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第4111号 増田貴彦:ボスだけを見る欧米人 みんなの顔まで見る日本人

2010-12-20 06:18:44 | 映画・読書
講談社+α新書 を読みました。(写真)

『ボスだけを見る欧米人 みんなの顔まで見る日本人』

著者の増田貴彦は、文化心理学者。

以下は、出版社のサイトから:

文化心理学が明らかにした心と文化の不思議な関係
日本人と欧米人の目に映る光景はまったく別物!?
人がみな同じ現実を見ているとは限らない! 文化によって物事の見え方が違う、驚きの大発見

ある実験では、欧米人と日本人に5人の人物が並んでいる画像を見せて、その中心にいる人物の表情を判断してもらった。すると欧米人は、画像の中心で1番目立っているボスらしき人物にピンポイントで焦点を当てるのに対し、日本人はつい、背景の人たちの顔色までうかがって、全体の雰囲気を考えながら中心人物の表情を判断してしまうことがわかった。こうした発見の積み重ねは、欧米人と日本人の「何」が違うのかという問いに1つの明確な答えを出してくれる。「人が物事を理解する方法は万国共通であるから、物事がどのように見えるかに文化の違いはないはず」という、一見もっともらしい考えを覆す可能性があるという意味で、本書は読者の皆さんの知的好奇心を大いに刺激するものと確信する。

●不必要なものは目に入らない人間
●貧しい子には大きく見えるコイン
●ものの見え方に影響する価値観
●世界を分ける2つの文化圏
●間違い探しに見る日米の大違い
●写真の背景まで覚える日本人
●KYはどこの国でもKY
●東西ウェブサイトのデザイン比較
●都市に溢れる情報量の文化差
●日本でドラクエが売れる秘密


【ブログ管理者の感想】

異なる文化的な体験によって、自分の考えを相対化できることがあればいいですね。

これまで、鹿児島での生活をネガティブにとられてきましたが、逆にいえば、鹿児島に来るまでの自分の価値観を洗いざらい点検する機会が与えられたと考え直すことができますね。

北海道(5年)や金沢(通算年)、そしてドイツ(3年)での生活を鹿児島(5年目)に重ね合わせ、立体的な価値観を構築できれば、と願っています。
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