介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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『医療福祉士への道』を読む(その16)

2008-08-30 05:42:26 | 社会福祉
京極高宣『医療福祉士への道』を読んでいます。

第8章は、
「新しい福祉人材確保指針の今日的意義」です。
「福祉人材確保指針」といっても普段耳にしませんね。

1987年に社会福祉士と介護福祉士という資格ができた。
専門職としての両資格を普及・強化するために、1993年「福祉人材確保指針」が制定された。
(正確には、「社会福祉事業に従事する者の確保を図るための措置に関する基本的な指針」といいます。)

第8章は、
1987年法が2007年改正されて、カリキュラムの強化などが進められている。
これにあわせて、「福祉人材確保指針」も2007年8月に改正された。
その新しい指針の要点が説明されている。

社会福祉関係の専門の大きな六法には、この指針が掲載されています。(官報告示)
今回の改訂は、「国民の役割が大きい」p.93
ということですが、この指針自体、国民生活とは遠くにあるという印象を持ちます。

厚生労働省の法令検索
第9編第1章の冒頭から14番目に掲載されています。

こういった指針は、誰が、どういう手順で作るのだろうか。
審議会で専門家が議論をして作る。
その経過は、厚生労働省のホームページに(提出資料や議事録として)アップされてはいるが、普通の人はなかなか読めないですね。

○ 施設長の資格要件に社会福祉士をいれる

○ 「専門社会福祉士」や「専門介護福祉士」をつくる

○ 介護報酬での評価

などが重点事項としてあげられています。


*写真は、1987年11月、全国社会福祉協議会から刊行された本です。
原題は、Socialwork education in Europe(左) で、ドイツの社会福祉連盟がヨーロッパ20カ国の社会福祉専門職の資格と教育について調査したものです。
私が、当時の厚生省の担当官に随行して、1987年2月末にドイツ・フランスへ緊急の調査旅行にいった際に入手して、京極先生の企画で、時節柄、急いで翻訳した。
翻訳名は、「欧米社会福祉専門職の開発:ソーシャルワーク教育の国際比較」(右)です。
翻訳の序文・解題を京極先生。巻末の作業経過を私が書いています。というのも、急いで刊行したために、対象とする国を10カ国程度に絞り、アメリカを加え、分担して多くの人で翻訳したので、その経過を事務局を担当した私が書いたもの。
この頃、超多忙の京極先生でしたが、この翻訳作業は、ビジネスホテルに泊まりこんで、大方針は京極先生、用語の統一などの作業は私という分担で、一緒に仕事しました。20年前の本ですが、資料的価値の高い本です。
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