介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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第3096号 新刊紹介 長谷川櫂『和の思想』(中公新書)

2009-07-31 05:56:40 | 映画・読書
中公新書 2010
長谷川 櫂『和の思想』
2009.06.25発行

【目次】
副題:異質のものを共存させる力
第1章 みじめな和
第2章 運動体としての和
第3章 異質の共存
第4章 間の文化
第5章 夏をむねとすべし
第6章 受容、選択、変容
第7章 和の可能性

本の帯のPR:
何もないからすべてがある
ー蒸し暑い夏をいかに過ごすか/日本文化の原点がここにあるー

【しばしば引用される作家など】
谷崎潤一郎『陰翳礼讃』
芭蕉
徒然草
隈 研吉(建築家)

【日本思想・日本文化の入門書】
通説の、
日本人には創造性がない・・という論議を、白紙から考え直させてくれる。

空っぽのなかに、外部のものを取り入れ、自分流に選択・変容させる

日本思想の無思想というか、多神教的な側面のポジティブな面をみている。p.195

【購入の動機】
長谷川櫂には、中公新書だけでも啓蒙的な俳句の本が5冊もある。これまでまったく知らなかった。
東大法学部卆・40歳代で新聞社勤務をやめる・・という経歴になぜか親しみが。

直接の動機は、
「第5章 夏をむねとすべし」を目次に見たからですね。暑い日でしたから。
*徒然草第55段 p.112

【博学多識】
書画、写真なども駆使しての説明。中国文化やヨーロッパの文化に関する知識。
俳人らしく、俳句が随所に出てきます。

【私のヒラメキ】
「ヒラメキ」というほどではないが・・自分の研究テーマである「日本にはなぜ介護福祉士という世界でも例のない専門職ができたのか?」(この問題の応用が、日本の「介護支援専門員」は、どうして国際的なケアマネジャーと違うのか?ともつながります。

・・この疑問というか、私の「仮説」をとく鍵が、長谷川がこの本で説いている日本文化の「からっぽ」性と、それゆえの「なんでも取り入れる」という特徴を考えることで理解しやすくなるように思われました。

話が飛躍したので、この続きは別の機会に・・
*「坂之上の夜明け」で模索中のテーマです。
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