gooブログはじめました!読書を再び愛し始めた男です。

映画や読書の感想を、自分の思いの儘に綴ってみようかと。

横山秀夫著「第三の時効」を読みました。

2013-06-24 21:43:41 | 日記
「ザ・ベストミステリーズ2003」を宮崎県立図書館から借りました。

2003年のミステリー作家ベスト20と言う所でしょうか、

目次には、北村薫著の「虚栄の市」を始め20名の作品名とその作者名が書かれています。

僕が知っているのは、この横山秀夫の他に宮部みゆきくらいでした。


この「第三の時効」は、解説によると

『本編は、F県警強行犯捜査係でしのぎを削る三人の捜査官たちの個性的な

活躍を描き分けた同題短編集の一編。とあり、

小説すばる 二月号 とありました。』

ストーリーは

本間ゆき絵は、幼馴染で電器店「タケウチ電器店」を経営する

竹内利晴から「明日は忙しいので、今夜エアコンの取り付けをさせて欲しい」

と申しこまれ、しぶしぶ承知します。

しかし、エアコンの取り付けが終わった後、

「竹内」にレイプされてしまいます。

その直後に「ゆき絵」の亭主が仕事から帰って来て、

裸の「ゆき絵」を見て、亭主は「竹内」に飛びかかって行き、もみ合いになります。

しかし亭主は、「竹内」によってナイフで刺され死亡してしまいます。

「たけうち」はすぐ逃亡し、結局捕まらず逃げ遂せていたのです。

それから15年の時効を迎えようとしている時、

F県警は3年前に「竹内」から「ゆき絵」に「むすめはおれの子だろう」

という電話がきている事から、

時効が成立した直後に電話が掛ってくると踏んで、

逆探の準備をしてその時を待っていました。

実は「竹内」は、事件後7日間だけ国外に脱出している機間があり、

時効は7日間停止していたのです。

なので、時効停止期間が無い時に訪れる日を「第一の時効」と呼び、

それから7日後に来る日を「第二の時効」と呼ぶようです。

それならば「第三の時効」とはどういう事で、それはいつなのか・・・・??

そして「ゆき絵」のむすめ「ありさ」は「竹内」の子供なのか?

謎、謎、謎・・・。という物語ですが、最後はどんでん返しが待ってます。

短編でも結構面白かったですけど、長編に比べると少し話の厚味が無いかなって気がしました。

有名な彼の作品「64:ロクヨン」が素晴らしい作品だっただけに、

今回のは物足りなさを感じたのかもしれません。



「64:ロクヨン」くどいようですが、絶対面白いので読んで見られたら如何ですか?