介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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イタリア病の教訓

2007-08-31 13:06:57 | 地球→ドイツブログ
日本で国際比較をする場合
比較しょうとする相手国は、
アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスといったところですね。
社会福祉や社会保障となると
イタリアを比較対照とすることは少ないです。

ですから
本屋さんの新刊コーナーで
『イタリア病の教訓』を見つけて
すこし中身を見ると
社会保障政策の課題を、経済や政治との関連で説明
しているので
おやっ と思って買ったのです。

結論
もっと読まれて良い
というか
日本の社会福祉や社会保障を研究する人は
もっとイタリアにも目を向けてみる必要があります
それも
「モデル」というより「うまくいっていない例」
あるいは「類似の問題点を抱える国」
という視点で参考になると思います。

専修大学の小島晴洋先生がイタリアについてフォローされています。
『世界の社会福祉年鑑2006』のイタリア編は、小島先生が担当です。
やはり、語学の関係で
日本の社会福祉や社会保障の研究者は
アメリカ・イギリスに偏りすぎています。

著者:松本千城(財務省から在イタリア日本国大使館に出向中)
洋泉社、「新書Y」176、 2007.07.23初版。
205ページ、780円+税。

イタリアと日本:
・少子化の進行 イタリアもひどい
・似ていること 社会保障の「ばらまき」特に年金
      イタリア:GDP比率14.7% 支給開始年齢 57歳
・財政状態が悪い イタリアにはEUという外圧があるが日本は野放し
・変革への対応が遅いという点で両国は似ている
・イタリアにしかないこと 脱税(GDPの8%程度か)が多い、
         闇経済の比率が高い(20%ぐらいか)
・ワーキングプアーの問題がイタリアでも騒がれている
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