論語を現代語訳してみました。
公冶長 第五
《原文》
子謂南容。邦有道、不廃。邦無道、免於刑戮。以其兄之子、妻之。
《翻訳》
子 南容〔なんよう〕を謂〔い〕う。邦〔くに〕に道〔みち〕 有〔あ〕るとき、廃〔はい〕せられず。邦に道 無〔な〕きときも、刑戮〔けいりく〕に免〔まぬか〕る、と。其〔そ〕の兄の子〔こ〕を以〔もっ〕て、之〔これ〕に妻〔めあ〕わす。
《現代語訳》
孔先生は、お弟子さんである南容さんについて、次のように仰られました。
彼は、国の民が心穏やかに過ごしているときであっても、怠〔なま〕けることもなく、真面目だった。
また、国の民が心穏やかに過ごせていないときであっても、役人の悪事に加担〔かたん〕などしなかった、と。
先生は、異母兄である孟皮〔もうひ〕さんの娘(=孔無加〔こうぶか〕)との縁組に、南容さんを推挙〔すいきょ〕し、二人は結ばれることになりました。
孔子と南容?
(sohu.comより)
〈つづく〉
※ 孔先生とは、孔子のことで、名は孔丘〔こうきゅう〕といい、子は、先生という意味
※ 原文・翻訳の出典は、加地伸行大阪大学名誉教授の『論語 増補版 全訳註』より
※ 現代語訳は、同出典本と伊與田學先生の『論語 一日一言』を主として参考