ずーみんのはがき絵七十二候

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第26侯 腐草為蛍

2022-06-04 02:30:50 | デザイン書芸

 七十二侯中第二十六侯「腐草為蛍(かれたるくさほたるとなる)」は6月11日から6月15日にあたります。

 

 

 「腐草為蛍(かれたるくさほたるとなる)」という字をデザインして書いてみました。

 昔の人が、腐った草などが蒸れて蛍に化けると考えていたのは面白いですね。

 夏の黄昏時に幻想的な光を放つ螢は、束の間でも蒸し暑さを忘れさせてくれるように思います。割と自然豊かな土地で子どもの頃を過ごした私にとって、蛍もまた身近なものでありました。体が大きなゲンジボタルは光も強く、きれいな川にいました。ヘイケボタルは小さくて、田んぼなどにもたくさんいたため、よく捕まえたものです。

 いわゆる「蛍の名所」のように言われているところにいるのはたいていゲンジボタルです。誘われて見に出かけたことがあるのですが、私が連れて行ってもらったところでは、「車のハザードランプに反応して光り返してくれる」と言われていて、何台かの車がハザードランプを点滅させていました。私たちも試してみましたが、応答してくれているのかどうかよくわかりませんでした。

 私か住んでいたあたりには今でも蛍がいるのでしょうか。見に行ってみたいような気もします。


第25侯 螳螂生

2022-06-04 02:26:02 | デザイン書芸

 七十二侯中第二十五侯「螳螂生(かまきりしょうず)」は6月6日から6月10日にあたります。

 

 

 「螳螂生(かまきりしょうず)」という字をデザインして書いてみました。

 カマキリは秋のうちに草木に卵を産み付けます。卵は泡のようなものに包まれていて、卵塊(らんかい)という形で冬を越します。産卵の後、親虫は死んでしまい、冬を越すことはありません。カマキリの卵から幼虫が次々と孵化する時候です。

 カマキリは不完全変態なので、幼虫は成虫とよく似た姿で生まれてきます。ちなみに完全変態をする蝶やカブトムシなどは、親とは似ても似つかない姿で生まれてきます。

 私の周りには「カマキリが苦手だ」という人が多いのですが、体長1センチぐらいの生まれたてのカマキリの幼虫が、親そっくりの姿で鎌を振り上げている姿をよく観察すれば、苦手ではなくなるのではないか、と思います。かわいいものです。

 ああ、そもそも「苦手な人」がそんなものを観察するはずがありませんね。