スマイス統計調査による市民の犠牲者数に沿うようにしながら、その他の記録や証言と整合するような数値モデルを導き出すことを試みた。結果的に、既によく知られているスマイス調査などの数値の枠内で、市民の被害状況の全体像を無理なく説明可能であるということが判明した。
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南京戦における民間人の被害規模を知ることができる史料として、金陵大学(現南京大学)のルイス・スマイス教授が行った統計調査がある。
次の文字列で検索すれば原文がすぐ出てくる。
War Damage in Nanking Area, Dec.1937 to March 1938, Urban and Rural Surveys
スマイス教授は、安全区国際委員会の書記長と会計係を兼務する . . . 本文を読む
最終更新:2017.09.08
ここでは以下の事実をもって、「敗残兵の処断は適法」と解釈する。
※敗残兵の処断をもって虐殺、とする主張については他の書籍やサイト等を参照してください。
1)陥落後の城内掃蕩に際して松井司令から「青壮年は全て敗残兵または便衣兵とみなし、全てこれを逮捕監禁せよ。」と軍命が出ている。
2)前項の事実にもかかわらず、訴因54すなわち虐殺の命令・授権・許可が無罪判決 . . . 本文を読む
最終更新:2018.10.17
「南京安全地帯の記録」に収録された殺人事件の中に、日本兵の犯行であるかどうか疑わしい事案があるので列挙し、考察する。
《記録された殺人事件の一覧》
下表は収録された全ての殺人事件である。犠牲者の総数は53人。
・第1部、第2部の区分については前記事参照
・事件番号の重複があるのは、ひとつの記述の中に複数の事件が含まれているからである
・夫、主人と . . . 本文を読む
燕京大学の徐淑希教授が1939年5月頃に南京安全区国際委員会の抗議文書を集めて編纂した『南京安全地帯の記録』の概要を紹介する。
この記事は次の書籍の記述に準じる。
「南京安全地帯の記録」完訳と研究(冨沢 繁信)
http://www.amazon.co.jp/dp/4886562515
《記録の期間》
『南京安全地帯の記録』は「第1部」「第2部」に分かれている。
「第1部」 . . . 本文を読む
最終更新:2017.12.21
南京大虐殺の真相を理解する上で、ベイツレポートの存在が欠かせないので、以下に全文を掲載する。
これは、ベイツが陥落2日後の12月15日に、南京を去る欧米記者たちに渡したレポートである。
《要点》
・市民が殺されたと書いているが、軍服を脱いだ敗残兵とも思える
・敗残兵の掃蕩および処断を残虐だと訴えている
・日本軍が組織的に掠奪を行っており、米国資産の建物も . . . 本文を読む
最終更新:2016.11.20
南京大虐殺についての当時の情報の流れを整理する。
《南京からの情報の流れ》
現場の記録は主に3種類。
1)南京安全区国際委員会
2)欧米人の日記(ヴォートリン、ラーベ、他)
3)日本軍(紅卍字会埋葬記録、軍法務部)
現場から派生した情報が主に3種類。
4)欧米の新聞(ニューヨークタイムズ、シカゴデイリーニュース、他)
5)ティンパーリ著『 . . . 本文を読む
南京攻略戦での中国側の人口や遺体数などの数値について考察し、全体像の数値モデルの検討を行った。具体的には、紅卍字会の遺体埋葬記録や、スマイス調査での市民犠牲者の統計値をベースとし、南京の現場にいた関係者の証言等と無理なく整合する試算モデルが成立することがわかった。 . . . 本文を読む
南京戦を戦った日本軍には、150名を超える記者らが従軍していた。朝日新聞記者80名、毎日新聞記者70名他、報知、読売、同盟通信、新愛知新聞、福岡日々新聞、都新聞、福島民放、などの記者。さらに作家、詩人、評論家、画家など。
南京城内の広さは東京・世田谷区より狭く、山手線の2/3以下の面積しかない。150名の記者を南京城内に均等に配置すれば1km四方に約3.8人の記者がいたことになるくらいだ . . . 本文を読む
いわゆる“南京大虐殺”とされる南京戦における人的被害の試算。後世の論者の主張は基本的に無視して、南京戦の当時の記録と、そこにいた関係者の証言を重視して人的被害を算定するとどうなるか、に取り組んだのがこの一連の記事である。その要約版。 . . . 本文を読む
There are still plenty of people who are accusing Japan against its war crime even after 80 years from the Battle of Nanking. China claims that the Japanese army massacred 300,000 people during the Battle of Nanking. According to a Chinese living in Japan, the People's Liberation Army newspaper writes a false story like "the Nanking Massacre was directed by the Emperor of Japan,” and says that the darkness of Japanese militarism will never be eliminated unless the Emperor is executed. Some Chinese believe this is true and shout that they would massacre in Tokyo. Do not be fooled by such propaganda. So I would like to summarize the facts simply for easy to understand. . . . 本文を読む