柴犬 コロンの犬にも言わせろ ・ コロンズ・アイ

コロンは2012年9月、キャンティは2018年12月に旅立ちました。
今は、ポン太郎とロンが元気でやってます。

日本のメーカーの没落? 社員に浸透している残念な事

2010-01-24 07:09:14 | 犬にも言わせろ!
先日、私の以前務めていた総合電機メーカーの送別会に参加した。
私が社会人1年生の時からお世話になった方で、集まったのも懐かしい顔ぶれでした。

その席で、今、車メーカーのT社や電機メーカーのP社で動き始めている新しい商品プロモーションの形を紹介した。

簡単に言うと
商品プロモーションを、広告部が広告代理店に依頼してつくるのでは無く、自社の商品企画、デザイン、広告、営業が集結し、その商品のコンセプトや思いをプロモーションのコンテンツそのものに込めると言う方法です。
わかりやすく言うと、代理店のクリエイティブに丸投げはやめて、コンテンツを制作している業者と協力して作り上げると言うことです。
これにより、メーカーの「もの作りの意志」が詰まったクオリティの高い広告コンテンツが出来上がる。

そうです。代理店をパスすることで、全体的なコストダウンも同時におこなえると言うことのようです。

もちろん、できたものは、広告にそのまま使える場合が少ないが、非常に低コストで修正して使えるものになる。
そして、その素材を広告代理店に利用してもらう。


実は先々週この話を車メーカーM社に話したところ、興味を持って話を聞いてくれた。

そのような反応があるかと思い、私の出身の電機メーカーX社のデザイン部の人に話したところ

「そのやり方はいいかもしれないが、とにかく安い外注先を探すことになるね」
「品質よりはコストだから、映像やイメージのクオリティは捨ててもコストのほうが大事」
「だから君のところよりも品質は落ちても半分の値段でやるところを見つけるよ、うちは」



ん~ まあ、確かにうちの見積は高いのかもしれないが、
「クオリティーを落としても安いところを探す」

この言葉が、ものを作っている現場の人間から出るとは、残念です。
この人は、すでに55歳を回ってまもなく定年を迎える方ですが、私の知る限り、昔はこんな人ではなかったのです。

2~3人30代の人間も話を聞いていたのですが、反論するものはいませんでした。



ちなみに、T社やP社は、「コストダウンのためにクオリティーを犠牲にしてはならない」という前提でこの新しい仕組を推進している。特にT社ははっきりこのことを明言していた。



日本が、韓国や中国に負ける
生き残るのは、ごく一部の企業だけ
なのだろうか・・・

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