旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

遠くまで矢を飛ばしたかったら、弓は引け

2006-04-17 00:46:49 | 東日本大震災
時として、“たとえ話”は本質からそれてイメージの固定化を促してしまったり、理解したような気にさせることがあるので、話す側も聞く側もそれなりの心構えが必要になる。
とはいえ、「なるほど!」とうなずきたくなるものもある。

自分たちの住んでいる地域の将来像をどのように描くか、またその実現に向けてどのように取り組むか、常に問われているところである。
短期的視点でのことであれば、まずはこれから・・・ということもあるだろうが、それが5年先、10年先といった長期的なものであればなお更悩みは大きいはず。
目標をシッカリと見据え、確かな取組を重ねていくためにも、それ相応の努力が必要となろう。

「地域」は、地理的・地勢的、そしてその時々の国内外の社会的制度など各種の制約の中で、長い時間をかけて人々が形作ってきたところである。
軌道修正の連続の中に生きた人びとの智恵が凝縮されていると言っても良いだろう。

こうしてみると、地域の未来を考える場合、やはり過去の歴史に遡り、そして全体を見渡すといった作業は極めて有意義。
その作業がシッカリしていればいるほど、いわば深く堅固な基盤に加え、高照準の長距離砲を得る道と同じようなもの。

「歴史に学べ」とはよく言われることである。
同じく、“遠くまで矢を飛ばしたかったら、弓は引け”。
これは、自分たちの住む地域を大切に育てていく上で、常に心に刻みたい“たとえ”ではないだろうか。

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