宗教、政治、歴史などほぼ全ての分野に当てはまり、逆に「全てを知ってる」と言うのは疑わしいコトです。

中国の党(ドン)が語る歴史にはこの「全てを知ってる」という慢心が観られ、ドンの優位性をアピールする為に科学も宗教も政治でも、みんな「全てを知ってる」と云ったスタンスを取っており、軽薄さと頑迷さをさらけ出しています。

一例を挙げますと、前回紹介した「チベットに舞う日本刀」の著者は日本に亡命したモンゴル人で、中国共産党とは真っ向から食い違う「近代モンゴル史」を唱えています。
私がこの著者の方を信頼するのは、彼が「信仰の名の元に」全ての罪を包み隠さずに暴き出しているからで、党の語るプロパガンダ(政治宣伝)の歴史とは深さの次元が違います。

党は「和諧(フーシェ)の名の元に」情報統制を行っており、その目的は人民を支配するコト以外には考えられません。
そうしたプロパガンダに支配された国の民は、表面的には幸福に見えても内面は満たされてない様に伺えます。

しかし私とて、中国のドンが何故ここまで世界の和諧(調和)を乱す存在になってしまったのか、全てを知るにまだ早過ぎると言えます。

これにはドンが政権を握るに至った過程をよく知る必要があり、それは史上最悪の内戦を経てもたらされた政権です。

この内戦によって人口の1/3、一億六千万人もの命が犠牲になったとされています。
ここまで激しい内戦を行った民族は他に観られず、中国人には悪いカルマが引きずられていると思えます。

これについては、約百年前の宣教師の苦難を綴った「暗黒大陸中国の真実」を紹介しましたが、最近のでは金文学さんの中国人批判も為になりそうです。

では、どうすればこの「悪いカルマ」を解放できるのか? 私はその道が「歌」に有るような気がします。
最近の中国の若者は外国で活躍するコトに憧れを抱いていて、英語熱が高まり映画や歌は沢山ネットでシェアされています。(著作権無視で)

しかし歌に関しては、日本の様に解説書付きのCDは出回っていないので一曲ずつダウンロードするだけで、これでは系統的な音楽文化を知るコトは出来ません。
そこで次回からの「10の妙なる法(命)」では、悪しきカルマを解放する力を持つアーティストを紹介して行こうと思います。
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