特定非営利活動法人 被災者応援 愛知ボランティアセンター 公式ブログ

2011年3月17日設立。孤児遺児応援活動、被災地ボランティア活動等、現在進行形で被災者応援活動を行っています。

愛知ボラセンの活動予定⇩(更新日:2024.4.7)

令和6年1月1日に発災した石川県能登地方を震源とする能登半島地震により、
お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、
被災された皆さまに衷心よりお見舞い申し上げます。

NPO法人被災者応援愛知ボランティアセンターは、観光庁からの「観観産第174号(平成29年7月28日)災害時のボランティアツアー実施に係る旅行業法上の取扱いについて(通知)」に基づき、被災地ボランティア活動を実施いたします。

災害時のボランティアツアー実施に係る通知の適用対象となる地域について


■今後のボランティアバス活動予定
 現在ボランティアバスの募集はありません。

海外での被災者応援活動に関する愛知ボランティアセンターの考え方

2016年07月12日 14時18分23秒 | [平成25年(2013年)台風第30号]フィリピン・キナカルタン島ボランティア

代表の久田です。

海外での被災者応援活動に関する愛知ボランティアセンターの考え方

NPO法人被災者応援愛知ボランティアセンターは、2013年にフィリピンで発生した台風30号によって甚大な被害があったキナタルカン島での被災者応援活動を実施してきました。

愛知ボラセンとしては、第4世界(いわゆる後発途上国・途上地域)で発生した甚大な自然災害・人為災害に遭った被災者を応援する活動を今後も行っていきます。具体的な方法は被災状況や地域によって異なりますが、愛知ボラセンらしい活動を展開していきたいと考えています。

さて、当該被災地域が復旧から復興期に入り、自然災害・人為災害被害対策から、第4世界(いわゆる後発途上国・途上地域)の貧困対策と考えられるような段階まで、関係が続いてきた場合には、NPO法人の約款で規定している「被災者応援」と齟齬をきたしてくるのではないかと考えられます。

そこで、新たに任意団体・愛知ボランティア・クルーfor People of the Fourth World(略称=国内:愛ボラPFW、海外:Aichi V.C. for PFW、代表:久田光政)を設立し、愛ボラPFWがその地域での活動を引き継ぐことにします。愛知ボラセンは必要に応じて、愛ボラPFWの活動に協力していきます。

これにより、今後のキナタルカン島での活動は、愛ボラPFWが主体となって行っていきます。

なお、愛知ボランティアセンターがフィリピンスタッフのルーさん来日にあたってお借りした応援資金の負債も愛ボラPFWが引き継ぐことになります。
  
今後もキナタルカン島での活動にご協力賜りますようお願い申し上げます。


2016年夏 第6回フィリピン・キナタルカン島スタディー&ボランティアツアー
 2016年8月10日(水)~15日(月) 
 詳しくはこちらをご覧ください。

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3/22~3/27 第8回フィリピン・キナタルカン島スタディー&ボランティアツアー参加者募集

2016年02月22日 14時24分01秒 | [平成25年(2013年)台風第30号]フィリピン・キナカルタン島ボランティア

代表の久田です。

見出しの通り、フィリピン・キナタルカン島スタディー&ボランティアツアーの参加者を募集します。
日程:2016年3月22日(火)~3月27日(日) 
5泊6日 キナタルカン島・愛知ボラセンハウス3泊、セブ市内ホテル1泊、機内1泊
定員:10人
締切:定員に達し次第締め切ります。(現時点で3人です)
    また、申し込みのつど、航空券を手配します。セブ・パシフィック航空に空席がなくなった場合も締め切りとさせて頂きます。 

参加費:15万円(航空券、燃油代、空港使用税など、宿泊費、食費、フィリピン国内移動費、プログラム費など込み)
 参加申し込みをいただき、そのつど航空券を手配します。申し込み時期によって航空券の価格がかわります。早めにお申し込みください。

スケジュール(予定) 

 ※飛行機は確定です。
 ※キナタルカン島でのスケジュールはすべて予定です。
22日(火)19:00 中部国際空港3階国際線エレベーター前付近集合
      21:10 中部国際空港発 セブ・パシフィック航空(機内食なし)

23日(水)00:30 フィリピン・マニラ ニイノアキノ国際空港着 セブ・パシフィック航空
     03:15     同 発
            04:30 フィリピン・セブ セブ・マクタン国際空港着
      10:00 セブ島(北部)ダン・バンタヤン着
             朝食、買い出しなど
     15:00頃 キナタルカン島着
               歓迎会など

24日(木) キナタルカン島の子どもたちと遊ぶプログラム1
      キナタルカン島の自然を楽しむプログラム

25日(金) キナタルカン島の島民と海岸をきれいにするプログラム
     キナタルカン島の子どもたちと遊ぶプログラム2
      お別れパーティ

26日(土) 9:00 キナタルカン島発
     10:00 バンタヤン島サンタフェ町着
        ホセ町長表敬訪問(予定)
      午後 セブ島(北部)ハグナヤ港着
      夕方  セブ市内ホテル泊/大型ショッピングセンター(SMシティ・セブ)で買い物
           
27日(日)9:00 ホテル発 
     9:30 セブ・マクタン国際空港着 セブ・パシフィック航空
    11:50   同 発
      13:05 マニラ・ニイノアキノ国際空港着 セブ・パシフィック航空(機内食あり)
     15:20  同 発  
     20:25  中部国際空港着/解散
キナタルカン島での宿泊は愛知ボラセンハウス。10人宿泊できます。
トイレは水洗ですが、自分で流してください。
シャワーは水です。シャワーというより行水に近い感じですが、もちろん個室で、2つあります。
食事はお魚中心。フィリピン料理はどちらかというと薄味で、日本人の口にあいます。
必要なものは、好奇心と多少のことをおもしろく思うタフな心です。

 

 愛知ボラセンハウスで集合写真

 ダイニング 朝食中です

  厨房 ガスはありません。燃料は薪です。

 (右)シャワールーム (左)トイレ

 シャワールーム ボラセンハウス内にもあります。

 トイレ 便座がないのはフィリピン式

    

ベッドルーム 10人宿泊できます。LOUさんがきれいに管理しています。

 


キナタルカン島。

「地上の楽園」ということばがふさわしい島と私は感じています。
自然は豊かです。
島の周りで魚がとれます。
島の森にはココナッツ、パパイヤ、バナナ、その他、私が名前を知らないフルーツがたくさんなっています。

自然がとっても豊かなので、島岡さんに髪が!?

海はきれいです。
自然は賑やかで、鳥のなきごえ、虫の声、小動物の声が聞こえます。
星は恐ろしくなるくらいに、たくさんみることができます。
きもちいい風がふいいています。
 時間はゆるやかに流れています。

電気は18時~23時まで。ガスなし。水は配給。
携帯電話はつながるようですが、インターネットは繋がりません。
車は水の配給用に3台だけ。
バイクが20台くらい。
自転車はほとんど見かけません。

貧しいです。人口約8,000人に約1,000世帯。
1世帯は8人~10人で、1日300円くらいで暮らしています。

フィリピンでも最貧の島の一つです。 

子どもがたくさんいます。
みんな仲良しです。
いっしょに遊んでいます。
いじめも不登校もありません。
引きこもる家も部屋もありませんから引きこもりもいません。

   

人間の好き嫌いはありますが、大声をあげた喧嘩をみたことがないと愛知ボラセン現地スタッフのルーさんはいいます。

日本にある便利なものは何もないキナタルカン島ですが、日本にはないものがたくさんあるとてもすてきな島です。
キナタルカン島の人たちもキナタルカン島が大好きです。
大都会のセブやマニラでの便利な暮らしではなく、キナタルカン島での不便な生活を、貧しくても食べることに困らないこの生活を愛しています。

「豊かさ」とは何だろうとこの島に来るたびに、私の価値観は揺さぶられます。

2015年8月に、第7回訪問を行いました。 
参加者は私をいれて10人。男性8人、女性2人。最高齢75歳で平均年齢は50歳くらい。

第7回はキナタルカン島の人たちといっしょに作業すること、子どもたちと遊ぶことがメインでした。

8月14日
私たちはかつて旧日本兵が隠れていたサンゴ礁の壕の清掃を島の人たちと行いました。
第二次世界大戦の激戦地の一つレイテ島を望む地にその壕はあります。
日本兵はその壕に隠れ、米軍を見張っていました。
幸いにして、キナタルカン島に米軍が上陸することはなく、島民を巻き込んでの戦闘はありませんでした。
キナタルカン島の人たちは日本兵にジャングルで食べられる物を教えました。 

壕は、今は、台風などのときの島民の避難所になっています。
ごみが気になっていましたので、島のNGO「4MPPP」のメンバーと一緒に掃除をしました。 
子どもたちも参加しました。 

   

そして、翌日の終戦記念日を前に、レイテ島にむかって、みんなで合掌をしました。
 
とてもたいせつな時間をおくることができたと思っています。

 

子どもたちと遊ぶプログラムは参加者の皆さんがいろいろと工夫されました。

島岡さんと高崎さんは、けん玉を準備しました。
けん玉を提供してくださった皆さん、ありがとうございました。
子どもたちはとても大喜びでした。
「もしかめ」が10回できたら、プレゼント!と動機づけをした高崎さん。
プレゼントは100均で用意した日本手ぬぐい。
「もしかめ」ができた子に「you are teacher!」というと、
その子たちができない子たちに教えていきます。
手ぬぐいがなくなると、次のプレゼントは板倉さんが用意したチェキで記念写真。
その場で自分の写真がもらえるとあって、子どもたちは大喜びです。
島岡さんが用意したメッセージボードをもって、みんなで記念写真^^

     

  

河合さんは折り紙とバレーボールを用意しました。
なんと!小学校の運動場にバレーボールのネットがありました。
50年前にバレーボール部員だった河合さん
今もバレーボールを楽しんでいる田口さんは、
バレーボールを楽しみました。

  

折り紙も大人気。男の子たちには紙飛行機を教えました。  

   

35年以上のテニス歴のある山田さん。
台風で校舎が吹き飛んだ元教室の床がコンクリートで、テニスコートにぴったり^^

  

小学校の先生と高校の先生の松井さん兄弟。
歌って踊れる先生です。子どもたちに熊本・天草のハイヤ節を披露!
キナタルカンの先生、感動!
   

孫のような子どもたちを見守る神保さん^^
渋いです^^
  
 

ピクニックでとれたてのスペシャルココナッツジュースも飲みました。
釣ったばかりの魚を焼いて食べました。
笑顔のたえないプライスレスの感動の連続でした。 


そして、 キナタルカン島に舟で渡り、そして泊まり、魚を食べ、その代金を支払い、
ボラセンハウスで働いた人たちや、私たちを運んでくれるバイク隊に謝礼を渡します。
経済活動です。 
現金収入の少ないキナタルカン島で私たちが過ごすことそのものが、ささやかでも経済活動につながります。 

 

2013年12月から2015年8月までに7回もキナタルカン島を訪れた
日本で随一のキナタルカン島愛好者の私といっしょに「地上の楽園」候補の一つを訪れませんか。

キナタルカン島での活動が人間関係を深め、島の人たちとの交流を深めることを目的としています。
今まで、皆さんがどこでも体験したことのないようなプライスレスのスタディー&ボランティアツアーをご体験いただくことができます。

お問い合わせは愛知ボラセンへ。
愛知ボラセン aichiborasen@gmail.com

▽お申込みはこちらからお願いします。
http://aichiborasen.org/philippines_oubo 

 

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11/21(土)フィリピンスタッフ・ルーさんの送別会開催します。

2015年11月10日 23時23分55秒 | [平成25年(2013年)台風第30号]フィリピン・キナカルタン島ボランティア

みなさん、こんばんわ!

愛知ボラセンのスタッフ徳倉です。

約2か月、日本語研修のために来日していたフィリピンスタッフのルーさんが、

23日にフィリピンへ帰国いたします。

愛知ボラセンは2013年2月にフィリピンを訪れ、

それ以降、台風30号被害のひどかったキナタルカン島を応援しています。

ルーさんは、キナタルカン島で子どもたちや島の住民たちと交流をしながら、

愛知ボラセンフィリピンスタッフとして奮闘しています。

そんなルーさんですから、フィリピンに帰国して、

キナタルカン島の活動をさらにパワーアップすると

感じています。

-------

ルーさん送別会。

日時:2015年11月21日(土)11:00~13:00頃

場所:東別院・天龍 

集合:10:40東別院・お茶所

ランチ代:1,500円

プレゼント代:500円から1,000円
 まとまったお金で何かプレゼントをしたいと思います。1,000円以上でもかまいません(笑)
 当日、よろしくお願いします。 

 

下記、応募フォームからご応募ください!

http://aichiborasen.org/20151121_lou


------

なお、当日はキャンドルを東別院・お茶所にて行っておりますのでぜひ、お越しください。

たくさんの方のご応募お待ちしております!

 

 

 

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キナタルカン島応援&ルーさんの語学研修経費に出資&寄付にご協力ください。

2015年11月03日 02時12分47秒 | [平成25年(2013年)台風第30号]フィリピン・キナカルタン島ボランティア

 

愛知ボランティアセンター、理事長の久田です。

愛知ボラセンは、被災者が安らぎのある生活になれるような応援活動をしたいと考えています

十八成浜でも、フィリピン・キナタルカン島でも、他の地域でも、応急段階で丁寧な活動をして、被災者との基本的な信頼関係を築き、
ささやかな知恵を提供し、被災者の皆さんが前向きな姿勢になり、継続的に自立的な活動ができるような応援方法を提供したいということが、
愛知ボラセンの被災者応援の基本的な考え方です。

貧しいから不幸とはかぎりません
キナタルカン島は約10人家族が、1日100ペソ(約300円)で暮らすフィリピンでも最も貧しい島の一つです。人口は約8,000人。
とても貧しいのですが、一方で自然は豊かで、島民の心も豊かで、キナタルカン島の人びとはこの島で暮らしていることを積極的に選択しています。

貧しいから不幸ではなく、貧しいけれど幸福であり、日本にはない「地上の楽園」のようなものをキナタルカン島に私は感じています。そして、私といっしょにキナタルカン島を訪れた愛知ボラセンのボランティアさんたちも同じようなことを感じ、ほとんどの方がまたキナタルカン島を訪れたいと考えています。だからこそ、なんとか少しでも応援したいと思っています。

復興プラン① エンゲル係数をさげる
愛知ボラセン・キナタルカン島スタッフのルーさんの提案で、昨年末に「CO-OPキナタルカン」を起ち上げ、
愛知ボラセンは初期活動費として20万円を提供しました。
「CO-OPキナタルカン」はお米の共同購入グループです。貧しいキナタルカンの人たちはお米を小量で買わざるをえず、割高になります。
それを共同購入することで少し安くお米を買えるようになります。
そして実績を積み重ねていくことで、政府米のようなより安いお米を購入する権利を得ることができるようになります。
キナタルカン島が属するサンタフェ町のホセ町長はその後押しをするといっています。
CO-OPキナタルカンで組合員家庭のエンゲル係数を下げ、家庭の購買力をあげることができます。

復興プラン② スタディー&ボランティアツアー客で「外貨」を獲得する
設備投資がかからず、島の魅力を最もよく伝えることができることとして、日本からのスタディーツアー客をキナタルカン島に誘致したいと考えています。
この案件をキナタルカン島のNGO組織であるFOUR MPPPの皆さんに提案しました。
キナタルカン島がリゾート地になることを島民も私も望んでいません。今の暮らしが劇的に変わることも望んでいません。
1回5人前後の小規模、島滞在3泊~4泊程度の日程で、参加者があればいいと私は考えています。



2015年8月のボランティア&スタディーツアーでは、
①FOUR MPPPの皆さん(約20人)とともに、旧日本軍の兵隊が隠れて、レイテ沖の米軍を見張っていた壕の清掃をしました。
 キナタルカン島では、日本兵と島民との戦闘はなく、米軍も上陸はしませんでしたから、レイテ島のような悲惨な状況にはなりませんでした。
 大きな台風が来たときに、島民の避難所として気持ちよく使えるようにするために、清掃をしました。
 また、この日は8月14日で終戦記念日の1日前でしたので、レイテ島に向かって、皆さんとともに黙祷をささげました。

②子どもたちといろいろな遊びで楽しみました
  島岡さん・高崎さん=けん玉
   けん玉を連続10回できると、1日目は高崎さんがもってきた日本手ぬぐい、2日目は板倉さんがもってきたチェキで記念写真。 
   その場で写真がもらえるチェキはとても喜ばれました。
   河合さん・田口さん=バレーボール
     50年前にバレーボール部員だった河合さん。バレーボールを数個持参。田口さんはソフトバレーで今も活躍中。
      ハグダン小学校にバレーコートがあり、みんなで楽しみました。
  山田さん=テニス
    テニス歴30年以上の山田さんはラケットとボールを持参。ハグダン小学校の台風で吹き飛ばされた校舎跡が、少し小さなテニスコートにぴったり。
  松井さん兄弟=ダンス
     音楽歴の長い松井ブラザーズは兄弟そろって先生。ハグダン小学校で子どもたちと歌とダンスで交流しました。
  板倉さん・河合さん・ 神保さん=折り紙
     女の子には折り紙、男の子には紙飛行機を教えました。これも大喜びでした。

 今後も、参加者の皆さんの特技を活かしながら、キナタルカン島の大人とも子どもたちとも交流していきます。 

スタディーツアー誘致は、2016年に50人程度、2017年に80人程度、2018年に120人程度の参加者を想定。
Tシャツなどのおみやげなどの販売も計画しています。
キナタルカン島への経済効果は、初年度で約90万ペソ。ささやかな経済効果ですが、島民約25世帯分の年収となります。

現地スタッフ・ルーさんの日本語能力向上がこのプログラムのカギ
このプログラムの成否の鍵を握るのは、島民と日本人スタディーツアー客をつなぐ愛知ボラセン・現地スタッフのルーさん。
ルーさん日本語を独学で学び、ある程度の日本語会話能力があります。
ツアー客誘致となると、日本語で参加希望者とのメールのやりとりもできなければなりません。
ルーさんの日本語能力を飛躍的に高める必要があります。

ルーさんを日本に招き、2ヶ月の語学研修を実施しています
ルーさんの日本語能力を向上させるために、9月末からルーさんを日本に招き、2ヶ月の日本語レッスンを実施しています。
ひらがな、カタカナをほぼおぼえ、今は漢字の勉強をしています。また十八成へも行き、追悼キャンドルづくりにも参加しています。
春日井の島岡さんのお宅でホームスティのお世話になり、日本の様々な文化も学んでいます。
ルーさんの語学研修のための費用は、渡航費、語学研修費、生活費などで約30万円になります。

キナタルカン島応援&ルーさんの語学研修経費に出資&寄付にご協力ください
そこで、皆さんにお願いがあります。愛知ボラセン・キナタルカン島応援活動に出資またはカンパをしてください。

①出資 1口=50,000円
 2020年までに、スタディー&ボランティアツアーで収益が出た場合、全額返金します。
 お礼=現地集合のスタディー&ボランティアツアーに参加される場合、
  ツアー現地参加費(航空券、空港税、燃油代は別途)を、1口10%OFF、2口は20%OFFとさせていただきます。
  なお、収益がでるように最大限の努力はしますが、収益が出なかった場合は返金できないことをご承知おきください。

②寄付 1口=5,000円
  お礼=キナタルカン島特製Tシャツ

※ご協力頂ける方は、下記お申し込みフォームより、お申し込みください。 

http://aichiborasen.org/philippines_kampa

 

2016年スタディー&ボランティアツアー予定 (募集は今後行います)
 ◎久田と行くキナタルカン島スタディー&ボランティアツアー
  ①3月22日(火)~27日(日) 定員10人 参加費15万円(予定)
  ②8月11日(木)~16日(火) 定員10人 参加費16万円(予定)
  ※航空券、燃油、空港税、食費、宿泊費など含みます。 

  ◎セブ空港集合・解散スタディー&ボランティアツアー(予定)
   参加費7万円(予定) 航空券などセブ空港までの経費は別途負担
   最低催行人員2人 日程応相談
   ①セブ空港集合4月30日(土)/セブ空港解散5月5日(木)
   ②セブ空港集合6月11日(土)/セブ空港解散6月16日(木)
   ③セブ空港集合7月28日(木)/セブ空港解散8月3日(水)
   ④セブ空港集合8月4日(木)/セブ空港解散8月10日(水)
   ⑤セブ空港集合8月18日(木)/セブ空港解散8月24日(水)
   ⑥セブ空港集合8月25日(木)/セブ空港解散8月31日(水)
   ⑦セブ空港集合9月1日(木)/セブ空港解散9月7日(水)
   ⑧セブ空港集合9月8日(木)/セブ空港解散9月14日(水)
   ⑨セブ空港集合9月15日(木)/セブ空港解散9月21日(水)
   ⑩セブ空港集合12月23日(金)/セブ空港解散12月29日(木) 

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愛知ボラセン フィリピン・キナタルカン島現地スタッフのルーさん 日本語研修のため9月24日に来日!

2015年09月15日 12時35分25秒 | [平成25年(2013年)台風第30号]フィリピン・キナカルタン島ボランティア

代表の久田です。

唐突なお知らせですが、キナタルカン島現地スタッフのルー・テネロが、9月24日(木)から11月23日(月)までの日程で来日します。
目的は名古屋での日本語研修。

フィリピン人が来日ビザを申請するのはたいへんなことで、ルーさんの場合A4用紙30枚の資料を私が作成し、
それをルーさんがセブの日本領事館に提出し、審査を受けなければなりません。
このほど、ようやくビザがおり、航空券も購入し、来日できることになりました。

ルーさん語学研修資金30万円の出資を何人かの方々からお申し出いただきました。
まだ正式に出資契約をかわしているわけではありませんが、資金的なメドもつきました。

春日井市の島岡さんのお宅にホームスティをさせていただきます。
島岡さんは、キナタルカン島ボランティアツアーに3度も訪問され、ルーさんとも懇意です。

月曜から木曜に、愛知ボラセンの事務所がある金山・愛知私学会館で、マンツーマンの日本語研修を受けます。
講師は東海高校国語科元教諭で、日本語講師の資格を持ち、
10年以上在日外国人に日本語を教えるボランティアをされている私の先輩に担当していただきます。

愛知ボラセンや、ボランティアさんの会社などで職場体験(無給)をし、実戦的に日本語を勉強することも計画しています。
(※観光ビザでは有給で働けません)

また、ボランティアの皆さんとの交流もできるだけ進めていきたいと考えています。

当面は・・・
9月24日(木)10:50 中部国際空港着(アシアナ航空機) 久田出迎
   25日(金)19:00 ルーさん歓迎会 会場:ひだ 会費:6,000円 余剰金はルーさんのお小遣いにします。
    ※参加していただける方は、愛知ボラセン(aichiborasen@gmail.com)へ、メールでお申し込みください。
    
   26日(土)アクトスリレーマラソン応援
         島岡さんがリレーマラソンを走られますので^^
                ルーさんはキナタルカン島でジョギングをしていますので、参加もあるかもしれません。
     28日(月)~日本語研修

 ※来日期間中に4回の石巻・十八成ボランティアがあります。2~3回参加する予定です。
 


河合さんが持ってきたバレーボールで

島の子どもたちと

キナタルカン島NGO「4MPPP」リーダーのビビーナさんと
                  



 


 

 

 

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けん玉をご寄付ください! フィリピン・キナタルカン島で子どもたちに教えたいのです

2015年07月29日 12時53分48秒 | [平成25年(2013年)台風第30号]フィリピン・キナカルタン島ボランティア

代表の久田です。

8月11日(火)~16日(日)に、第4回フィリピン・キナタルカン島 ボランティア&スタディーツアーを開催します。
今回の参加者は私を含めて、10人(男性8人、女性2人)で、平均年齢は約50歳。リピーターさんは6人。
こうしたボランティア&スタディーツアーの場合は、20、30歳代が中心で、女性が多いのが一般的かと思います。う
お盆時期で会社勤めの方が参加しやすいということもあろうかと思いますが、
リピーターさんが6人というのは、キナタルカン島には、いろいろな魅力があり、また行きたくなるからだと思います。

   

   

さて、今回は、3回目参加の島岡さんからの提案で、キナタルカン島の子どもたちにけん玉を教えるアクティビティを行います。

けん玉ってすごいんです。
NHKのためしてガッテン(2014年10月29日OA)では
「認知症&受験に勝つ!脳フル回転する昔遊び」の特集の中で、けん玉について紹介しています。 

そして、けん玉ワールドカップも開催される世界的なゲームにもなっています。
こちらでハイレベルなけん玉の技をご覧ください。

この動画は、もうめちゃめちゃかっこいいです。
よく見るとヒモのついていないけん玉もあったりします。

島岡さんは、リピート参加者の高崎さんにも声をかけて、ただいまお二人でけん玉修行中とのこと^^

ついては、けん玉をご寄付いただけないか、と島岡さんからご相談をいただきました。 
100均で売っているけん玉はすぐに壊れてしまって、使い物にはならないとのこと。
物置やおもちゃ箱の中で、眠ったままになってしまっているけん玉がありましたら、ぜひご寄付ください。

8月11日出発ですのでら、10日(月)までにお届けください。
送り先は、愛知ボラセン事務所まで。
また、8月6日(木)午後8時に、第6回でらえぇ~友だちつぐっぺぇのバスの出発の際に、東別院にお持ちください。

どうぞよろしくお願いします。

 

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フィリピン・キナタルカン島スタッフ ルーさんの来日(日本語研修)について

2015年07月02日 17時15分31秒 | [平成25年(2013年)台風第30号]フィリピン・キナカルタン島ボランティア

代表の久田です。

4月にルーさんが日本へ来て、日本語を学ぶことについてお願いをブログにあげました。
また、1週間ほど前にルーさんの来日歓迎会の案内をブログにあげました。

ルーさんの来日について、経過と今後の予定をご報告します。

ルーさんが日本語研修を受けるために、1口5万円で6口30万円の融資をお願いしました。
最終確定まではいっていませんが、口頭、メールでのお問い合わせは30万円になり、来日の金銭的なメドはついたと思っています。

フィリピン人が来日する場合、ビザが必要です。
しかもそのビザ申請が、他の国と比べてそうとうたいへんなものになっています。
詳しくお知りになりたい方は、外務省のHPをご覧ください。
短期来日のパターンは①「家族訪問」、②「観光」、③「短期商用」になります。
ルーさんの語学研修がどれにあたるのかを外務省外国人課に問い合わせ、入国管理局で確認し、③「短期商用」となりました。
それぞれのパターンでビザ申請に必要な書類一覧が4ページにあります。
その必要な書類一式をフィリピンに送り、ルーさんがセブの日本領事館に提出し、審査を受けることになります。
私がルーさんに送った書類はA4で30枚近くになりました。
この時に送ったものだけでいいはずで、そうすればルーさんは6月末にビザを受け取り、7月初旬に来日できるかと考えていました。
しかし、②「観光」に必要な書類の提出もセブの領事館から求められました。その時点で予定通りにはいかないことになりました。

8月11日~16日にフィリピン・キナタルカン島スタディーツアーを開催しますので、ルーさんはこの期間、キナタルカン島にいなければなりません。
そこで、ルーさんの来日は9月に延期することにしました。
出資をご検討していただいている皆さんにも、あらためて丁寧にお願いをしようと考えています。

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キナタルカン島 スタディー&ボランティアツアー参加者募集(8月11日~16日)

2015年04月08日 11時59分45秒 | [平成25年(2013年)台風第30号]フィリピン・キナカルタン島ボランティア

代表の久田です。

見出しの通り、フィリピン・キナタルカン島スタディー&ボランティアツアーの参加者を募集します。
日程:8月11日(火)~8月16日(日)
定員:10人
締切:定員に達し次第締め切ります

参加費:参加者が確定した時点で航空券の予約となります。利用航空会社、航空券費用など未定のため、参加費は15万円~18万円程度とさせて頂きます。お盆時期ですので、座席確保が難しくなっています。早めにお申し込みください。参加者確定しだい、航空券を確保し、参加費を確定します。ご了承ください。


スケジュール案

11日(火)中部国際空港発(航空会社など未定のため詳細未定)セブ国際空港着 セブ市内ホテル泊 

12日(水)セブ市→(専用車、約4時間)→セブ島北部のハグナヤ港→(フェリー、約1.5時間)→
バンタヤン島サンタフェ町、サン・ホセ町長表敬訪問後 チャーター漁船でキナタルカン島へ
 ※なお、町長のスケジュールがあわない場合は、サンタフェ町には行かず、セブ市からセブ島北部のダンバンタヤンへ行き、
チャーター漁船でキナタルカン島へ行きます。  

13日(木)キナタルカン島でアクティビティ(海ぶどうの湖へピクニック)NGO FOUR MPPP キナタルカンコープの人たちとの交流会

14日(金)子どもたちと遊ぶプログラム

15日(土)キナタルカン島→(チャーター漁船)→セブ島ダンバンタヤン町→(専用車)→セブ市内  セブ市内泊  
 ※12日に町長と会えず、15日に会える場合はサンタフェ町を経由して、町長表敬訪問後に、セブ市へ行きます。
町長とのスケジュールは直前になるまで確定しないことがあります。  

16日(日)セブ国際空港→(詳細未定)→中部国際空港着
   セブ市内2泊、キナタルカン島愛知ボラセンハウス3泊 合計5泊6日
キナタルカン島での宿泊は愛知ボラセンハウス。なんとか10人宿泊できます。
トイレは水洗ですが、自分で流してください。
シャワーは水です。シャワーというより行水に近い感じですが、個室です。
食事はお魚中心。フィリピン料理は薄味です。
必要なものは、好奇心と多少のことをおもしろく思うタフな心です。


キナタルカン島。

「地上の楽園」ということばがふさわしい島と私は感じています。

電気はいの6時~11時まで。ガスなし。水は配給。携帯電話はつながりますが、インターネットは繋がりません。

車は水の配給用に3台くらい。貧しいです。人口約8,000人に約1,000世帯。8人家族くらいの1世帯が、1日300円くらいで暮らしています。

 

自然は豊かです。島の周りで魚がとれます。島の森にはココナッツ、パパイヤ、バナナ、その他、私が名前を知らないフルーツがたくさんなっています。

取り放題、食べ放題という感じです。

食べるものは薄味で、たぶん日本人好み。星は恐ろしくなるほどたくさんみることができます。月夜でなければ。きもちいい風がふいいています。

 

自然は賑やかで、鳥のなきごえ、虫の声、小動物の声が聞こえます。時間はゆるやかに流れています。

子どもがたくさんいます。みんな仲良しです。いっしょに遊んでいます。いじめも不登校もありません。引きこもる家も部屋もありませんから引きこもりもいません。

人間の好き嫌いは聞いてますが、大声をあげた喧嘩をみたことがないと愛知ボラセン現地スタッフのルーさんはいいます。

 

日本にある便利なものは何もないキナタルカン島ですが、日本にはないものがたくさんあるとてもすてきな島です。

キナタルカン島の人たちもキナタルカン島が大好きです。

大都会のセブやマニラでの便利な暮らしではなく、キナタルカン島での不便な生活を、貧しくても食べることに困らないこの生活を愛しています。

 

「豊かさ」とは何だろうとこの島に来るたびに、私の価値観は揺さぶられます。

 

2013年12月から2015年3月までの15か月間に、6回もキナタルカン島を訪れた日本で随一のキナタルカン島愛好者の私といっしょに
「地上の楽園」候補の一つを訪れませんか。

 

現地での活動が人間関係を深め、今回はこれまで以上に島の人たちとの交流を深めることを目的としています。

今まで、皆さんがどこでも体験したことのないようなプライスレスのスタディー&ボランティアツアーをご体験いただくことができます。

お早目にお申し込みください。

お申し込みはしめきりました。

お問い合わせは愛知ボラセンメールか、久田携帯まで

愛知ボラセン aichiborasen@gmail.com

久田携帯 090-6571-1239

 

 世界一ロケーションのいい小学校の校庭

  キナタルカンの子どもたち

 指相撲を教えました

 キナタルカンコープの会員さんたち

 

 

 

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第6回 フィリピン・キナタルカン島 訪問報告 

2015年04月06日 18時29分48秒 | [平成25年(2013年)台風第30号]フィリピン・キナカルタン島ボランティア

代表の久田です。

超満員の路線バス5時間の一人旅 
3月31日~4月4日に、15ヶ月前から愛知ボラセンが応援しているフィリピン・キナタルカン島へ6回目の視察に行ってきました。
今回は初の一人訪比。一人旅のため、コースの短縮をはかり、これまでとは違うコースでキナタルカン島へ行くことにしました。
セブ市北部バスターミナルから、約120km離れたセブ島北部のダンバンタヤンまで、路線バス一人旅。
バス料金は154ペソ。 1ペソ=約2.6円なので、約400円です。換算は円を3倍して、1割ちょっとマイナスしてください^^
折からのホーリーウィークス(日本のお盆のようなものですね)休暇のためか、バスは大混雑。でっかいザックを座席の間に押し込み、
かなり窮屈な姿勢に。なにせ路線バスで、120kmを普通の市バスのような感じの停留所に停まっていきます。約5時間のバス旅。
エアコンもないバスですが、全開の窓から入ってくるセブの風は快適でした。普通の市民の生活の息吹を感じ、5時間、飽きることなく乗っていました。
ダンバンタヤンからは小さな漁船でキナタルカン島まで30分。 乗客5人で満員のほんとに小さな漁船です。でも、海は凪いで快適な船旅でした。

 かわいいバスですが・・・ 小さな漁船で、キナタルカン島へ

  子どもたちが砂浜で遊んでいます。キティちゃんの浮き輪も!

さて、ここからは今回の視察の活動報告です。


コメを共同購入するキナタルカン・コープの活動が、愛知ボラセンが提供した資金で始まりました

愛知ボラセンが12月末に7万ペソ(約18万円)を提供した「キナタルカン女性協会=キナタルカン・コープ」(会員65人)の活動が始まりました。このプログラムは愛知ボラセン・キナタルカン島現地スタッフのルー・テネリンさんが島民に提案したものです。

キナタルカン・コープでは、愛知ボラセンが提供した資金により、2月にコメ750㎏を35,475ペソ(10㎏=473ペソ)、コーン245㎏を8,295ペソ(10㎏=約339ペソ)で共同購入し、そのコメ10㎏=510ペソ、コーン10㎏=350ペソで会員は購入します。2週間以内に代金を支払わないと1週間ごとに代金の5%をペナルティとして支払い、支払いが完了しないと次回の購入ができない仕組みになっています。

フィリピンでは、コメは1袋50㎏が小売としては最も多い分量です。単位が小さくなればなるほど割高になるのは日本でもフィリピンでも同じです。1家族が7~10人のキナタルカン島では、1家が1日100ペソ程度の現金収入のため、多くの家庭ではコメを50kgで購入できません。
そこで、キナタルカン・コープでは、コメとコーンを共同購入して、できるだけ安くコメを仕入れ、いささかの利益を乗せて会員に販売します。
 キナタルカンコープの主要メンバーのミーティング 

実績をあげると国家食糧庁から安いコメを買えるようになります
このプログラムが順調に進み、実績を積み重ねていけば、フィリピン農業省の管轄下にある国家食料庁(National Food Authority:NFA)から、50㎏を800ペソ(10㎏=160ペソ)で仕入れられるようになります。

これがこのプログラムの最大のポイントです。NFAからコメを買えるようになれば、会員の家庭では、コメの出費を1/3近く抑えることができるのです。現在、1世帯(7~8人)の年間コメ消費額は推定25,000ペソ。これが8,500ペソ程度に抑制できるようになります。

予定通りに購入が繰り返されれば、会員はさらに拡大していきます。会員が65人なのは、現在の力量に見合った会員数で、入会希望者はすでに多くいるといいます。将来的にはキナタルカン島約1,000世帯のほぼすべて会員になる可能性を持っています。主食のコメの支出を抑制できることは島民にとって大きな恩恵もたらします。島民のほぼ全員がキナタルカン・コープの会員になるとすれば、200万ペソ以上の収入をもたらすことができます。ちなみに町長の給与は月額5万ペソ程度と聞いたことがあります。

サンタフェ町長もキナタルカン島の3村の村長も支援を約束 
このプログラムで重要なことは、サンタフェ町ホセ・エスガナ町長とキナタルカン島にある3つの村の村長が支援の約束していることです。私は訪比のたびに町長や村長を表敬訪問しています。その中で、ホセ・エスガナ町長は、「世界中から多くのNGOがキナタルカン島に来たが、成果をあげているのは愛知ボラセンくらいだ」と、社交辞令でしょうが、愛知ボラセンを評価してくださっています。手前味噌ですが、現地スタッフを雇用し、島民と日常的な関係を築き、団体のプログラム責任者が2013年12月以降現在までの15か月間に6回も訪問している団体は、キナタルカン島では他には見当たりません。

愛知ボラセンの被災者応援活動は、緊急時の応援から、長期的な復興応援まで、被災者に寄り添って
愛知ボラセンは石巻市牡鹿半島十八成浜で、瓦礫撤去の応急段階から、徹底的に被災者に寄り添い、被災者の声に耳を傾け、押しつけにならない自発的な復興計画を長期的に応援してきました。これと同じような実践がキナタルカン島ではじまったといっても過言ではないと思います。

前述の最大200万ペソの収入は島民からもたらされたものです。その点ではこのプロジェクトは相対的な豊かさをもたらすものといえるかもしれません。しかし、今、満足にお米を食べられていない家庭ではもっと多くのお米を食べられるようになります。また、コメの支出額が下がり、エンゲル係数が低下することで、収入は変わらずとも、消費を他のものに向けたり、将来のための貯蓄にまわしたりすることも可能となります。

共同購入を適切に進めるようにとアドバイス
ですが、このプログラムは2月に第一回のコメの購入・販売が行われたままで、まだ第二回目の購入・販売が行われていないことがわかりました。代金の支払いを待っていたためです。ルーさんには、代金を払った人たちは次の購入を待っている。ルール通りにしている人が不利益を被ってはいけない。至急、第二回、第三回・・・の購入・販売をし、実績を上げ、できるだけ早くNFAからお米を買えるようにすることを伝えました。

村民のNGO「FOUR MPPP」のミーティングに参加 
 一方、キナタルカン・コープとは別に、キナタルカン島にある3つの村(フィリピンでは村のことをバランガイといいます)ハグダン村で、NGO FOUR MPPP(代表ウィリアム氏)が最近結成され、愛知ボラセン現地スタッフのルーさんもメンバーとして参加しています。目的は島民の生活の向上。村民への炊き出し、ソーラー発電、健康・医療に関するプログラムの提供をめざしています。

 私は4月1日夜にFOUR MPPPのミーティングに参加しました。この夜、集まったのは10数人の中高年の皆さん。キナタルカン島を心から愛する人たちです。代表のウィリアム氏の夫人ビヒーナさんはビッグママといった感じの頼りがいのありそうな女性で、実質的な中心はビヒーナさんと思えました。

ミーティングはウィリアム氏の自宅で開かれました。普通の人の家に入るのは初めてでした。ウィリアム氏の自宅はいまだに屋根がブルーシートのままで、そのブルーシートのあちこちに穴があいています。この夜は風が強く、つねにブルーシートが風に揺られ音をたてていました。被災地にいることを改めて実感しました

ミーティングではこういう施設を作りたいとメンバーは熱く語ります。確かにそういう施設ができ、村民の生活向上を図ることができるのはよいことでしょう。しかし、施設を運営していくのには費用がかかります。その費用はどうするのかと尋ねました。私の質問の意図が通訳をしているルーさんにうまく伝わらなかったのかもしれないが、運営するための費用捻出などのプランを聞くことはできませんでした。
 NGO FOUR MPPPの皆さんと記念写真^^   天井はブルーシートのまま

愛知ボラセンは被災者が継続的で自立的な活動ができるような応援活動をしたいと考えています
外国のNGOなどからの補助金でハコモノを建築し、運営も補助金を頼ることは途上国支援ではよくあることです。現に、滞在中に2つのグループが愛知ボラセンハウスを訪れ、バスケットボールチームのユニフォーム代金の提供を求めてきました。1チーム2,000~3,000ペソ程度です。私の考えを理解しているルーさんは丁寧にお断りしました。たいした金額ではありませんから、私のポケットマネーで提供できなくもありません。ですが、外国のNPOなら資金をだしてくれると思わせてしまうことはおそらく正しいことではないでしょう。

 応急段階で丁寧な活動をして、被災者との基本的な信頼関係を築き、ささやかな知恵を提供し、被災者の皆さんが前向きな姿勢になり、継続的に自立的な活動ができるような応援方法を提供したい、というのが愛知ボラセンの被災者応援の基本的な考え方です。

キナタルカン島の魅力を語り、日本からスタディーツアー客の誘致をFOUR MPPPに提案
私は、私がなぜキナタルカン島を15か月に6回も訪問しているかの理由を皆さんに語りました。島民は貧しいのですが、自然は豊かで、島民の心も豊かであり、キナタルカン島の人びとはこの島で暮らしていることを積極的に選択し、貧しいから不幸ではなく、貧しいけれど幸福であり、日本にはない「地上の楽園」のようなものを私は感じていること。そして、私といっしょにキナタルカン島にきた愛知ボラセンのボランティアさんたちも同じようなことを感じ、ほとんどの参加者はまたキナタルカン島を訪れたいと考えていることを伝えました(どれだけ伝わったかはわかりませんが^^;)。

そこで、私は日本からのスタディーツアー客を誘致することをFOUR  MPPPの皆さんに提案しました。キナタルカン島が観光地になることを島民は望んでいません。今の暮らしが劇的に変わることも望んでいません。ですから、1回5人程度の小規模で、島滞在3泊~4泊程度の日程で、年間10数回のプログラムに合計100人程度の参加者を誘致できれはいいと私は考えています。

手始めに今年8月11日~16日に計画している愛知ボラセンスタディー&ボランティアツアーの受け入れを依頼したところ、大歓迎されました。FOUR MPPPに手数料を支払います。愛知ボラセンのプログラムがキナタルカン島に多少なりともの経済効果をもたらすことになります。東北の被災地ツアーが被災地復興の一助になるというのと同じことです。

スタディーツアー誘致は1年間の準備をおき、2016年に50人程度、2017年に80人程度、2018年に120人程度の参加者をみこし、Tシャツなどのおみやげなどの販売も含んで、年間50万ペソ程度の経済効果が生まれるといいなと思っています。ささやかな収入ですが、FOUR  MPPPが自立的な活動を続けていくのには十分だと思います。

現地スタッフ・ルーさんの日本語能力向上がこのプログラムのカギ
このプログラムのキーパースンは、島民と日本人スタディーツアー客をつなぐ愛知ボラセン・現地スタッフのルーさん。現在、ルーさんはある程度の日本語能力はもっています。ですが、ひらがなはなんとか読める程度。英語教員の資格をもっていることも関係あると思いますが、独学で日本語を学び、来日したことはありません。言語能力はかなり優れていると思われます。

ツアー客誘致となると、日本語で参加希望者とのメールのやりとりもできなければなりません。ルーさんの日本語能力を飛躍的に高める必要があります。
 ル-さん 

ルーさんが日本で1ヶ月の語学留学をするための資金30万円を愛知ボラセン・FOUR MPPPに出資してください
ルーさんの日本語能力を向上させるために、ルーさんを日本に招き、4週間の日本語レッスンを受けさせる必要があると考えました。
そのためには、ルーさんの生活費なども考慮して、30万円ほど必要と思われます。

そこで、皆さんにお願いがあります。

愛知ボラセンとFOUR MPPPは、30万円を援助してくださいとはいいません。
30万円を出資してください。30万円を出資してくださる方を募集することにしました。
5万円一口で、このプログラムの収益が出たら、全額返金します。
さらに、お礼としてスタディーツアーに参加される場合、ツアー現地参加費(航空券は別途)を25%OFFとさせていただきます。
10万円の出資は50%OFF、20万円の出資は100%OFF、
30万円は100%OFF1回と50%OFF1回(3人参加で50%OFF1回という利用も可、他も同様に分割使用可)とさせて頂きます。
また、ルーさんが来日した場合のホームスティを受け入れてくださる家庭も募集しています。
お礼はツアー現地参加費25%OFFとさせて頂きます。
ご協力頂ける方は、愛知ボラセンまでメールをお願いします。
aichiborasen@gmail.com 

愛知ボラセンが提供した応急仮設教室をFOUR MPPPの事務所とすることも大筋で了承
FOUR MPPPの施設については、ミーティングで以下のことを話し合いました。愛知ボラセンはハグダン小学校に2棟の応急仮設を建てましたが、ハグダン小学校にはキリスト教のボランティア団体である国際カリタスによってきれいな校舎が建てられています。

そこで、愛知ボラセンが提供した2棟のうち1棟をFOUR MPPPの施設として利用するのはどうかというFOUR MPPPからの提案がありました。愛知ボラセンとしてはハグダン小学校がOKなら、喜んで提供したいと答え、FOUR MPPPがハグダン小学校と話し合うことになりました。当面はこの応急仮設教室で活動をという方向になりました。

活動費・運営費の多くを補助金に頼らず、自前で工夫することがNPO、NGOのポイント
自分たちで活動費を作り出すことが、自主的な活動の基本です。とはいえ大きな活動には補助金は必要です。ですが、自分たちで活動費を作り出す意志のない災害ボランティア団体の活動は、その活動が依存的になり、それは被災者に対しても依存的なプログラムを提案してしまうことにつながる、と私は考えています。

キナタルカン・コープもFOUR  MPPPも自分たちで活動を担っていこうとしています。愛知ボラセンはこの2つの団体の活動を応援することを、今後のキナタルカン島応援活動の柱としていこうと考えています。皆さんのご協力をお願いします。

 

FOUR MPPPの皆さんとピクニック^^
FOUR MPPPのミーティングの翌日、キナタルカン島のとりわけすてきな所へピクニック。
とれたてココナッツのジュースと果肉、コンデンスミルクにクッキーをいれた「ラマオ」。
ココナッツとり名人のジョンウェイさん  「ラマオ」美味です!

 レイク・ラアウ 海ぶどうの湖=久田命名  泳いでしまいました^^

 とったばかりの海ぶどうと焼き魚。これをココナッツビネガーで食す。美味!
 ビンに入っている白濁した液体がココナッツビネガー。奥でご飯をよすっているのがビッグママ^^

キナタルカンの海~この写真を見た副代表・田中「鳥肌たちました」~

    

 

 

 

 

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【再掲】今年のクリスマスは南の島で^^ 第3回キナタルカン島ボランティア参加者募集12月23日~28日

2014年11月27日 16時32分33秒 | [平成25年(2013年)台風第30号]フィリピン・キナカルタン島ボランティア

フィリピン・キナタルカン島での第3回ボランティア活動参加者を募集します。
日程 12月23日(火)~28日(日) 5泊6日 
参加費 15万円
 参加費に含まれるもの
 航空券、燃油代、空港税、行程内での食費、宿泊費、フィリピン国内移動費、 コーディネイト費

活動内容案
 ◎「キナタルカン食堂」(仮)
  ルーさんが始めるキナタルカン島女性協会の活動に参加します。
  島の女性たちと一緒に畑で野菜をとり、お総菜を作り、販売し、島の皆さんと一緒に食事をします。
  可能ならば日本のお料理を提供したいと思います。

 ◎「キナタルカンの子どもたちに何かを教えたい!」プログラム
  キナタルカン島の子どもたち(高校生、中学生、小学生、幼児=どの年代でもかまいません)を対象に、何かを教えたい方も募集します。
  たとえば・・・
  「群舞教えたい!」
   鳴子を持った群舞を、キナタルカン島の子どもたちやボランティア参加者に教えて、みんなで踊って、島の人たちに披露したい。ついでに島のバンブーダンスを教えてもらう。
   もちろん群舞ではなくてほかのものでもかまいません。でも、フラダンスよりは民謡かなと思います。

  「そろばんをに教えたい!」
   これは前回参加された瀧井さんが石と段ボールでつくった手作りのそろばんを持ってこられ、子どもたちに教えようとされましたが、残念ながらその時間をとることができませんでした。

  「バレーボール、バスケットボールでいっしょに汗を流したい!」
   島の子どもたちはバレーやバスケで遊んでいます。第1回に参加された河合さんは40数年前の高校生の時にバレーボール部員だったそうで、
   島の小学生にバレーボールを教えられまし  た。

  「日本語の歌をいっしょに歌いたい!」
   童謡でもいいですが、「恋するフォーチュンクッキー@キナタルカン」のように歌って踊るのも楽しいかもしれません。

  「野点を楽しみたい!」
   茶道道具一式を持ってご参加ください。

  「クリスマスケーキを作りたい!」

 他にもいろいろなことが考えられると思います。すべてができるわけではありませんが、参加者でいろいろと考えて楽しく子どもたちと遊び、学びたいと思います。 

行程案(内容は現在での案です。今後よりよいものに変更にすることもあります)

12月23日(火)13:30 中部国際空港集合
          15:40 中部国際空港発 フィリピン航空PR0479 セブ直行便
          19:30 マクタン・セブ国際空港着 
          21:00頃 セブ市内ホテル着 セブ泊

12月24日(水)09:00 ホテル発→ハグナヤ港→サンタフェ町、町長表敬訪問 サンタフェ泊

12月25日(木)キナタルカン島でボランティア・クリスマス会 キナタルカン島泊

12月26日(金)キナタルカン島でボランティア キナタルカン島泊

12月27日(土)キナタルカン島→サンタフェ町→セブ セブ泊

12月28日(日)ホテル発09:00→マクタン・セブ国際空港発→中部国際空港着18:35(マニラ乗り換え)

定員10人(先着順)

最低催行人員 5人

お問い合わせは、愛知ボラセンまで。

ご応募はこちらから→応募は締め切りました。

第1回キナタルカン島ボランティア動画(2014年2月)

第2回キナタルカン島ボランティア写真(2014年8月)

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フィリピン台風30号被災から1年 これからのキナタルカン島応援活動について

2014年11月10日 18時45分51秒 | [平成25年(2013年)台風第30号]フィリピン・キナカルタン島ボランティア

代表の久田です。

昨年11月8日にフィリピンが台風30号に襲われ、7,000人以上の犠牲者になって、1年たちました。
愛知ボラセンは11月16日から応援衣類の募集を開始し、約1,000人の方々から約5万着の応援衣類をお預かりしました。
そして、1月中旬までの約2ヶ月にのべ約1,000人のボランティアさんの手で約35,000着に仕分けし、同じサイズの776箱に段ボール箱に分類しました。
16,000本の追悼キャンドル製作と並行しての作業でしたから、かなりたいへんな活動でした。提供してくださった皆さん、仕分け・分類をされた皆さん、キャンドル製作の皆さん、ほんとうにありがとうございました。

環境NPOイカオアコと協力し、サンタフェ町と正式な関係を結び、同町のキナタルカン島(島の約90%の家屋が全半壊)を応援することにしました。
そして、皆さんの愛のつまった応援物資を、伊勢湾海運さんのご協力を頂いてチャーターしたコンテナに積み込み、セブ市へ船で輸送、セブ市での政府機関での引き取り、キナタルカン島へ漁船による輸送などかなりたいへんな状況を克服して、2014年2月に応援衣類を約9,000人の島民の皆さんにお渡ししました。

4月には島の4校に応急仮設教室を1棟ずつ建築、8月には4校のうち校舎が全壊した2校にさらに1棟ずつの応急仮設教室を建築しました。

校舎が全壊した2つの小学校は未だに校舎が再建されていません。
ボランティア団体が資金援助をして遅々として進まない校舎再建をするという考えもあるでしょう。
しかし、フィリピンの小学校の就学率はほぼ100%であることもふまえると、校舎再建は行政が責任をもって担うべきものと考えます。
従って、キナタルカン島での校舎再建までの応援は愛知ボラセンは行いません。

現在、愛知ボラセンはキナタルカン島担当現地スタッフとして、ルー・ネリンさんを雇用しています。
そして、愛知ボラセンとルーさんの活動に賛同されたジョンさんがご自身の土地に建物を建て、愛知ボラセン・キナタルカン島オフィスとして無料でお貸しくださっています。
サンタフェ町役場でも役場の一角に愛知ボラセンデスクを置いていいという許可をホセ町長から頂いています。

愛知ボラセンは活動を始めて、3年半。
海外での活動はわずか1年です。
ですが、信頼できる現地スタッフと現地事務所ができ、被災者との関係を丁寧に築いてきていることはなかなかのものだと思っています。

応援しようと思われる皆さんの想いを真摯に受け止め、丁寧に届けるということに尽きると思います。
それは十八成でもキナタルカン島でも同じことだと思っています。

十八成で住民の皆さんの想いを受け止め、住民の皆さんと一緒になって「桃源郷プロジェクト」を進めています。

1家約10人が一日約250円で暮らし、フィリピンでの最も貧しいというキナタルカン島。
このキナタルカン島でも島民の皆さんと丁寧に関係を築いていくなかで、貧困から少しでも脱却できるようなお手伝いをしていきたいと考えています。

ルーさんは、キナタルカン女性協会の立ち上げを提案しています。
キナタルカン島の3つの村から約20人ずつ60人の女性メンバーからスタートします。すでに8人の役員は決まっています。
女性たちには自宅で農園を持ち、野菜を作ることを義務づけます。
女性たちはご飯やお総菜を作り、島民に販売します。
キナタルカン島には食事を提供するお店はありません。
島に電気はないため、家庭に冷蔵庫はありません。
1日1家が250円で暮らしているとはいうものの、飢餓状態にあるわけではありません。
しかし、食事は魚とご飯が中心で、偏りがあります。
そこで総菜を日替わりで作り、安く売ることは島民の健康上からも必要なこととルーさんは考えました。

愛知ボラセンは約18万円の初期費用を援助します。
メンバーは初期費用から必要な施設を整え、お米などを購入します。
将来的にはスタッフには毎月7,500円(1日100円)程度の手当を支給したいと考えています。
そして、レポートを愛知ボラセンに提出し、愛知ボラセンがビジネスとして評価しない場合は、出資金を引き上げたり、他のビジネスに変更したり、他の団体に変更することができるとしています。
また、ルーさんは愛知ボラセン・キナタルカン島オフィスで島の子どもたちに勉強を教えることもしています。

当面はルーさんのこれらの活動を育てていくことから、子どもも大人も笑顔がすてきなキナタルカン島の皆さんの応援活動を行っていく考えです。

サンタフェ町が制作した動画です。3分55秒で愛知ボラセンも登場します。また2分40秒でイカオアコの倉田さんが写っています。

https://www.youtube.com/watch?v=EnPYd4gesak

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モバリカミー(いってきます) キナタルカン~総勢11人でキナタルカン島応急仮設教室建設ボランティア

2014年09月15日 14時56分06秒 | [平成25年(2013年)台風第30号]フィリピン・キナカルタン島ボランティア

代表の久田です。8月13日(火)~18日(月)5泊6日の日程で、愛知ボランティアセンターが応援をしているフィリピン・セブ州サンタフェ町キナタルカン島で、第2回キナタルカン島ボランティアを実施しました。今回の目的は昨秋台風30号で校舎が全壊したハグダン小学校とラングブ小学校に2棟目の応急仮設教室を建てる仕事の一部を担うことでした。キナタルカン島では今年3月から4月に前述の2校とともに校舎半壊のキナタルカン小学校とキナタルカン高校の合計4校にそれぞれ1棟ずつの応急仮設教室を愛知ボラセンが費用を負担して建築しました。それに続く応援活動です。

(愛知ボラセンが建てたキナタルカン高校の応急仮設教室)

参加メンバーは私を含めて11人。男性8人、女性3人、70歳代2人、60歳代1人、50歳代4人、40歳代1人、30歳代2人、20歳代2人と各年代からですが、平均年齢は50歳代と少し高めのシニアボランティア的な構成でした。ご夫婦1組、ご姉弟1組、第1回キナタルカン島ボランティア(2014年2月)から引き続き参加された方がお2人。また、8人の方が十八成ボランティアに参加されたことのある方です。

中部国際空港を出て52時間後にようやくキナタルカン島に到着!
1日目は中部国際空港からフィリピン航空でマニラ国際空港へ、さらにフィリピン国内線に乗り換え、セブ国際空港に到着。愛知ボラセン・キナタルカン島担当スタッフのルー・テネロさんが空港で私たち一行を出迎え、空港近くのホテルに宿泊。

2日目は空港からセブ島北部にあるハグナヤ港までチャーターしたワゴン車で約3時間のドライブですが、途中で、キナタルカン島での自炊に備えて買い出しをしたり、昼食を食べたりして、ホテルからハグナヤ港までの所要時間は約5時間。ハグナヤ港からフェリー(船の名前は「第3おおしま丸」かつて伊豆大島で活躍した船かもしれません)に乗り、約1時間半。2日目はサンタフェ町で宿泊。

3日目の朝、ホセ・エスガナ町長を表敬訪問する予定でしたが、町長はマニラに出張とのことで今回はお会いすることができませんでした。チャーターした漁船に乗り込む直前にスコールに襲われ、30分ほど雨宿り。漁船用の桟橋はなく、砂浜に漁船を近づけ、海の中に入って漁船に乗り込みます。波は穏やかでしたが、それでも時々波が顔にあたります。漁船に乗ること約1時間半。3日目のお昼頃、中部国際空港を出発して52時間後にようやくキナタルカン島に到着。キナタルカン島へ行くのは実にたいへんです。

 (10人も乗ると満員の小型漁船をチャーター)

 (めざせ!キナタルカン島)

学校から子どもたちが駆け出して大歓迎!

キナタルカン島に着いたのはちょうど学校の昼休み時。私たちの漁船を見ると、キナタルカン小学校の子どもたち数十人が一斉に駆けより、笑顔で私たちを出迎えてくれました。ボランティアさんたちはさっそく写真をとったり、英語で話しかけたりして子どもたちと交流。中でも参加者最年少のリナさんがもってきたチェキは大人気。ゆっくりと写真が浮かびあがってくるのを見て、子どもたちは大騒ぎです。

(チェキをのぞきこんでいます)

浜に近い民家でさっそく昼食。庭に生えている採りたてのココナッツで乾杯!アジに似た焼き魚に魚のスープ。もちろん魚も採りたてで新鮮。私たちに違和感のない味で美味。庭先には魚の開きが干してあり、干物を作っています。これをサンタフェ町で販売。島の人たちの現金収入になっています。

 (干物!)

区長、校長にご挨拶
十八成でもそうですが、行政の責任者や地元の人たちと適切な関係を築くことは、ボランティア活動を継続していく上で重要なことです。応急仮設教室建築にあたっては、3月にホセ町長をはじめ、教育長、各校長と私とで覚書にサインを交しており、サンタフェ町と公式に応急仮設教室を建築しています。

今回のキナタルカン島ボランティアにあたっても、愛知ボラセン・キナタルカン島担当スタッフのルーさんもしっかりと関係を結んでいます。作業前に、キナタルカン島の3つの行政区の区長さんと、4つの学校を訪問して、校長先生や教頭先生に挨拶に行きました。各学校では、愛知ボラセンが提供した応急仮設教室を使って授業が行われており、子どもたちは私たちを見て、笑顔で歓迎してくれます。

そして、午後3時すぎからラングブ小学校で活動開始。8本の柱の基礎をコンクリートで固めるため、50cm四方で深さ50cmの穴を掘る作業です。実はこれが大作業です。キナタルカン島はサンゴ礁でできた島です。土は表面の10cm程度。少し掘るととても固いサンゴ礁の“岩”に当たります。これをバールのようなもので根気よく砕くのです。穴は全然深くなっていきません。ひたすらバールでサンゴ礁を砕いていきます。子どもたちも集まってきます。74歳のシマオカさんは「ワン、ツー、スリー、・・・、ナイン、テン。はい、いち、に、さん・・・、きゅう、じゅう」と子どもたちに掛け声をさせながら、日本の数字を教えています。シマオカさんの周りは笑い声でいっぱいです。英語が話せるアユミさんは笑顔で子どもたちに話しかけています。70歳代のヨシカネさんが子どもたちに見せたのは愛用のiPadに入れてきた「妖怪体操」の動画。キナタルカン島の子どもたちは妖怪ウォッチを知りませんが、それでも妖怪体操に大喜びです。そのうち子どもたちも穴掘りに参加。陽が傾くころ、1日目の作業を終えました。

      

   

愛知ボラセン キナタルカン島オフィスがつくられていました!
私たちの今回の宿は、なんと愛知ボラセンのキナタルカン島オフィスです実は私の知らないうちに立派なオフィスができていたのです。ちなみに熱田区にある愛知ボラセンの事務所より10倍以上広いオフィスです。島の有力者のジョンさんが、愛知ボラセンに土地を提供し、オフィス兼宿泊施設として建物を建ててくださっていたのです。スタッフのルーさんによれば、この建物は今回の私たちの宿泊用にわずか2日で建てた応急仮設で、もっと立派なオフィスになるのだそうです。私はほんとうに感動しました。愛知ボラセン・キナタルカン島担当スタッフとして活動しているルーさんを信頼し、ルーさんがこれからキナタルカン島で展開したい活動(後述)にジョンさんが共感されたからこそできたオフィスです。4月からのルーさんのキナタルカン島での活動が、愛知ボラセンのキナタルカン島での活動が評価され、信頼されてのオフィスです。ほんとうにうれしく思います。なお、サンタフェ町役場の一角に愛知ボラセンの旗を掲げてデスクを置く許可をホセ町長から頂いていますが、まだ町役場にデスクを設置していません。

 

(キナタルカン島オフィス前で)

(オーナーのジョンさん)

私たちの世話をしてくれるのは、キナタルカン島の女の子たち。島にはガスはありません。石を組んでかまどを簡単につくり、あっという間に薪に火をつけます。私たちの口にはあまりあわないインディカ米もかまどで炊いた炊き立てはやはり美味です。ルーさんや子どもたちの愛情のこもった魚料理がテーブルに並びます。豪華ではありませんが、おいしく豊かな食事です。

   

 (ルーさん手作りのウェルカムケーキ!)

夜はバッテリーを利用した灯りがあるくらいです。ですが、その分かえって星はきれいです。時折、遠くの空が雷で明るくなります。夜行性の動物や鳥、虫の鳴き声がきこえてきます。さらに私たちを魅了したのはほたるです。木の上を20匹以上のほたるが飛び交います。日本のほたるよりもはっきりとした明るさでずっと光っています。まるで木がLEDでイルミネーションされているような感じです。実はこの日は愛知ボラセン・キナタルカン島オフィスができたばかりで、水がありませんでした。そこで、お風呂替わりに夜の海につかった人もいました。砂浜では10人以上の人たちが寝ていました。

なんと島に給水車が!!
キナタルカン島2日目の朝。キナタルカン島担当スタッフのルーさんと子どもたちが作る朝食。パンにベーコン、スパムなど、南国のフルーツもあり充実した食卓です。ここでびっくりしたのは給水車が愛知ボラセン・キナタルカン島オフィスに来たこと。3月までキナタルカン島には1台も車はありませんでした。ところが今は給水などのために3台はあるようです。そして、2つのドラム缶と40ℓのタンク5個にキナタルカン島の天然水をいっぱいにしてくれました。

この水を浄化して飲料用にしました。ボルビック系のやや硬い水なので好みの分かれるところですが、お腹をこわす人は誰もいませんでした。

  

村のお祭りといっしょに!
キナタルカン島2日目は海の見える丘にあるハグナヤ小学校で基礎の穴掘り。半年前に35,000着の応援衣類を配布した時、高校生が段ボール箱を頭にのせ坂道を列をつくって笑顔で運んでくれた小学校です。ハグナヤ小学校ではマレーシアの資金で教室を建てるための基礎の穴掘りもしていました。キナタルカン島に応援に来た団体の名前が書かれた掲示板が村役場前にあります。愛知ボラセンの名前もあります。子どもたちと触れ合いながら明るく、楽しく、そしてまじめに穴を掘り続けました。手にできたマメをつぶしてしまう人も。それでもバールを打ち込んでサンゴに穴をあけます。シマオカさんはマレーシア資金の現場からハンマーとノミのようなものを借りてきて、とはいっても日本語で「貸してね」と言って借りてきて、石工のごとくハンマーを打ち、サンゴ打ち砕いていました。また、シマオカさんは土の多いところも借りてきたスコップを使って、だいたい一人で縦横深さ50㎝の基礎を掘りました。74歳シマオカさん、おどろくべきパワーです。腰と両肘に爆弾を抱える私が穴掘りをしていると「大丈夫ですか?無理しないで」とシマオカさんに言われてしまいました・・・。

    

  

お昼を食べにオフィスへ戻ると、オーナーのジョンさんと数人の若者たちが、日差しをよけて私たちが昼食を食べるためにタープを作ってくれました。慣れたものであっという間にみごとなタープはできあがりました。

 

午後からはハグナヤ地区のお祭りがハグナヤ小学校近くの公園ではじまりました。小学生の鼓笛隊が町を練り歩き公園に向かいます。どんな出し物が行われるのか興味津々でカメラをもって公園へ。公園の中は子どもたちの家族がたくさん。子どもたちをお父さんやお母さんが応援するのはどこも同じです。遠巻きにカメラを向けていると、責任者とおぼしき男性から中に来いと手招きされました。せっかくなので公園の中に行くと、私たちのためにテーブルと椅子を用意してくれます。子どもたちが入場し、ステージにお偉いさん(?)たちが登壇。するとなんと私たちにも登壇しろとのこと。これまたせっかくなので、登壇させて頂くことに。司会の方から「アイチボランティアセンター」と紹介され、会場から大きな拍手も頂きました。島の皆さんに歓迎されながら活動ができているなと実感しました。
学年ごとに出し物があります。まず1年生。20人くらいの子どもたちのダンス。センターと左サイドの女の子のダンスが抜群。”HGD(HAGUDAN)48の大島優子と前田敦子”って感じでみんなの視線は釘づけ。6学年すべてを見たかったのですが、穴掘りの時間が無くなってしまいます。1年生だけ見させてもらって檀上の皆さんと握手しながら作業にもどりました。

    

フェスティバルでは闘鶏があり、焼き鳥、フランクフルト、かき氷などの屋台もあり、盛り上がっていました。たまたま闘鶏をのぞいていたボランティアさん、前に来いと手招きされ、前に席を用意して頂きました。

 

そして、この日も子どもたちが穴掘りに参加。お話したり、掛け声をかけたりしながら、楽しく作業をすることできました。

   

お腹がすいた頃に、ルーさんやお手伝いにきていた子どもたちが雑炊のようなものを持ってきてくれました。お腹にやさしいおいしい雑炊でした。雑炊は子どもたちにもふるまいました。みんなちゃんと列を作って順番を待ちます。その後、ルーさんがキャンディを渡した時もちゃんと列を作って順番を待っています。みんなとても礼儀正しいのです。雑炊はオフィス近くでも子どもたちにふるまいました。

    

実は、村の人たちがにぎやかにお祭りをしている横で、自分たちだけお祭りとは関係なく黙々と作業をすることになるのかなと思っていました。が、そんなことは杞憂で、お祭りでは歓迎され、作業には子どもたちも参加。半年前の衣服提供と同じように、キナタルカン島の人たちと一緒に活動をすることができてほんとうによかったと思います。

キナタルカン島最後の夜。のんびりとした時間が流れていきます。オフィスにはシャワー室もつくられ、天然水で体を洗います。気持ちいいです。

タープの下では、ローさんが子どもたちに勉強を教えたり、ゲームをしたり。罰ゲームは歌を歌うこと。歌好きなフィリピンの子どもたちには全然罰ゲームではありません。ゲームのルールもよくわからず参加したリナさんは2回続けて歌うことに。アナと雪の女王の「Let’s it Go」は島の子どもたちも知っていました。

 

お手伝いの子どもたち5人のうちサンタフェ町に行ったことがあるのは2人だけ。セブ市へは誰も行ったことがないそうです。
3日目も2時間程度作業する予定でしたが、島にある道具の数が限られていて、道具の調達ができなかったため、作業は諦め、早めに島を出ることに。食事などのお手伝いをしてくれた子どもたち(中高校生)に直接お礼を渡しました。ルーさん経由ではなく、直接渡すのはルーさんがピンハネしていないよってことを示すためです。5人の子どもたちは一人もセブ市に行ったことがないそうです。本島のサンタフェ町に行ったことがある子が2人。3人は島から出たことがないのです。セブ市に行くには、漁船に1.5時間乗って、フェリーに1時間乗って、バスに4時間乗り、1泊しなければいけません。費用は日本円で往復1,200円くらい。ルーさんは11月を目標にセブ市への1泊旅行を計画しています。お金は子どもたちが働いて得たチップを貯めて。そこで、私たちはお財布の中のコインを旅行資金としてカンパしました。私たちが1,000円くらいカンパすることはどうってことはないかもしれませんが、家族10人が1日250円くらいで暮らすフィリピンでも極貧といわれる島では、それは何か違うなと思い、コインや小額紙幣のカンパとしました。でも、みんな大喜び。なお、その中で一番年長の女の子は10月からセブ市のカレッジに通います。ルーさんが奨学金を探して進学できるように応援しました。彼女はコンピュータ関連の仕事に就くか先生になりたいと言っています。

そして、島の言葉で「いってきます」を意味する「モバリカミー!」と声をはりあげて、チャーターした漁船に乗り、キナタルカン島を後にしました。

 

※キナタルカン島の報告だけでも6,000字以上になってしまいました。マニラ市、セブ市、サンタフェ町などの報告は割愛します。

約450枚の写真はこちらからご覧になれます。

 

愛知ボランティアセンターでは、キナタルカン島ボランティア&スタディーツアーを、夏休み、冬休み、春休みに実施する予定です。

2014年12月22日(月)~27日(土)/2015年 3月21日(土)~26日(木) ともに予定です。

キナタルカン島の子どもたちに参加者の皆さんが何かを教え、炊き出しをし、清掃などで一緒に体を動かし、島の自然を学ぶことを考えています。

参加費は今回と同じ15万円(航空券、燃油代、空港税、宿泊費、フィリピン内交通費、食費含む)を予定しています。

募集までもうすこしお待ちください。

 

 

 

 

 

 

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夏休みフィリピン・キナタルカン島ボランティア参加者10人に。ただいまキャンセル待ち受付中!

2014年07月03日 09時40分30秒 | [平成25年(2013年)台風第30号]フィリピン・キナカルタン島ボランティア

代表の久田です。

フィリピン・キナタルカン島ボランティアは6月22日から募集を開始し、7月2日に定員の10人に達しました。

参加者は、20歳代から70歳代まで各年代で、男性7人、女性3人、平均年齢は48.2歳です。

これに引率責任者の私(久田)が加わります。

 

参加希望者が15人前後になれば、ジャンボタクシーでの移動を2台にすることができます。

そこで、いったんキャンセル待ちにさせて頂き、キャンセル待ちの方が5人前後になれば、

参加者を増員して実施したいと考えています。

現在、参加を検討されている方は、お早めに結論をお出しになられて、お申し込みください。

 

以下は、6月22日にアップした募集内容です。

フィリピン・キナタルカン島でのボランティア活動の第二弾をお知らせします。

日程 8月12日(火)~17日(日) 5泊6日 

参加費 15万円

 参加費に含まれるもの

 航空券、燃油代、空港税、行程内での食費、宿泊費、フィリピン国内移動費、コーディネイト費

以下は案です。内容の多少の変更はあります。

8月12日(火)19:00 中部国際空港集合 セブパシフィック航空利用(21:10発) 機内泊

8月13日(水)04:35 セブ国際空港着→サンタフェ町→キナタルカン島 泊

8月14日(木) キナタルカン島でボランティア 泊

8月15日(金) キナタルカン島でボランティア 泊

8月16日(土) キナタルカン島→サンタフェ町→セブ セブ泊

8月17日(日)12:05 セブ国際空港発→中部国際空港着20:25

ボランティア内容

 台風で全壊した二つの小学校に2棟目の応急仮設教室を、島の人とともに建てます。

 専門的な知識などは必要ありません。

 8月のフィリピンは雨季です。雨季といっても日本の梅雨のように毎日雨が降り続くことは少なく、

 午後や夕方に一時的なスコールがある程度です。ただし、その雨の激しさは日本の豪雨の比ではありません。

最低催行人員 5人

定員10人(先着順)

年齢:中学生以上の健康な男女

現在、申込は締め切りました。

たくさん、ご応募いただきありがとうございます。

お問い合わせは、愛知ボラセンまで。

(6月30日追記)

6月30日現在で、7人の方々から参加申込を頂きました。20歳代から70歳代までほぼ各年代で、男性5人、女性2人です。お申し込みはお早めにお願いします。

 

 

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フィリピン・サンタフェ町から

2014年03月28日 17時40分18秒 | [平成25年(2013年)台風第30号]フィリピン・キナカルタン島ボランティア

愛知ボラセン代表の久田です。ただいま(3月26日)、事務局長の久世とともにフィリピン・バンタヤン島サンタフェ町にいます。今朝の朝食にはサンタフェ町町長のホセ・エスガナ氏もわざわざ同席。かなりのサプライズです。

サンタフェ町は2月に愛知ボラセンが35,000着の応援衣類を配布したキナタルカン島が所属する町。きれいな海のリゾート地ですが、台風の被害に見舞われ、町のあちこちに台風の爪痕が残っています。

カウンターパートはサンタフェ町緊急支援対策本部

愛知ボラセンのフィリピンでの活動のカウンターパートは、サンタフェ町緊急支援対策本部(本部長アルバート・カメイさん)です。アルバートさんは30歳代のがっしりとした体格の男性。アルバートさんは緊急支援活動を“緊急”のものにするのではなく、台風被災を機会に支援団体の力を借りて、経済的に困窮している離島の状況を少しでもよくしていこうと考えています。

“ダイナマイト漁”で生計をたてる島の人々→サンゴ礁死滅

愛知ボラセンの35,000着の応援衣類配布も実は、キナタルカン島の人びとの現金収入を向上させるための緻密な戦略に位置づけられていました。キナタルカン島はサンゴ礁でできた島です。水源は1か所しかなく、土も少なく農作業には適していません。が、海に流れる土や砂はなく、遠浅できれいなサンゴ礁の海に囲まれています。砂浜もとてもきれいです。

島民は漁業で生計を立てていますが、その多くはダイナマイト漁。海にダイナマイトを投げ込んで爆発させて、爆死して浮いてきた魚を捕まえます。経費が安いため仲買人がダイナマイトを漁民に渡しているそうです。ダイナマイト漁の最大の問題点はサンゴ礁まで殺してしまうことです。せっかくの美しいサンゴ礁の海がダイナマイト漁によって破壊されてしまいます。アルバートさんたちは台風30号被害が発生する以前から、キナタルカン島の人びとの現金収入を増やし、ダイナマイト漁をやめさせ、サンゴ礁を守りたいと考えていました。

家屋の全半壊90%!しかし、死者ゼロ!

台風30号の甚大な被害が予測された11月上旬。アルバートさんたちはキナタルカン島に入り、島民を避難させました。キナタルカン島では90%の家屋が全半壊しましたが、実は犠牲者は一人も出ていません。フィリピン全体では7,000人以上の犠牲者が発生しているのに、です。これだけでも彼らが実にすばらしいチームであることが分かります。アルバートさんはサンタフェ町のホセ・エスガナ町長の信頼が厚く、緊急支援対策本部長として被災対策を行っています。

応援物資配布は、現金収入増、人口動態把握に活動、ボランティアも組織!

キナタルカン島では1月に支援物資のお米が配布されました。その時、アルバートさんたちはお米とともにココナッツ、苗を配布しました。ココナッツは3年もすると大きくなり、実がなり、現金収入につながります。木も木材として使用できます。そして、この苗を植えると、2月に愛知ボラセンが配布する衣類を一人4着受け取ることができると、島民に告知しました。そして、2月に私たちが訪問したときには、島を回遊する道路にココナッツの苗がたくさん植えられていました。

さらに、一人4着にしかけがあります。サンタフェ町では島民の人口動態がしっかりと把握されていないのです。12月に町長と懇談した際に頂いたデータに島の世帯数はありましたが、人口はかかれていません。移動している人たちが把握されていないのです。アルバートさんたちは人口動態を把握するため、衣類配布を活用したのです。

ココナッツの苗を植えて、応援衣類を受け取りにきた人たちは、所定の用紙に家族の名前と年齢を記入して受付に提出します。そして、何着受けとることができるかを確認します。10人家族なら40着です。皆さんとてもうれしそうに応援衣類を持って帰っていかれました。そして、貴重な島民のデータを把握することできました。データ収集のためのノートや用紙などの経費も愛知ボラセンが提供しました。

さらに35,000着の衣類を配布するために、島の若者たち40~50人のボランティア団体ビバートが組織され、キナタルカン高校の生徒のボランティアを校長に要請。その結果、150人の高校生が応援衣類の入った776箱の段ボールを運びました。愛知ボラセンの応援衣類配布は200人もの人までも組織したのです。

愛知ボラセンが提供した35,000着の応援衣類配布は、実に見事に活用されました。これらのことは私に、もっと一緒になってキナタルカン島の人たちを応援したいと思わせたのです。

実に見事です。ただただ敬服するばかりです。

応急仮設教室4棟建築

そして、キナタルカン島応援活動第二弾です。愛知ボラセンは十八成浜での現地ボランティア活動とともに、震災で親を亡くした子どもたちの応援活動を続けています。被災した子どもへの応援活動は愛知ボラセンの活動の基本です。また、愛知ボラセンの前身ともいうべき私が顧問を務める「大震災でお父さんお母さんを亡くした中学生高校生に奨学金を贈る中学生高校生の会」は台風30号被害の直後、まだキナタルカン島の応援活動も何も決まっていない時から、台風倒壊学校再建支援募金を始めています。

キナタルカン島には3校の小学校(7年制)と、1校の高校(4年制)があります。小学校2校の校舎は全壊、他2校もいくつかの校舎が破壊されています。愛知ボラセンは4つの学校に1棟ずつの緊急仮設校舎を建築します。建物は簡易なもので、1棟あたりの建築費は約20万円。これから募金を集めていきます。大口でご寄付いただいた団体や学校、個人の方には、校舎の壁に名前を入れさせていただきます。

本日(3月26日)、資材を積んだ船に乗って、約1時間。キナタルカン島に渡ります。建てるのは島の人びと。私は自分の金槌や鋸を持参し、3日間一緒に釘を打ちます。すでに土台のコンクリート打ちなどは終えられており、4月1日までに4棟を完成させることになっています。28日にサンタフェ町に戻り、町役場で町長をはじめ、関係者を交えて覚書にサインすることになっています。

4月4日、キナタルカン島対策会議に8団体参加。海外からは愛知ボラセンのみ!

4月4日にはサンタフェ町役場でキナタルカン島に関係する8団体が集まって今後の対策会議が開かれます。愛知ボラセンもこの8団体に入っています。海外からの参加団体は愛知ボラセンだけです。愛知ボラセンの現地スタッフとして雇用した女性が愛知ボラセンとしてこの会議に参加します。

この会議で、愛知ボラセンはキナタルカン高校でのコンピュータ教育とプログラム開発教育の提案をします。イギリスのラズベリーパイ財団という団体が途上国の子どもたちのコンピュータ教育用に3,500円で自作できるコンピュータ、その名も「ラズベリーパイ」を開発しました。これに中古キーボードと中古モニターをつければ立派なコンピュータができます。

ラズベリーパイコンピュータをまず生徒が作り、それを使ってスマートフォンのアプリやパソコンのソフト開発の教育を実施するのです。ラズベリーパイは家庭で使われているウィンドウズのパソコンとは違って、ゲームは自作しない限り使えないようになっています。子どもたちがゲーム漬けになる心配はほとんどありません。

愛知ボラセンではどこかのケーキ屋さんにお願いして、愛ボラ特製ラズベリーパイ(?)を作ってもらい、おいしいラズベリーパイを食べて、キナタルカン島にラズベリーパイコンピュータを贈ろうというキャンペーンでもしようかと考えています(笑)

その他、キナタルカン高校と愛知県の高校生との交流、無医島のため医学部や看護学校、医療技術などの学校に進学する生徒に奨学金を支給し、何年か医療現場を経験したのち、3年程度必ずキナタルカン島で医療・治療活動をするようなスカラシップを提案します。

なお、私たちは30日(日)に帰国し、午後からのエール3rd実行委員会に参加します。

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フィリピン台風30号被災キナタルカン島応援活動第二弾 応急仮設校舎建築ボランティア参加者募集

2014年02月27日 13時22分25秒 | [平成25年(2013年)台風第30号]フィリピン・キナカルタン島ボランティア

代表の久田です。エール3rdまであと1週間。3月8日(土)に皆さんと東別院でお会いできることを楽しみにしています。ボランティアの伊藤さんにとても感動的な動画を作っていただきました。まだ、ご覧になっていらっしゃらない方はぜひご覧ください。

さて、フィリピン台風30号被災者応援活動の第二弾をお知らせします。

期間:2014年3月25日(火)~31日(月)

参加費:12万円(航空券、燃油代、空港諸税、宿泊費、食費、出国税含む)

定員:10人(スタッフ含む)

申込締切:3月10日(月)

日程(予定)

25日(火) 集合:午前7時30分 中部国際空港国際線入口付近

            午前9時30分 フィリピン航空PR0437

            午後13時05分(現地時間)ニイノ・アキノ国際空港着 時差は+1時間

            その後、空路セブ市へ。セブ市内ホテル泊。

26日(水) セブ市からバンタヤン島サンタフェ町へ移動。サンタフェ町泊。

27日(木) サンタフェ町からキナタルカン島へ移動。校舎の釘打ちなどの作業。キナタルカン島のコテージ泊。

28日(金) 午前:校舎の釘打ちなどの作業 午後:校舎オープンセレモニー(2校で)

29日(土) 午後:校舎オープンセレモニー(2校で) 午後:サンタフェ町へ移動。サンタフェ町泊。

30日(日) サンタフェ町からセブ市へ移動。セブ市泊。

31日(月) セブ市→マニラ 

        18:05 中部国際空港着(荷物を受け取り解散)

キナタルカン島には高校1校(4年制)と小学校3校(7年制)があります。そのうち小学校2校の校舎は全壊、高校ともう1校の小学校は半壊という状況です。校舎全壊の小学校では、ブルーシートをかけたままの校舎や、緑陰での青空教室という状況です。そこで、愛知ボラセンは4校に応急仮設校舎を建てることを提案しました。トタン屋根をつけ、周囲をベニヤで覆った簡易なものです。1棟の予算は約15万円(資材費、人件費)。それを4校に1棟ずつ建てることにしました。さらに島にある保育園1園の屋根が吹き飛んでいますので、その屋根も修繕することにしました。手付け金として、約15万円を渡しました。

校舎は1棟建てるのに5日程度かかる予定。3月上旬から建て始め、3月28日に4校目のキナタルカン高校の校舎が完成する予定です。今回のボランティアは最後のキナタルカン高校の校舎を島の人たちと一緒に作り、その後、4校のオープンセレモニーに参加して、子どもたちや島の人たちと交流する予定です。

参加を希望される方は、申し込みフォームからお申し込みください。定員は10人(スタッフ含む)ですので、スタッフサイドで参加についての選考をさせていただきます。

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活動予定カレンダー