久しぶりの名古屋駅。
日本海側は暴風雪ということで、やはり奈良へ行くことにした。
去年先送りにした卒業旅行の行き先のひとつだ。
新幹線乗り越して京都から入るのも味気ないので、せっかくだから名古屋から近鉄で入ることにした。
下調をしていない旅なので、
「奈良に行きたいんですよ。フリー切符みたいなのありますか」
と近鉄駅員に1から10まで教えてもらうことにした。
電車は三重県を南下、そして奈良県へ。
伊勢中川で乗り換えたあと、電車は一気に山中へ入っていった。
山はトンネルを抜ける度に深くなり雪が舞う。
冷気がドアの開閉の度に車内に滑り込み体を震わす。
ここは伊賀の山中だ。
どこかに忍者が現れても不思議ではない静寂。
左の車窓に映るのは吉野。
電車が間抜けな音をたててドアを開閉する間隙に、雪の降る音が聞こえる。
ここでひとつ和歌でも――詠みたくなったが、百人一首の名文句ばかり浮かび自分の言葉がうまく出ない。
きっと百人一首をただ覚えているだけで、自分のものには出来ていないんだろう。
大和八木に到着した。
雪はみぞれに変わった。
日本海側は暴風雪ということで、やはり奈良へ行くことにした。
去年先送りにした卒業旅行の行き先のひとつだ。
新幹線乗り越して京都から入るのも味気ないので、せっかくだから名古屋から近鉄で入ることにした。
下調をしていない旅なので、
「奈良に行きたいんですよ。フリー切符みたいなのありますか」
と近鉄駅員に1から10まで教えてもらうことにした。
電車は三重県を南下、そして奈良県へ。
伊勢中川で乗り換えたあと、電車は一気に山中へ入っていった。
山はトンネルを抜ける度に深くなり雪が舞う。
冷気がドアの開閉の度に車内に滑り込み体を震わす。
ここは伊賀の山中だ。
どこかに忍者が現れても不思議ではない静寂。
左の車窓に映るのは吉野。
電車が間抜けな音をたててドアを開閉する間隙に、雪の降る音が聞こえる。
ここでひとつ和歌でも――詠みたくなったが、百人一首の名文句ばかり浮かび自分の言葉がうまく出ない。
きっと百人一首をただ覚えているだけで、自分のものには出来ていないんだろう。
大和八木に到着した。
雪はみぞれに変わった。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます