ゆみごんのだららん日記

だららん主婦ゆみごんの、今は里子ちゃんとのバタバタ生活。以前はワンコ、通院、仕事の事など。気ままに更新しています。

里親=特別養子縁組ではないのです。

2018年10月28日 01時16分37秒 | 里親登録
色々な記事を読んでいると、「里親」が理解されていないのではないかと思う事があります。
世間一般の掲示板サイトなどでも誤解されている方が多い印象です。

一番誤解されているかと思うのはタイトルにも書いた、

里親=特別養子縁組

という図。

確かに、里親の種類の中に『養子縁組目的里親』というのはありますが、児童相談所から依頼があるのは養育里親のほうが多いです。
養育里親とは、何らかの事情で家庭で生活できない子供を、福祉のために

『自宅で預かって育てている』のです。

里親は、実親から子供を取り上げる存在ではありません。

(大事な事なので、フォント大きくしちゃいました♪)

日本は親権の強い国です。

親権を持っている親が「里親に預けてもいいよ」と言わなければ、里親に預けられる事はありません。

子供を自分で育てられない何らかの事情とは、色々あると思います。
例えば、

・親の病気
  近所に子供の面倒を見てくれる人がいなければ、施設に入れるか里親に預ける選択肢があります
・親の経済的理由
  自治体の色々な補助を受けても子育てが難しい場合があります
・親からの虐待
  施設に入る理由で、一番多いと思われます
・親の犯罪
  親が犯罪を犯し、身柄を拘束されたためにその間子供が育てられなくなった
・外国人の強制送還
  両親が母国に強制送還されてしまったため、子供だけ日本に残ってしまった

最後の2つは、私が都内で受けた研修会で講演してくれた他県の里親さんが、実際に引き受けた事案にありました。

新しい社会的養育ビジョン』の中に、『在宅での社会的養護としての支援を構築』とあります。
何か問題があった時に、施設や里親ありきではなく、第一には子供は家にいたまま支援しましょうということですよね。

ここからは本当に私の意見になってしまうのですが、

子供にとって一番いいのは、健全な関係で、実の両親と一緒に暮らせる事なのかなと思っています。

当然、色々な事情でそれが出来ない子供がいます。
その子供と親をサポートするのが里親の仕事なのかなぁ、と。
里親委託されている子供の70%以上が、実親との交流がないという数字があるようですが、これから里親委託の子供が増えれば増えるほど、実親との交流がある里子が増えると思います。
里親に預けられた後だって定期的に子供に会う事は可能だし、少なくとも私たちはそういう実親さんにより添いたいと思っています。
(実際に、私たちにお話があったのはそんな感じでした)

きっと地域差とかあるとは思うのですが、私の感覚では児童相談所も多少柔軟に対応してくれるのかなぁという認識です。

「里親に預けたら子供が里親に懐いて、自分がひどい親だと思われる」
「里親に預けるなんて考えられない」

と思っている実親さんがいるのであれば、ぜひ伝えたい。

一緒に暮らしていなくたって、生みの親はただ一人(両親なので二人?)しかいないんですよね。

里親は一緒に暮らして生活を整えて、愛を与える事は出来るけれど、生みの親になる事は出来ない。
里親は子供を取る存在ではないと思います。
里親だからこそ柔軟にできる生活もあると思います。

「自分の子供を他人に育てさせるなんてひどい親だと、里親に思われるかもしれない」なんて思いますかね?
私は子供を施設や里親に預けている実親を、ひどい人だとは思いません。
自分で子供を育てられずに殺してしまう人よりも、ずっといい。
自分に出来ない事を人に助けを求めて、何がいけないのか?
助け合いって大切ですよね。
私にだって、出来ない事ならいくらでもあるし。

何だかまとまらなくなってきましたが……。
里親には短期間の委託もあるそうです。
困った時には児童相談所に連絡してみるのは、ありだと思います。


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