旅する心-やまぼうし

やまぼうし(ヤマボウシ)→山法師→行雲流水。そんなことからの由無し語りです。

陣馬山・堂所山・景信山・城山・高尾山【東京都・神奈川県】

2019-12-24 23:47:09 | 東京都の山

陣馬山・堂所山・景信山・城山・高尾山という奥高尾縦走路の一部を歩いて来た。
先日生藤山に行った際に陣馬山にも回ろうとしていたが、時間ロス、体力ロスなどから取りやめていた。

天気予報を見ていると、この日を除いてあまり良くないみたい。
せっかくなので高尾山までたどってみようと出かけた。
しかし、登山道は雪道、泥道で、かなりシンドイものだった。
仙台に暮らしていたころなら、こういうときはスパイク長靴をマイカーに積み込んで向かっただったろうが・・・。
こちらでは、電車移動なので、余計な荷物は持ちたくない。
とにもかくにも、滑って転んだりしないようかなり気を使って歩き通した。

     *
陣馬山 855m
堂所山 731m
景信山 727m
城山  670m
高尾山 599m
     *

JR中央本線藤野駅からバスで終点の和田バス停に移動。
先日目にしていた陣馬山登山口から民家の間を抜けて急こう配の道を進む。
この道がおっかなビックリ。
お墓のあるところまではコンクリート舗装の急こう配でしかも雪融け水が凍り付いている。
わきに鉄製の手すりはあるが、氷の粒が付いているのでつかまりたくはないし・・・。
滑って転ばないようハラハラドキドキしながら通過した。







(一ノ尾根コースとの合流点。右の道を上がってきた。)


陣馬山には昨年も来ているが、率直に言ってわたしにはなじめないものがある。
それは、山頂の白馬らしきコンクリート製の大きなモニュメント。
陣馬山の名の由来には、武田氏が陣を張った場、茅場が変じたとか、馬が陣を張った場とか諸説あるようだが、それが「陣馬」に落ち着いたらしい。
その「陣馬」を象徴するモニュメントして、1960年代後半に京王帝都鉄道(現:京王電鉄)が観光地として売り出すために、山頂に白馬像を建てたのだという。
同様のものとしてすぐに仙台市中山の観音像を思い出してしまう。
(わが友人の言を借りれば、この観音像は、後ろからみると「ゲゲゲの鬼太郎」に登場する”ねずみ男”にそっくりだと。)
せっかくの360度全方位の絶景展望の山。
あまりいろんな人工物があっては山頂に立つ清々しい気分がそがれてしまうと思うのは、身勝手すぎるかな?



(陣馬山への最後の上り)






(右は先日登った生藤山)


乾いているベンチを見つけて、丹沢山塊、富士山、大菩薩嶺、雲取山、大岳山、都心の高層ビル群などを眺めながら小休止。



(手前左から先日の生藤山~茅丸~醍醐丸の稜線、中央後方の雪の山は雲取山、右は大岳山~御嶽山)



(陣馬山山頂直下の道の様子)


本来歩きやすい道なのだが、中途半端に融けたグチャグチャ状態。
これをずっと歩くことになった。



(明王峠。ここの平場は乾いていた。)


(陽の当たる伐採地でもぬかるみ道)


今日は巻き道をいっさい使わないことに決め、堂所山に向かう。
誰も居ないことを幸いに、ベンチに腰掛け、昼食。
本道からズレているのであまり立ち寄る人が多くないらしい。



(堂所山山頂:「御枡局三角點」と刻まれた年代物の石柱に興味がわく。画像左側は北高尾縦走路への入り口。)
※帰宅後にネット検索してみたら、「御枡局」とは「御料局」のことで、皇室の所有地(御料地)を管理するため1885年(明治18年)に宮内省に設置された部署とのこと。)


(下ってきた堂所山からの道。左の巻き道と合流。)


少々ノンビリしてしまったので、気を取り直して景信山を目指す。



(景信山)


(山頂からの富士山)


(都心遠望)


(雪が積もっている茶店)


次は、甲州道中の難所であった小仏峠へ。
平場には石仏やなぜだか分からないが信楽焼のタヌキ像などが置かれている。
明治天皇巡幸碑もある。





さらに一上りして城山到着。



(城山山頂)


水浸しの道を行く。





一丁平では展望デッキから丹沢山塊、雲に覆われてきた蛭ヶ岳、富士山などを眺めてみる。



(一丁平)


(左から丹沢の大山、二ノ塔、三ノ塔、行者ヶ岳など。)


長い階段状の道を上ってきた。





もみじ台には大勢の人。
どうやらダイヤモンド富士目当てらしい。
山に太陽がかかるまでにはまだ1時間以上ある。
当方は先を急ぐ。

高尾山に到着。
こちらはまたそれこそ大変な数の人たちがいた。



(高尾山頂)


暗くなる前に高尾山登山口に着きたいので、ここは休まず6号路を下山。



(稲荷山コースと同様に6号路にも長い階段の道がある。)


(沢沿いの道)




(琵琶滝)


(岩屋大師)


後は、京王高尾山口駅まで急ぎ足。
駅到着5分後には発車となった。

年中楽しめるコースらしいが、雪融けのぬかるみ道は自分としては遠慮したい。
明王峠の茶店に掲示されていた写真にはレンゲショウマもあった。
次回歩くならばやはり花の季節がいい。
そんなことを思いながら帰宅した。

メジャーなコースだが、歩いたという証拠(?)に一応掲載。


(手持ちのGPSでは、歩行距離:17.2㎞(平面距離:16.9㎞) 累積上昇高度:1,168m  同下降高度:1,322mとなっていた。)













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