「障子に目あり懇ろに潰したり」堀田季何
俳句年鑑を入手しました。これを見ると何とも多くの俳人が居ることか!!!と驚きます。この年鑑に句が載っている人たちはある程度「プロ」としてアマチュアの人たちを指導するような立場なのでしょうか?すると、これらの人々に指導を受けている私のような「素人」はこの10倍以上居ると言うことでしょう。それらの人々が一日あたり何句作られるかは分かりませんが、まさに膨大な「言葉の海」の中に居ると言うことですね!たった一七文字の世界ですし、特に私のような老人は決して広い世界に生きては居ませんので、類想・類句がこれまた海のように生まれることでしょう!凄いことですね~
さて年鑑には本当に才能のある俳人の方々の「自薦五句」が載っています。その中で、毎月の句評鼎談での切れ味鋭い論評に感心している俊英、堀田季何さんの句・・・例えば冒頭の句・・・
うむ、私には絶対に作れない句ですが、正直言うとどのように鑑賞したら良いのかも分かりません。追いついていかれない感性の世界・・・若い才能を評価する時に、「みずみずしい感性」という表現を使うことが多いのですが、私にはまさに「みずみずしさ」を失って、若い人たちの句を鑑賞出来るような感性すら干からびたのかなあと悲しくなりました。
かといって、同じ頁にある星野椿さんのような句も私にはいささか遠い世界のような気がしますし・・・どうすれば良いのかな?