2015.10.05(月)燧ケ岳に登ってきた。
土日はたくさんの登山者がいるだろうと思い、平日にしたのだけれども、やはり人気の山。
その数はかなりのものだった。
【燧ケ岳(ひうちがたけ)】
山頂部は最高峰の柴安(しばやすぐら)2356m、三角点の設置された爼(まないたぐら)2346m、ミノブチ岳2234m、赤ナグレ岳2249m、御池岳(みいけだけ)の5峰からなる。
東北地方で最も標高の高い山。
前日の夜に仙台の我が家を出て、南会津町の道の駅『きらら289』で車中泊。
ここからは登山口まで車で約1時間の移動。
天気予報では桧枝岐村は朝から晴れとなっていたが、御池(みいけ)駐車場に着いた時には小雨が降っていた。
(朝6時の御池駐車場)
少し様子を見てからと思い、車の中でしばし待機。
待っていても時間ばかりが過ぎるので、そのうち雨の上がることを期待し、レインウエアを着て歩き出すことにした。
登山道は、すっかり濡れていて、ところどころには水たまりもできている。
累々とかさなる岩の道を進み、広沢田代に到着。
ガスっていて周囲が見えない。
(広沢田代)
そして、熊沢田代に。
ここも同じ。
それでも後ろを振り返ると、この湿原付近だけが見通せる。
(熊沢田代。右後方が爼(まないたぐら)の方角。)
(熊沢田代)
上りの涸沢の道は続く。
山頂近くになると、シャクナゲロードになる。
開花期はそれはそれは見事なことだろう。
それにしてもこの葉の大きいこと。
厳しい風雪の中にあって、混生する灌木や生育に適した土壌の力ゆえと思わずにはいられない。
そしてすぐに、爼に着く。
(爼の手前の上り)
(爼山頂。沼尻平の方向からも団体さんが来て、大賑わいとなった。)
柴安の方角に目を凝らしても何も見えない。
こちら柴安にも次々に上ってくる人で、やや広い山頂はにぎわいを増してくる。
天気は相変わらずで、ガスって眺望はまるでなし。
昼から晴れに変わるという予報を信じて、昼食休憩を兼ねて1時間近く居座ってみたがやはりダメ。
(柴安)
今回は諦め、下山することにした。
燧(長英)新道を下って沼山峠に向かうことも考えていたが、いずれこちらの眺望もガスで期待できないだろうと素直に往路を戻ることにした。
八合目付近まで戻ったころ、周囲が明るくなった。
(ダケカンバの灰白色が輝いて見える。※この画像は少し大きくなっています。)
(青空)
もっと山頂で長居しておいたほうが良かったかなどと思ってしまう。
しかし、熊沢田代に戻って振り返ると山頂方向はやはりガスの中。
(熊沢田代に向かう団体さん。左側の雲がなければ会津駒ヶ岳が見える筈なのに・・・。)
(熊沢田代から下りてきた方角を見る。)
やはり、山と麓では天気は大きく異なる。
眺望はあまり芳しくなかったが、雨にたたられることなく済んだことだけでも喜びとし、花の季節に再チャレンジすることを心に決めて、後はひたすら下山。
(枯死してなお威厳をとどめるオオシラビソの根元に登山道がある。)
(広沢田代)
今度は裏燧林道経由で三条ノ滝を見ながら泊りでのんびり楽しむのも良いですよ。
山頂からの眺望を楽しみにしていたので、少々がっかりでした。至仏山とか会津駒ヶ岳に登るとの年配の方々もけっこういて、皆さんのパワーに驚いてしまいました。
裏燧林道経由で三条ノ滝等を回る魅力的なコースを教えていただき、ありがとうございます。チャレンジしてみます。