論語を現代語訳してみました。
公冶長 第五
《原文》
子謂子賤。君子哉、若人。魯無君子者、斯焉取斯。
《翻訳》
子 子賤〔しせん〕を謂〔い〕う。君子〔くんし〕なるかな、若〔かく〕のごとき人。魯〔ろ〕に君子者 無〔な〕くんば、斯〔こ〕れ焉〔いずく〕んぞ斯〔これ〕を取〔と〕らん、と。
子 子賤〔しせん〕を謂〔い〕う。君子〔くんし〕なるかな、若〔かく〕のごとき人。魯〔ろ〕に君子者 無〔な〕くんば、斯〔こ〕れ焉〔いずく〕んぞ斯〔これ〕を取〔と〕らん、と。
《現代語訳》
孔先生は、お弟子さんである子賤さんについて、次のように仰られました。
彼のことは、 "君子" といってもよいほどの人物だよ。
もし魯の国に、彼のような "君子" たる者がいなければ、どのようにして人格を磨けようか、と。
子賤
〈つづく〉
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※ 孔先生とは、孔子のことで、名は孔丘〔こうきゅう〕といい、子は、先生という意味
※ 子賤(宓不斉=ふくふせい)は、魯の国の単父〔ぜんほ〕という地の長官となり、善政を布いたとされている
※ 原文・翻訳の出典は、加地伸行大阪大学名誉教授の『論語 増補版 全訳註』より
※ 現代語訳は、同出典本と伊與田學先生の『論語 一日一言』を主として参考