ずーみんのはがき絵七十二候

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はがき絵いろはうた2周目(その8)

2023-07-16 07:28:50 | 日記

 今までに書いたはがき絵をいろは歌に沿って紹介していくシリーズの「二周目」です。現代仮名遣いにない「ゐ」と「ゑ」はとばしましょう。「を」と「ん」で始まるはがき絵もおそらく見つからないと思われます。

 二周目の第八回目、今回は「む」「う」そして「ゐ」をとばして「の」です。

 

 

『む』・・・ムツゴロウ

 干潟に住む魚、ムツゴロウを描きました。オス同士が大きな口を開けて威嚇しあっているところです。胸びれで干潟を這いまわる姿がユーモラスでもあります。日本では有明海の干潟で干満差を利用しての「むつ掛け漁」が有名です。俳句で「鯥五郎」は春の季語です。「むつ飛ぶ」「むつ掘る」「むつ掛け」なども傍題となっておるようです。

 ムツゴロウを韓国語では짱뚱어(チャントゥンオ)と言います。全羅南道の順天湾(スンチョン湾)というところにも大きな干潟が発達していて、ムツゴロウやトビハゼ、ベンケイガニやアシハラガ二、シオマネキ、オサガニなど、干潟特有の生き物がたくさん見られます。全羅南道の順天市は友人のパラム氏やN先輩が留学していたところでもあり、何度も行ったことがあります。順天湾の干潟にも何度も訪れています。

 書き添えたハングルは「順天に行きたいけど・・・」です。

 

 

 

 

『う』・・・鵜

 鵜飼に使われる鵜を描きました。鵜にはウミウとカワウがおり、鵜飼に使われるのはウミウです。野生のものを捕まえて飼いならし、鵜飼ができるように仕込むのだそうです。日本伝統の漁のように思っていましたが、中国発祥で日本に伝来したのだそう。奈良時代から行われていると知って驚きました。

 「おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな」という芭蕉の句が有名ですね。「鵜飼」は俳句では夏の季語です。「鵜舟」「鵜匠」「鵜篝」「鵜飼火」「鵜松明」などの傍題があります。「秋の鵜飼」という季語もあります。

 「Mambo!」と書き添えました。ちなみにこの絵を描くずーっと前に、マンボウの絵を「ゴリゴリ水切り絵」という技法で描き、「うっ!」と書き添えた作品もあります。「鵜」に「Mambo」、「マンボウ」に「うっ!」という取り合わせですが、お分かりになるでしょうか。

 

 

 

 

『ゐ』・・・1周目は「ゐのしし」を描いた亥年の年賀状でごまかしましたがもうネタ切れです。降参して次に進みます。

 

 

 

 

『の』・・・ノビル

 ノビルは漢字では野蒜でしょう。春の季語です。「野蒜摘む」などの傍題もあります。私も以前はよく掘り取ってきて食したものですが、そんなことを忘れてしまっておりました。最近、道の駅で売られているのを見つけました。懐かしくて買ってきて、おいしくいただきました。サッとゆでて(湯を通すぐらいでよい)酢味噌でいただくのが上々です。お酒が欲しくなります。もちろんお酒もいただきます。

 

 



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