ゆっくり行きましょう

気ままに生活してるシニアの残日録

「及川浩治ピアノ・リサイタル」を聴きに行く

2023年09月19日 | クラシック音楽

サントリーホールで開催された「及川浩治ピアノ・リサイタル」に行ってきた。今日の席はS席、2回LB側、6,000円。客は圧倒的に中高年おばさまが多かった。9割は女性に見えた。なぜか、及川人気か、曲目が名曲ばかりだからか。今日は舞台ピアノの右側やや後方の2階席でホール全体がよく見渡せた。95%以上の席が埋まっていたように見えた。14時開演、16時少し前に終演

及川浩治は1984年生まれの39才、国際コンクールなどに入賞した実績がある。ショパン、ベートーベン、ラフマニノフ、リストなどの曲目のCDを出しているのでその辺の作曲家が得意なのだろう。リサイタルのプログラムに及川本人が「今回はベートーベンの月光と熱情を最初と最後に配置し、その間には自分がこれまでずっと愛奏してきた名曲を配置した、作品の内容・知名度ともにMAXの名曲集とした」と説明している。

曲目

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 Op. 27-2 「月光」
リスト:愛の夢第3番
リスト/ブゾーニ編:ラ・カンパネラ
ショパン:ワルツ第3番 イ短調 Op. 34-2
ショパン:ワルツ第1番 変ホ長調 Op. 18 「華麗なる大円舞曲」
ショパン:即興曲第4番 嬰ハ短調 Op. 66 「幻想即興曲」
ショパン:ポロネーズ第6番 変イ長調 Op. 53 「英雄」
(休憩)
ドビュッシー:月の光
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
クライスラー/ラフマニノフ編:愛の悲しみ
スクリャービン:練習曲12番 嬰ニ短調 Op. 8-12 「悲愴」 
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第23番 ヘ短調 Op. 57 「熱情」

確かに曲目を見ると知らない曲はスクリャービンの悲愴だけだ。こういう名曲プログラムは大歓迎だ。こういう名曲を聴きたい人は多いと思う。難しい曲を眉間に皺を寄せながら聴くのは好きではない。その結果、聴く曲のレパートリーが狭くなっても良いではないか。仕事ではないのだから好きな曲だけ聴いていればよいと思う。

及川氏はテレビで見たことがなかったし、公演も初めて聴いた。サントリーホールの大ホールを満員にできるのだから人気ピアニストなのだろう。たいしたものだ。今日の演奏は熱意が感じられた。一生懸命演奏している感じが見て取れた。

その上で、今回の公演について運営面を含めてコメントしてみたい

  • 演奏だが、最後のベートーベンの「熱情」は大変難しい曲だというのは素人でもわかる、今日の演奏では第4楽章の最後のフィナーレのところ、もう手の動きが気持ちについていけてなくて空回りしている感じがした。無理もないと思うし、これは批判ではない、誰が弾いても難しい。この演奏を見てアンコールを要求するのは酷だと思ったが、一曲弾いてくれたのは及川氏のサービス精神だろう。私は要求してはいけないと思った。
  • 写真撮影は禁止だったのは残念だ、そして、毎回感じているのだが、紙の張り出しで、客席内撮影禁止となっているが、館内放送では開演中は撮影禁止と言っている(開演前なら撮影してよい)。客への指示は統一してほしい。
  • 撮影禁止は出演者側の意向だろうが、終演後の撮影ができるように粘り強く交渉しているのか。出演者から撮影はやめてください、と言われて、はいそうします、で済ませてないか。公演を観に来たファンがSNS等で公演の模様を投稿してくれれば、出演者にとっても宣伝になって悪いことは何もないと思うし、むしろ、積極的にそうすべきだ。
  • 演奏者が公演に来てくれたファンに何も話しせずに公演を終えるのは如何なものか。終演後、あるいは演奏前に、曲目の選定理由、曲の説明などを自らしてほしい。黙って演奏だけして、それで終わりではせっかくの機会を無駄にしていると思う。また、当日彼のCDや今後のチケットを販売していたが買ってくれたファンには終演後サインや握手をしてくれても良いと思う。
  • アンコールでショパンのよく聴く曲を演奏してくれたが、曲目について終映後、ホール側からは何も情報提供がなかった、帰宅してTwitterやFacebookを見ても情報開示がないのは如何なものか。

さて、今日の公演前の昼食であるが、午前中に池袋に用事があったので東武デパートのレストラン街で取ることにし、比較的空いていた「永坂更科 布屋太兵衛」で天ざるを食べた、2,150円。面白いのはつゆがから口とあま口と2種類ついていたこと。ざるそばの盛りも写真ではよくわからないが、真ん中で2つに別れていて、半分ずつ別のつゆで楽しめるようになっていたようだが食べた後気づいた。

お疲れ様でした。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿