ささやんの天邪鬼 ほぼ隔日刊

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

岸田政治の支離滅裂

2023-08-27 12:00:28 | 日記
いやはや、まさしく神出鬼没である。この人、一体何を考えているのだろうか。


おととい8月25日の夜、沖縄で開かれたバスケW杯の日-独戦を見ようと、テレビをつけたときのことである。ちょうど試合開始のセレモニー(これをティップオフセレモニーというらしい)が始まるところで、そこに岸田首相の姿が映し出された。これを見て、私は開いた口が塞がらなかった。


日独のジャンパー2名の中央に立った岸田首相は、意味不明なふやけた笑顔を浮かべていた。どうやらこの人、バスケ愛好者の間にも人気を広げたいらしい。アニメ「スラムダンク」が中国の若者の間で人気を博しているのを意識してのことだろうか。


岸田首相の姿を次に見たのは、沖縄の(現在、復元中の)首里城でだった。これにも意表を突かれたが、このことを報じたテレビのニュース解説によれば、岸田首相はここでは「現場の人々の声」を聞き、意見交換を行ったという。ここでいう「現場の人々」とは、修復作業にあたる建設業界の人たちではなく、インバウンドを呼び込もうとする観光業界の人たちである。岸田首相は観光業界の面々と、観光振興策について縷々話し合ったのだ。


各種メディアが問題にしたことだが、岸田首相は、沖縄にとって最大の懸案である基地問題については一言も発することなく、沖縄訪問の日程を終えた。米軍基地を視察することもなく、沖縄県知事と会談することもなかった。


このところアメリカとの関係を重視・強化し、軍拡路線の旗幟(きし)を鮮明にした岸田首相だけに、この「基地問題素通り」のクールな姿勢はかなり不自然にうつる。「臭いものに蓋」ならぬ「臭いものは無視」を平然と行うこの人の政治は、それでも「丁寧な政治」と言えるのだろうか。
最近、とみにボロを出しはじめた岸田政権だが、その政治姿勢はボロ丸出しの素顔を通り越して、支離滅裂、しっちゃかめっちゃかとしか言いようがない。


立つ鳥跡を濁さず、という言葉があるが、政権末期がこんな体たらくでは、お恥ずかしい限りだぜ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« フクシマ処理水をめぐる日中... | トップ | フクシマ処理水をめぐる下劣... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事