介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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第4129号 ドイツの介護力を支えるもの(連邦政府サイトから)

2011-01-04 10:16:27 | 地球→ドイツブログ
【ドイツの社会政策】

日本の厚生労働省に相当する仕事は、ドイツでは、
・連邦保健省・・・保健、医療保険、介護保険(写真は、レーズラー保健大臣)
・連邦社会労働省・・年金、労働条件
・連邦家庭省・・・女性、児童、青年、高齢者
の3つで担当しています。
また、ドイツは16の州からなる連邦国家なので、社会サービスの詳細は州政府で担当しています。
医療保険は、疾病金庫。介護保険は、介護金庫。
社会サービスは、6つの自治的な組織(宗教組織と労働団体)によって担われています。


【介護問題】

さっき、正月明けで、その保健省のサイトをみましたら、ホームページのデザインが2012年1月3日付で一新していました。

「介護政策リンク集」 P7656

に、「不足する介護力に対応する」という記事をリンクしました。
ドイツ語のままなので、以下に、要点を紹介します。


【現状】

現状については、2つの段落で説明していますが、日本における事情とよく似ていますので、結論だけ。

1 要介護高齢者は増大する。
現在 237万人
2030年 327万人
2050年 436万人

2 介護職員は需要に応えられない
現在の介護スタッフ:89万人
(在宅が3割、施設が7割)

1999年から2009年までに
在宅で46%(増加分85,000人)
施設で41%(増加分1800,000人)

【対策】
介護職の魅力を増すための条件:

労働条件
勤務時間
家庭生活との調和

こういった点を考慮して、介護職を再定義する。

次の5つを実施する。
① 介護職の統合(看護関係との統合)
② 市民参加法の実施(廃止される兵役代替法の替わりに制定された)
③ 介護職に最低賃金を決める(昨年実施済み)
④ スーパーバイズを置く
⑤ 介護職からお役所仕事を除く


【日本では・・】

(ブログ管理者の感想)

社会的な背景が違いますので、上記のドイツの政策の中で、日本で実現可能なものはほとんどないのですが・・・

・介護政策への社会の認識がしっかりしている
・政治家が現状を認識し、政策を提案し、実行している

点を学ぶ必要があると痛感します。
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