和貴の『 以 和 為 貴 』

論語:八佾第三 〔5〕 夷狄すら之れ君 有り


論語を現代語訳してみました。



 第三

《原文》
子曰、夷狄之有君、不如諸夏之亡也。

《翻訳》
『集解』 子 曰
〔のたま〕わく、夷狄〔いてき〕の君〔きみ〕 有〔あ〕るは、諸夏〔しょか〕の亡〔な〕きに如〔し〕かず。

『集注』 子 曰〔のたま〕わく、夷狄すら之〔こ〕れ君 有り。諸夏の亡きが如〔ごと〕くならず。




《現代語訳》


孔先生がさらに、次のように仰られました。


野蛮〔やばん〕と呼ばれる人々の国でさえ、君主〔くんしゅ〕がおり秩序〔ちつじょ〕が保たれておる。それに比べて、文明が栄えた王朝だというのに、これほど秩序が乱れていては、話にならぬわな、と。


〈つづく〉








※ 孔先生とは、孔子のことで、名は孔丘〔こうきゅう〕といい、子は、先生という意味
※ 原文・翻訳の出典は、加地伸行大阪大学名誉教授の『論語 増補版 全訳註』より
※ 現代語訳は、同出典本と伊與田學先生の『論語 一日一言』を主として参考にしているが、決して両先生を否定するものではない


↓↓モチベーション維持にご協力お願い致します。m(_ _)m

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「現代語訳:八佾」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2024年
2023年
人気記事