介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

第3823号 山中隆夫先生:母性と強い父性で非行を更正

2010-08-03 12:18:13 | ヒューマンサービス
【父性?】
本ブログでは、初めて取りあげたテーマです。
今朝の地元紙「南日本新聞」(2010.08.03)p.13
「ストレスドクター」(ココロとからだの処方せん)シリーズの103回
に書かれた記事からです。

私の父は、80歳でなくなりましたが、父と話し合ったとか叱られたとかいう記憶は稀です。また、私には子どもがいないので「父親」としての経験はないのです。
もともと、政策系のテーマの、それも「高齢者」の分野を勉強してきたこともあり、本ブログ初登場の「父性」となりました。

執筆された山中先生は、私が勤務する鹿児島国際大学の大学院専任教授で、私が属する「福祉社会学研究科」の大学院専任教員は、山中先生と私の2人だけです。


【非行の更正事例から】
先生は、大学の教員でもありますが、心身医学の臨床家でもありますから、あくまでも実際に診察された事例から説明をされます。

今朝の記事では、
Aさん(鳥料理専門店)、Bさん(ラーメン屋)、Cさん(ラーメン屋)、Dさん(水産関係の現場監督)という4人の方が非行少年を更正した事例から、その原理を導いています。

4人の方の矯正指導の要点として、8つのことをあげておられる。
最初の要点だけを紹介すると、
非行少年を「怖い存在」と思うのではなく、彼らの「寂しさ」を共有できないかと考える
* 山中先生の文章は、凝縮されたもので、あとの7つを大雑把には要約できないです。


【2つの共通点】
具体的な8つの要点をしたうえで、この4人には、2つの共通点があるとする。
1 「母性」:「非行の心底には寂しさと愛情飢餓がある」という原点を見抜き、それを受容・共感していく。
2 ものすごく強い「父性」であり「おとこ気」の存在。
 4人は、特に、理念を掲げ、ルールを教える点が卓越している。


【参考サイト】
専門外であるし、記事になるかどうか迷っていたら、なんと久しくお会いしていなかった山中先生が私の研究室にこられたのです。〔研究室は廊下を隔ててお向かいです〕

それで、話の要点をお聞きして私なりにまとめてみたという次第です。
先生の記事にある図書などを検索したので以下にリンクします。

日本BBS連盟

林 道義先生1996年に、中公新書から「父性の復権」を出版。

2008.04.15 私のブログで、山中先生の講演記録を紹介しています。


写真は、
安曇野カンポンLIFEの2010.08.01付けの記事から。
このブログで拝見するムスコ君へのmasa氏の父性は素晴らしいですね。
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