血統的には「女国」と日本は殆ど同じなので、昔のよく日焼けしていた日本人の顔がチベットでは観られます。
伝統を守っている人達は男女共に髪を編み込み、出家は男女共に剃髪しているので、長いか無いかのキッパリとした風貌です。
標高3000m超の高原に射し込む南国の日差しは、温かいと言うよりも熱いと言った方がよく、レンズを使えば簡単に火を起こせます。
ソーラークッカーも普及しており、鏡の反射でエコに料理が出来ます。
古代でも水晶のレンズや青銅の鏡はあったので、こうした発明は描けるかと思います。
話を現代に飛ばしますと、沢山の鏡で日光を塔の天辺に集めて発電する「光の塔」は、アメリカでは既に稼働しています。
これは日差しが強く雲もあまり出ないチベット高原でより有望と思われ、仏舎利塔を建てる伝統もあるのでそれとコラボできたら面白いと思います。
伝統的な近代までのチベットと古代の「女国」は、下界とはかけ離れた暮らしで基本的には同じ様だったと思えます。
それは「女戦士アデ」で描かれている半農半牧の暮らしで、高原が緑の草に覆われる夏場に、若者達はヤクと羊の群れを率いて遠くまで遊牧します。
この仕事はハッキリ言って犬に任せておけば良いレベルで、若い男女は日中ゲル(大きなテント)の中でヒマをもて甘します。
そこでは歌と踊りが一番のヒマつぶしとなり、馬の腱やシッポ、ヤクの骨や皮などからの楽器作りは発展しました。
夜は満天の星空の下で羊の群れに混じって寝るコトもでき、若い男女は奔放に愛を交わします。
その為、一般的には20年おきとされるジェネレーション(世代)が「女国」では17年と短くなり、「子等」はまた次の「子等」を次々と産み増やして行きます。