旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

やっぱりすごいメッセージ-『イメージの詩』(よしだたくろう)

2006-04-19 00:19:12 | 日々雑感
仕事を終えて家に帰る道すがらのチョットとした坂を登りかけたとき、ふと浮かんできたこのフレーズ。

“長い長い坂を登って うしろを見てごらん 誰もいないだろう 長い長い坂をおりて うしろを 見てごらん 皆が上で 手を振るさ”


自分が、歴史とオンボロぶりでそれこそ全国に名を馳せた仙台市上杉の学生寮『明善寮』に居た時代、夜昼関係なくフォークギターを抱えて廊下を歌い歩いていた先輩が持っていたレコードにあったのが吉田拓郎氏のデビュー曲『イメージの詩』だった。
とにかく、ステレオのボリュームも大きかったせいか、いつしかこちらの脳にもインプットされてしまったらしい。

それはともかく、今改めてこの歌の意味深な内容に感心している。
彼の20代の作品だと思うとなおさらである。
そしてまた、日ごろ愚痴ってばかりいる自分ながら、「きっといつの世も、先人達はこうした思いを抱えながら時代を切り開いてきたのだろうナ~」と、つい素直になってしまう。

そうそう、この歌の後段のフレーズがまたすごい。


“古い船には新しい水夫が 乗り込んで行くだろう 古い船をいま 動かせるのは 古い水夫 じゃないだろう なぜなら古い船も 新しい船のように 新しい海へ出る 古い水夫は知っているのサ 新しい海のこわさを”


ぜったい、今度の土日はこの歌のレコード(CD)を探しに出かけよう。



   イメージの詩      
                    吉田拓郎
これこそはと 信じれるものが
この世にあるだろうか
信じるものが あったとしても
信じない素振り
悲しい涙を流している人は
きれいなものでしょうね
涙をこらえて 笑っている人は
きれいなものでしょうね
男はどうして 女を求めて
さまよっているんだろう
女はどうして 男を求めて
着飾っているんだろう
いいかげんなやつらと 口をあわせて
俺は歩いていたい
いいかげんなやつらも 口をあわせて
俺と歩くだろう
たたかい続ける人の心を
誰もがわかっているなら
たたかい続ける人の心は
あんなには 燃えないだろう
傷つけあうのが こわかった昔は
遠い過去のこと
人には人を傷つける
力があったんだろう
吹きぬける風のような 俺の住む世界へ
一度はおいでよ
荒れ果てた大地にチッポケな花をひとつ
咲かせておこう
俺もきっと 君いる太陽のあるところへ
行ってみるよ
そして きっと言うだろう 来てみて良かった
君がいるから
長い長い坂を登って うしろを見てごらん
誰もいないだろう
長い長い坂をおりて うしろを見てごらん
皆が上で 手を振るさ
きどったしぐさが したかったあんた
鏡を見てごらん
きどったあんたが映ってるじゃないか
あんたは立派な人さ
激しい激しい恋をしている俺は
いったい誰のもの
自分じゃ言いたいのさ 君だけの俺だと
君だけのものなんだよと
裏切りの恋の中で俺は一人もがいている
はじめから だますつもりでいたのかい
僕の恋人よ
古い船には新しい水夫が
乗り込んで行くだろう
古い船をいま 動かせるのは
古い水夫じゃないだろう
なぜなら古い船も 新しい船のように
新しい海へ出る
古い水夫は知っているのサ
新しい海のこわさを
いったい 俺たちの魂のふるさとってのは
どこにあるんだろうか
自然に帰れっていうことは
どういうことなんだろうか
誰かが行ってたぜ 俺は人間として
自然に生きてるんだと
自然に生きるって わかるなんて
なんて不自然なんだろう
孤独をいつの間にか
淋しがりやと かんちがいして
キザなセリフをならべたてる
そんな自分を見た
悲しい男と 悲しい女の
いつものひとりごと
それでも いつかは いつものように
慰めあっている

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