第3668号 歯を治しながら広がった世界

今日、午前中、いきつけの「しのはら歯科」へいき、アタッチメント2個を装着しました。

昨年の10月4日に知人の紹介で初診して依頼、7ヶ月です。回数にして今日で46回ということになります。アタッチメントの装着だけではなく、歯茎が前よりしっかりし、あちこちの悪い箇所はすべて除去・治療された。

第3230号　2009.10.06

第3267号　2009.12.07


【歯に対しての関心】
一番反省させられるのは、40歳代の頃から、忙しさにかまけて、歯周病の拡大を放置したことですね。今回のことを考えても、治療には長い時間がかかります。長い間、漫然と磨いていたために、効果のある食べかすの除去ができておらず、歯石へと悪化していた。

【丁寧な説明】
篠原先生の治療の特色は、あくまでも患者の（肉体的・経済的・社会的）条件に合わせて進めるということですね。職業柄、私も多少理屈っぽい患者でしたが、一つの治療の前には必ず、全体像との関連、なぜそうするかの歯科学的な（もちろん初歩の）説明をされた。
長く、公衆衛生学の講義もされていたということで、説明が上手で納得がいきます。

【チームプレー】
歯の磨き方、歯磨き具合の点検、型どりなどそれぞれのステップで歯科衛生士のIさんの働きが素晴らしかった。私には技術用語は理解できませんが、先生とのあうんの呼吸ぶりはみていて（多くは聞いていて）深い信頼感がもてますね。これまで、文京区の歯科ではご主人が歯科大学の教授ということで結構腕がありそうでしたし、北海道では、5年間、歯学部・歯科病院のある大学に勤務した関係でたくさんの歯に関する耳学問はしてきましたが、Iさんの指導で初めて歯磨きのコツをつかんだように思います。
＊Iさんは、5月8日で辞められ、故郷の甑島へ戻って民宿（弟さんがやっている）の手伝いをするそうです。後任は、Mさん。

【歯科技工士】
アタッチメントを作成・装着するのは、歯科医師以外に歯科技工士の方の仕事ですね。歯科技工士は、T先生、35歳ということでしたが、アタッチメントの作成から装着まで篠原先生のご指示のもとに、見事な連係プレーです。（歯科技工士法第18条）患者として、専門家同士の会話を聞きながら治療を待つほど安心なことは無いですね。
T先生、私の気短な性格を見抜かれて、いつも「あと3分です」とか「トイレはいいですか」とか声をかけられる。

【広がった世界】
大学では、90分の授業を15回すると、2単位という計算です。しのはら歯科での平均治療時間は90分はあったのでは？今日など、10：00～13：20でした。修士課程での修士論文の指導は演習という形で2年間8単位分ですが、私は、今回の歯科治療で（大学の講義で言えば）8単位はもらえるのでは、とほぼ治療が終了した今思います。

篠原先生の叔父さんが、鹿児島の生んだ有名な俳人篠原鳳作であったこと、ご子息が歯科医療にインド医学を応用されていることなどから、歯科以外にも俳句やインド哲学などへの関心を呼び起こされた7ヶ月でした。

第3563号　2010.03.14

P 1793 2009.10.03


【鹿児島がぐっと身近に】
鹿児島に来て5年目。歳をとってからの異郷の地での生活は話し相手がいなくて寂しい限りです。しのはら歯科の待合室では、ご近所の方、昔の患者さん、奥さんの田舎の大隅の方などがひっきりなしに見えて、私まで有精卵の卵とか、野菜、みそなどをいただいて帰りました。奥様お手製の「鰊昆布巻き」もいただいた。

さっき、帰ってから、診察室では難航していたアタッチメントをはずす作業をしてみたら簡単にできました。ということは、これからは2ヶ月の1度とかに点検してもらう程度の頻度になりますね。

年賀状には奥様の添え書きで、私のブログで出てくる「那津」（おでん屋）でゆっくりおしゃべりしましょう・・との先生の提案を知りました。

連休が明けたら、診察室の外で、先生のお話をうかがえるのを楽しみにしています。そういえば、今日も、アタッチメントの装着が乾く間、新聞を読んでいましたら、「普天間はどうなるのですか？」と聞かれました。

＊写真は、今朝、しのはら歯科の玄関先で。花の手入れは、もっぱら奥様です。

【追記】
5月6日に、もう一度アタッチメントの最終調整にうかがいました。この際にお聞きしたことを補筆しています。