七十二侯中第六十三侯「鱖魚群(さけのうおむらがる)」という字をデザインして書いてみました。「鱖魚群」は12月17日から12月21日に当たります。
川生まれのサケは海に下り、成長して産卵のために再び川に戻ってきます。必ず自分が生まれた川に戻ってくると言われていて、とても神秘的なものを感じます。
アイヌの人たちはサケを「カムイチェプ(神の魚)」と呼び、特別に重要な存在として生活を送ってきたと言います。その年はじめてとれたサケはお盆に乗せて「よく来てくださいました」と感謝をささげてから料理されます。身だけでなく、頭も皮も、内臓も目玉も、余すところなく食べるそうです。そのようなサケはまた「シペ(シ・イペ)」とも呼ばれます。これは「本当の食べ物」という意味であるそうです。
そんなサケが産卵のため、群れを成して川を遡上する時候だという、そんな言葉です。
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