和貴の『 以 和 為 貴 』

論語:公冶長第五 〔4〕 女は器なり


論語を現代語訳してみました。



公冶長 第五

《原文》
子貢問曰、賜也何如。子曰、女器也。曰、何器也。曰、瑚璉也。

《翻訳》
子貢
〔しこう〕 問〔と〕いて曰〔い〕わく、賜〔し〕や何如〔いかん〕、と。子 曰〔のたま〕わく、女〔なんじ〕は器〔うつわ〕なり、と。曰〔い〕わく、何〔なん〕の器〔うつわ〕ぞや、と。曰〔のたま〕わく、瑚連〔これん〕なり、と。




《現代語訳》


すると子貢さんが、孔先生にお尋ねになりました。


子貢


では先生。わたくし賜〔し(=子貢)〕のことは、先生から見てどのような人物でありましょうか、と。


先生は、次のようにお答えになりました。


賜よ。お主は器〔うつわ〕のようじゃな、と。


子貢さんがまた、お尋ねになりました。


どのような器でしょうか、と。


先生はニッコリ微笑んで、次のようにお答えになりました。


そうじゃな。お主は〈物事をいかようにも活かすことのできる〉瑚連〔これん〕のようじゃ、と。



瑚連


〈つづく〉



《雑感コーナー》 以上、ご覧いただき有難う御座います。

う~ん、孔先生には私もどんな人物かを問うてみたいものだが、まぁ恐らくは、「お主はうつけじゃな」とか言われそうで…。
で、どんなうつけですか?と尋ねてみたら、「そうじゃな、お主は単なるうつけじゃ」ってなりそうで…(;´・ω・)

もっともっと精進が必要ですな… (≧▽≦)ヤタッ!


※ 関連ブログ 女 は 器 な り
※ 孔先生とは、孔子のことで、名は孔丘〔こうきゅう〕といい、子は、先生という意味
※ 子貢は、孔門十哲のひとり。元は豪商とされている。その才は主に外交手腕に秀でていたともいわれている
※ 瑚連とは、青銅製の器。元は家庭内における一般的な器だったものが、殷王朝以降は祭祀用にも用いられるようになり、それに合わせ装飾も豪華になったとされている
※ 原文・翻訳の出典は、加地伸行大阪大学名誉教授の『論語 増補版 全訳註』より
※ 現代語訳は、同出典本と伊與田學先生の『論語 一日一言』を主として参考


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