介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

第1620号  年金問題をどうときほぐすか

2008-09-28 14:22:44 |  年金
【入り組んで・こじれている年金問題】
今度の国政選挙の最大の争点の一つは年金問題ですね。
社会福祉学部の学生は、普通2年次で学ぶ「社会保障論」の中で、制度の概要や課題を学びます。そのほかの学部では、まとまった講義はないでしょう。
経済学部や法学部では少し触れることがあるようですが、正面から学ぶ機会は少ないですね。

このブログでも「年金」というカテゴリをもうけています。
今日の段階で30回書いています。
今、読み返してみると、そのつど断片的に書いていて、全体像はみえにくいです。
この30回分を、幾つかの問題グループに分けて復習してから、先へ進むことにします。

【記録問題】
わが国の現在の年金問題を難しくしているのは、いわゆる「記録問題」です。
・正しく記録されずに、年金が支給されなかった。支給された年金額が少なかった。逆に多かった。
・ひどいのは、給料の記録を改ざんした。その結果、「年金が消えた」
・記録を担当する社会保険庁の問題。記録する責任組織が解体されるという運びになっていて、これがまた問題をわかりにくくしています。
☆このブログでは、次の3回記録問題に触れています。
2008では、9/09 (職員数)  07/25 外国の状況(高山教授) 2007.06.19

【次期改正問題】
日本の年金制度では、経済指標や人口動態の変化を踏まえて、5年ごとの制度改正を法律で義務付けています。前回の改正は、平成16年(2004)でしたから、+5=2009 となって、普通なら、時期改正の準備を急いでいる段階です。
☆私のブログでは、この問題について、
2008年の4/23 6/26 7/08 7/09 に触れています。
内容は、「年金の受給資格期間を(25年から)何年に引き下げるか」といった少し専門的ですが前回改正の「積み残し」など数項目の検討事項を抱えています。

【財政問題】
平成16年の改正の際に、法律で基礎年金の国庫負担を(いまの1/3から)1/2に引き上げると決めました。ですが、現在のところ、この手当てはまったくされていません。前回改正の最も重要な内容が、実施される見込みがまったくない、というほかの国では信じられないことが平然と続いています。もちろん、これは、消費税問題と関連するので、選挙が近いこともあり、政治家は言い出さないわけです。
年金の問題のほとんどは、その財源問題です。これを手当てせずに「給付を上げます」とばかり(与野党とも)いってきたのが日本の政治。
☆あまりにも大きな問題の割りに(政治の怠慢が大きすぎて)私のこのブログでは次の記事で間接的に触れているだけです。
2007.12.28
2008年に入って、 1/09 1/18 (2回)  2/09 3/31 9/02

【年金額の水準】
今、一体いくらの年金を貰っているのか?
という基本的な問題についても、わかりやすい情報は少ないですね。
☆私のブログでは、
2008年の 4/01 7/07 8/15 の記事で
2007年の 4/24 5/18 5/28 8/29 6/25 2008.1.22 では、無年金の問題や生活保護との関係に触れています。→「政治と経済」で「反貧困」を読んでいます。

【概説書や外国の状況】
☆このブログでは、2007.6.30
2008年になって、1/28 4/02 7/17 2/07  2/11 に紹介しています。
そして、先日(9/23)OECDの報告書のことに触れました。(第1599号の記事)

→これから。
以上のようにさまざまな角度からのアプローチが考えられますが、
このブログでは、
① 最新の情報を逃さない
② できるだけ平易に説明する
③ すべてをお話できませんので、優れたウェブサイトやブログ記事を紹介する。
ということで「年金」カテゴリを充実させたいです。

願わくば、政治家が(外国のように)年金の制度・実情・理論を駆使して、やさしく国民に問いかけるという風になって欲しいですね。

*写真は、先週金曜日の夜。大学院の夜の講義を終えて、久しぶりに鹿児島中央駅で市電を待つあいだに撮りました。 
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