介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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第3514号 「かかりつけ歯科医」のこと

2010-02-08 21:30:43 | 医療
今日の鹿児島は、桜島の灰が市内に落ちてくる風向きでした。

【国際長寿センター報告書】
国際長寿センターから『平成20年度 高齢者日常生活継続調査 研究報告書』が送られてきました。(写真)
400ページの分厚い報告書ですが、5年間の調査のまとめということで、目を通しました。

ILC 国際長寿センター

2008年度報告(概要)

調査・研究委員会
主査 橋本 泰子 (大正大学・名誉教授)
委員 浅海 奈津美 (作業療法士)
奥山 正司 (東京経済大学・教授)
小田 泰宏 (藍野大学・教授)
鈴木 晃 (国立保健医療科学院・健康住宅室長)
辻 彼南雄 (ライフケアシステム・メディカルディレクター)
中村 敬 (大正大学・教授)
松田 修 (東京学芸大学・准教授)
アドバイザー  
児山 左弓 (社会福祉法人にんじんの会西恋ヶ窪にんじんホーム・管理栄養士)

【小田泰宏報告】
平成20年度報告のうち、
小田泰宏:政策による「自立のすすめ」pp.170~181 を読みました。
*この報告の概要はまだアップされていない。報告書は有料で入手できる。

現在の介護政策の問題を総括的に概観することはなかなか困難ですが、この論文では、5年間にわたる継続調査の結果を踏まえて、具体的な問題点と方向を示していて読み応えのある報告になっています。

要約するのは難しいのですが、今日は、午前中、たまたま歯科にでかけていたこともあり、次の箇所に注目しました。

【かかりつけ歯科医】
報告から:
「会話(社会関係の維持)や食事(体力栄養の確保)という自立生活に欠かせない口腔機能を支える歯科医療については従来顧みられることが少なかった。2001年に行われた東京都多摩市・多摩市歯科医師会・東京都立大学(当時)による高齢者13,066人への聞き取り調査によれば、かかりつけ歯科医の存在が高齢者の生存率を伸ばすのに有効であると報告されている」これを受けて、著者は、「かかりつけ歯科医の実現は、普及が遅れている医科のかかりつけ医(または、家庭医、総合医)の制度化にとってある種の突破口になるかもしれない」と提案している。

【首都大学 星 旦二】
この2001年の調査のことを検索していて、星先生が、2009年2月6日、栃木県で行った講演のパワーポイントを見つけました。豊富なデーターを活用した説得力溢れる内容です。

栃木県 2009.02.06
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2 コメント

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かかりつけの歯科医 (さはら)
2010-02-08 23:05:57
小生の住んでいる相模原市近辺に、受診関係でいうところの主治医(内科)、耳鼻科、泌尿器科、歯科があります。それぞれの先生がお互いにご存知なので、いざというときに困らないように、それぞれの先生に、こういった先生にお世話になっていることを伝えています。内科の先生の処方薬を中心に自分で情報提供し、正確な情報をお伝えするように心がけています。


歯科のお話しでも、小生の服用している薬を伝えることにより、先生も使う薬剤を微調整されていました。
相模原 (bonn1979)
2010-02-09 11:57:18
さはら さん

コメントありがとうございます。

内科、歯科、薬局と
地域の資源が
うまくつながっていくことを
期待したいです。

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