介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

第3186号 「耳で考える」(角川ONEテーマ21)

2009-09-19 15:58:56 | 音楽ケア→別ブログ
角川書店からでている「角川ONEテーマ21」という新書(A105,9月新刊)を読みました。

耳で考える

第一章 なぜ大人は音楽で感動するのか
 脳の邪魔をしないのが名曲?/映像より音楽が先に脳に飛び込む/目と耳の情報を統合する機能/虫は融通が利かない/遺伝子に任せておけないことをやるのが脳の役目/言葉で表現できない感覚「クオリア」/感覚が落ちている/内なるもう一つの目?/触覚や嗅覚も二重構造/音楽で人が感動しやすいわけ/メロディーは時空の記憶装置/聴覚と論理性―音楽は論理的/論理の基本は疑問形

第二章 感性の土壌
 木の文化を見直そう/かつてのような技術もなくなった/個性はからだにあり/匂いはあるのが当たり前/味覚の記憶/日本人は構築力がない!/アルファベットと漢字の違い/為すべきことの意味/ハーモニーVSヘテロフォニー/どこにも顔がない音楽/空気が変われば感性も変わる/日本にいると湿気てくる/自分で動け!

第三章 いい音楽とは何か
 作曲の胆も閃きにあらず/偶然をつかまえる力/創作の二面性/そこに運動性だけがある/モーツァルト効果の眉睡/赤ちゃんは胎内で何を漢字とっているのか/時間軸上の構造物としての普遍性/音楽の刷り込み/人の情動を煽る音楽/文章のリズム、譜面のリズム/生物の基本は螺旋活動

第四章 意識は暴走する
 現代音楽の歴史は脳化への道だった/現代は意識中心主義/言葉が伝えたもの/志向性と感覚/緊張感のメリット/ゴールを意識するとモチベーションは下がる/集中力の最後の糸/情報化と情報処理の違い/呪いの言葉が社会に満ちている/真っ赤なウソが日本にも/日本人の特質/確かなウソに人は夢中になる?/現実を豊かにするために言葉がある

第五章 共感性と創造
 効果音も肉声で/他者と「合わせる」力/真似から対話が始まる/絶対音感/一緒に歌うことの意味/生きるためにリズムを揃える/どっちもあり/他者との同調システム、ミラーニューロン/肥大した脳みその使い方/時代の共鳴/偶然の重なり/オリジナリティは共感性の中にある/必然の答え探し/主人公が勝手に動き出す/何が起こるかわからないことにことこそ面白い

第六章 人間はみな芸術家
 自分の一生は坂野上気品である!/スタイルを変えつづけること/出でよ、ボケたふり老人!/自然な融合社会/おかしくしているのは健康な人のわがまま/悪いのは自分じゃない?/共同体に求めるもの/平成・参勤交代のすすめ/野生の感覚


この本を買ったのは、
目が見えないnann君のことを考えていたときに、
耳のことをテーマにしている本だったからです。

ご存知のように
対談者の養老先生は、解剖学
久石 譲は、作曲家です。

話の流れは、上記の目次を参照いただくとして、
p.48 で、養老先生:
「・・おそらく根本的なところで、生きていく時に基本になるのは目よりはむしろ目の方でしょうね。意識を失った人が意識を取り戻す時も、最初に耳が回復する。声が聴こえてきて、次に目が開くんです。死ぬ時もたぶんそうです」

第4章 p.129
「情報化」と「情報処理」の違い(養老)
・「情報処理」は、他の人の行ったことを整理する、紹介する
・「情報化」は、自分の考察をする

とすると、
私のブログでは、「情報処理」型の記事が殆どであることがわかります。



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