介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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第4069号 中学受験のための塾費用は230万円程度

2010-11-21 06:09:03 | 経済
経済週刊誌『ダイヤモンド』11月20日号

では、教育問題を特集しています。


私が小学生のころはもちろん塾などはないのですが、今日では中学受験への対応として社会に組み込まれているようです。

p.129では、小学校4年から6年までの3年間の塾費用を試算しています。受験費用を含めて230万円程度という数字をだしています。(写真)


教育費(日本政策金融公庫調査、共同通信 2010.11.20)

学習塾に関する最新データ

公教育の変換と塾業界

総務省統計局 教育に関する統計表


第4006号 2010.10.16 ビッグイッシュー:若者を襲う貧困

第3837号 2010.08.10 橘木俊詔『教育格差』

第1974号 2008.12.12 小林雅之『進学格差』

第1922号 2008.12.02 阿部 彩『子どもの貧困』
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6 コメント

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Unknown (さはら)
2010-11-21 10:15:27
あまり関係ない話かもしれませんが。


東京都新宿区にある海城高校は、来春から高校での募集を取りやめるそうです。学費の安い東京都立高等学校の進学重視型に特化した学校群(日比谷、西など)との競合による影響をモロに受け、定員割れしているそうです。さらに高校進学組からの東京大学合格者が皆無かそれに近い数で、東大進学で実績があった巣鴨高校も、高校進学組みからの東大進学者数は不振を極めています。


わが国の教育課題はむしろ初等・中等教育でしょうね。
かつて母校(東京都立高等学校の底辺校のひとつ)は、一時は二年次編入者枠が3桁を超えたこともあり、それだけ中途退学をしていった後輩たちが多かったことを物語っています。


現在の中学校卒業程度の若者の学力は、1950年代の中学校卒業程度の人に比べ、時間数の削減の影響を受け、60%くらいしか学んでいないというデータを見たことがあります。昨日久しぶりに訪問した大学(かつて1年間パートタイム学生として籍を置いた所)では、2年次以降の必修外国語を廃止していたことがわかり、驚きを隠せませんでした。


このような中で塾の果たす役割は一定の評価をすべきであると思います。一方で(両)親の経済力によって、塾のような教育機会を受けることが剥奪されることを長期的な視点で見た場合、国家的にも損失になると思われます。

もしわが国の若者の教育面での荒廃ぶりが問題であるとするならば、社会のシステムでの不均衡や障害があると考え、介入をすべきではないかと思うのです。その焦点は高等教育というより、初等・中等教育にありという小生の結論です。
もうひとつ (さはら)
2010-11-21 10:24:03
昨日の川上富雄先生(駒澤大学)のお話にも出ましたが…。


現在は大学全入の時代だそうで…。
希望すれば大学に全入できるという時代。
しかし今の大学はカリキュラムを見る限り、実質専門学校化していると思いました。特に社会福祉学科等。


社会福祉士養成は、ソーシャルワークのノウハウを得ることが目的ですから、アカデミズムを追求する大学では、本来やるべきことではないと思っております。

大学の先生方も学生に迎合せず、アカデミックの水準に達していないと思われる場合はどんどん単位を落として、大学としての格式を保ったほうがよいと思います。母校の一つは、偏差値は59か60位の学校ですが、そこでも大学の授業がわからなくてつまんないという学生が半数以上を占めていました。


むしろ専門学校制度を充実させ、専門学校の振興策の力を注ぐべきではないでしょうか。小生もそういう点では進路に失敗しましたね。

大学社会福祉学科等の役割 (さはら)
2010-11-21 10:34:04
現場の誰が言い出したかはわかりませんが…。


特に社会福祉「分野」の大学教育に、実用性を求める現場の声に、大学が恐れをなして、実用性の習得を唱え始めたのが、現代の社会福祉系大学の問題点であると考えています。現場の人間としては、大学のアカデミズムに口を挟んでしまった同じ現場が犯した過ちにをとめられなかったことに深く反省し、率直にお詫びをしたいという気持ちです。


社会福祉研究教育の有力大学(首都大学東京、大阪市立、同志社、関西学院、明治学院など)が一斉に社会福祉士養成課程の返上を行って、アカデミズムを追及し始めたら、どうなるのあかなあと密かに期待をしているのです。
教育の社会性 (bonn1979)
2010-11-21 10:42:38
さはらさん

コメント有難うございます。

最初の、初等教育の重要性は
ご指摘のとおりですね。

私は、鹿児島で
頼まれて短い期間
ボランティアで数名の中学生の
私塾のようなことをやって
現在の公教育の崩壊を体感しました。

2番目の点は
なんどかうかがいましたから
ご持論と思います。

私は
いまからは無理ですが
アメリカやスウェーデンの例から
東大など
日本を代表する大学でも
ソーシャルワーク
ソーシャルポリオシー
を教えるべきだったという意見です。

明治の初めに
法律や農学を帝大で教えたと同じ意義が
あったのでは?

そのうえで
ご指摘のように
現在のわが国の4大のソーシャルワーク教育は
学問的にも水準が低く
実務的な情報も乏しい
極めて危険な水域に入っていると
実感しています。

それは
5つ目の私立大学に勤務して
まもなく定年を迎える
私の後半生30年の反省というか
否定でもありますね。
学問として (さはら)
2010-11-21 10:57:13
諸外国の例のように、


ソーシャルワーク
ソーシャルポリシー

を研究教育することは非常に重要ですね。わが国も学問体系の硬直化の問題もあるわけです。マルチ・デイサプリンで行わなくてはならない両分野は、それぞれ、前者は社会調査法、心理学、医学、後者は経済学・社会学・政治学を軸にして展開すべきでしょうか。ちなみに社会福祉学はこれらをごっちゃまぜにして、わけのわからないものにしている傾向があるのでしょうか。


東大でも高齢者分野を扱う研究機構ができ始めましたから、さらに発展する可能性があるのでは?と期待しているところですが。
岐路 (どりーむ)
2010-11-21 13:08:52
当時は看護学校を出たて、
今は看護教育から離れてしまっていますので、
はっきりしたことはいえませんが・・・。

私が看護学校を卒業した頃は、
やはり、即戦力が求められ、
看護教育でも、実務的なことが重視されていました。
しかし、そのため人間性というか、
看護を提供する上での土台か育っていないと、
実務教育は現場で、
主に看護大学では、
看護師としての土台を育てるようなカリキュラムに、組み直しをされた
といった話を聞いていました。

ソーシャルワークに関する教育も
これからどうしていくのか。
私のようなものがいって、どうなるものでもないと思いますが、
大事な岐路に立っているように思います。

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