介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

第3762号 介護問題と社会:今こそ専門職からの発信に耳を澄まそう

2010-06-26 21:05:40 | 2012年改正→別ブログ
写真は閉店した坂之上の雑貨店「さくらんぼ」。
7月15日ごろ、勤務する大学のキャンパスにより近い場所で新装開店する予定です。
さくらんぼヒルマ日記 からお借りしました。


「坂之上介護福祉研究会」というブログ名にあるとおり、「介護福祉」をメインテーマとしています。
日本の政治は、日本の社会は、介護問題をどうとらえてきたか。

今夕、twitterで展開された尊敬する3人の「つぶやき」からヒントをいただこう。


参議院選挙が告示されました。
今日17:35から18:46 までの約1時間、
Twitterにおいて、
y_burn   ブログ「人生の黄昏」の管理者
zunasea39 ブログ「想い・思い・おもいver2」の管理者
dream3443 ブログ「笑わせてなんぼの介護福祉士」の管理者

さんと、話しました。

無理に、まとめませんが、私の感想:

・ 介護の問題を政治の中で考える。介護や福祉の基本的な部分である「連帯」があるのか?
・ 介護の専門職の経済的な処遇が酷いのは、社会がこの大事な仕事の意味を理解していないからだ。
・ 介護専門職という概念は、日本に特有のものだ。
* フィンランドの「ラヒホイタヤ」を調べておく。
・ ブログやtwitterで、よく読まれるサイト(上記の3つがその典型的な例です)に対して、多数の共感のコメントが寄せられている。
・ 日本の介護問題の位置づけと今後の方向は、政治や行政から示されるものではなく、このような介護現場の感じ方を基礎に社会がその意義を考え直して支援すべきだ。

以下に、3人のtwitterをあげます。
下から読んでくださると、話の流れがわかります。
多少編集(削除)しています。
「RT」とは、「引用」の意味で、この記号のあとの意見に「賛成」ということですね。


【y_burn】

そういう現状を打破したいからこそのtweetであり、ブログなんですが・・・ 
RT @zunasea39: @y_burn @bonn1979 全く別物ですが、時々「介護職員に甘え過ぎ」と思う部分を感じます。低賃金は筆頭ですが、・・・
posted at 18:36:00

本当に、福祉とか介護とかどうでもいいよ、という輩は思う以上に多かったりするから・・・
posted at 18:17:08

本気で取り組む政治家や政党、それにマスコミがあるのなら支持しますが・・・
RT @bonn1979: @y_burn  確かに。ほんの稀なる例外を除いて、現在の日本では「本気で福祉を考えている」政治家・メディアはいないのでは?
posted at 18:11:21

RT @bonn1979: @zunasea39 「国からの強要」は一番まずいです。(日本ではそうですが)ですが、社会が介護の価値を認めることは大事ではないでしょうか?「介護の魅力」の問題は、また別の問題ではないかなぁ
posted at 18:08:16

福祉を本気で考えている政治家がいるかどうかすら危ういな・・・
posted at 18:06:47

RT @ikukowikeya: この選挙で何が変わるの?収入は減り、子供達は賞与の出る正規雇用にも付けず、介護にかかる金も馬鹿にならないし、体調崩し、介護卒業後(何年後?)仕事が有るのか、生活していけるのか、何の確証も無い今後が怖い。 #senkyonow
posted at 18:06:21

社会保障も兵役ほど直接的ではないけれど、国を守る、ということになると思っています。 RT @bonn1979: @y_burn  ドイツでは徴兵制ですが、宗教的な理由で武器を持てない人のために介護などに従事する例外事項で兵役を免除しています(市民服役・・・
posted at 17:47:48

その業界の人間だが、その発想は断る。国危うくして福祉はないから。
 RT @manekineko_gihu: 防衛費を全額カットして、福祉に使おうなどと言いそうだ。
posted at 17:35:20


【zunasea 39】

@dream3443 ラヒホイタヤ、初めて知りました!
posted at 18:46:16

@y_burn  bonn1979さんの「福祉はもらう」に過剰に反応してしまいました。そんで「甘え過ぎ」と。魅力は別物だけど魅力を知る前に辞めてしまう人が多いですね。馬鹿にしてる、って。
posted at 18:44:05

@bonn1979 ラヒホイタヤ、面白いですね。発達途上の子どもの保育、知的障がい者、精神障がい者支援、認知症の人の支援、在宅生活を支える支援、歯科・口腔ケア専門家、リハビリ支援士、救命救急支援など・・・。ホント、何でも屋介護福祉士みたい(笑)いいなあ、ラヒホイタヤ。
posted at 18:37:07

@y_burn @bonn1979 全く別物ですが、時々「介護職員に甘え過ぎ」と思う部分を感じます。低賃金は筆頭ですが、サービス残業、福利厚生、腰を壊したら使い捨て、、、仕事で悩むより人間関係で悩む事の多い現場、、「理想だけでは食っていけない」「理想すら考える余裕がない」現場。
posted at 18:24:54

@bonn1979 「福祉はもらう」その発想、、高齢少子化がこれだけ叫ばれていて、介護福祉を支えているのが時給1000円以下の介護職員達。足りない分はボランティア精神で働いてくれと。介護の仕事の魅力は七転八倒しながら働いていている内に掴むもの、それを国から強要されたくないと思う。
posted at 18:02:12


【dream3443】

@bonn1979 なぜ、日本で「介護」を「資格」や「職業」としてとらえようとしたのか。この点は大きい、というか、原点になりますものね。「介護」に関する資格・職業は他国にはないないということも、もっと訴えていって良いのかも。
posted at 18:37:59

@bonn1979 @zunasea39  O先生もおっしゃっていますが、「介護」を資格としてとらえているのは、日本だけだと。フィンランドには「ラヒホイタヤ」という資格があるということです。http://bit.ly/anDZPk
posted at 18:28:56

@bonn1979 @zunasea39 介護は誰にでもできる仕事といわれがちでですが、果たしてそうでしょうか?介護は高齢者中心に語られることが多いですが、介護を必要としているのは高齢者だけではないです。介護を「介護職」として関わることの価値を伝えることが必要ではと思います。
posted at 18:18:02


《2950字》
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「介護」について思う (げんき)
2010-06-27 01:17:39
ちょうど仕事から戻った時間帯で、私も諸先輩方の
つぶやきを読ませていただいていました。

Twitterにまだ慣れていなくて、つぶやきがどこから
どこにつながっているのか、流れを把握するのが
難しかったのですが、そのつぶやきから重要な
メッセージを感じ、
日記のタイトルにある「専門職の発信に耳を澄ます」
そのような態度で読ませていただきました。

私が最近考えていることは、「(平均的な)人の一生」について
誕生→就学→就職→結婚→出産→・・・と習うのですが、
そこに「介護(する/される)」があってもいいのではないか、
ということ。「介護」を意識するのが「介護」に関わって
からでは遅いような気がします。


また、どりーむさんの「介護は誰にでもできる仕事と
いわれがちでですが、果たしてそうでしょうか?」という問いかけ。

日本語教師の間でも「日本語は日本人なら誰にでも教えられるのか?
(教えられないだろう)」という話がよくあります。

専門に学べば学ぶほど、日本語を教えることの難しさを感じ、
またプロのプライドも生まれてきます。

介護の仕事もその点は同じですね。

プロ意識の高い人たちの発信が、日本における
福祉を
変えていけたらと願います。
なぜ厳しい立場なのに元気なのか? (bonn1979)
2010-06-27 07:53:00
げんきさん

さっそくのコメントありがとうございます。

ご指摘のとおり
1 人生の中で、日々の生活の中に「介護」を位置づける
2 その上で、専門職を育て、専門職自らが研鑽する

その双方が必要ですね。

かねてから
JUNKOさんや、その読者の皆さんが
厳しい経済的・肉体的、そして社会的な
立場におかれながらも
なぜ、あのように明るくいられるのか
考えてきました。

それは
これほどの問題でありながら
世間はまだ十分には気づいていない
でも必ずもっと大きな問題になるし
いまやっている苦闘と研鑽は
そのときには威力を発揮するのだ
という信念をもつようになったのでは?

そんな気持ちでフォローしています。

ほんとは
関西の勉強会から
参加したいくらいですが
変な目でみられる
というより我が家での「事業仕分け」にとおらないですね。

というか
足元の
鹿児島でなんとか勉強できる場所を
作りたいです。
まずは地域で (げんき)
2010-06-27 08:16:27
おはようございます!

「我が家の事業仕分け」にウケました。
はい、その通りです(笑)

先生が関西支部に来られるなら、本当に素敵ですが、
関東支部と違って、全員が初対面の関係ですので、
まずは互いを知り、ネットワークを作り、絆を深めることを
最優先したいと個人的には思っています。

10月に認知症ケア学会が神戸で開かれます。
そのとき、笑福会の認知症ケア専門士のみなさんと
お会いできることを楽しみにしています。

学会シーズンですが、ご都合がつくようでしたが、
先生もぜひ神戸の学会にいらしてください!

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