介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

第4154号 菊地雅洋『人を語らずして介護を語るな。』

2011-01-22 22:41:05 | 映画・読書
かねて注文していた

菊地雅洋『人を語らずして介護を語るな。』(HHCS,2011.01.15第1版第1刷)

が勤務先に届いた。(写真)

著者の菊地雅洋氏は、masaの介護福祉情報裏板

の著者である。
思想のない介護保険法の改正案が提案されている今日タイムリーな出版です。

財政論一本槍で現場の実態を踏まえない現状でも希望を持って立ち向かう気力を与えてくれます。(第6章)

今朝、

石清水日記

を読み、
それに対するどりーむさん(介護支援専門員)のコメントを読んだばかりでした。

「・・・未来はあるか、への断言。私も「ある」と断言します。
暗澹たる現実があることも事実ですが、
このままではいけない、
との思いの人たちの
点での活動が線や面になりつつあります。

そうである限り、
未来はありますね!」

これまで菊地氏のブログを読んでこられた方にもこのように体系だってブログ記事から厳選された1冊の本から勇気を与えられると思います。
じっくり読んでから紹介しようとしましたが、第1章・第5章・第6章を読んだところで皆さんに早く紹介しようと思いました。


取り急ぎ、目次をコピーします。
1日のアクセスが3300という介護福祉界を代表するブロガーがこれまでの記事を1冊にまとめた。(第1章と第6章は書き下ろし)

第1章 介護と福祉に迫りくる危機【書き下ろし】

第2章 介護にかける熱意はあるか
o 心の弱さを恥ずべきではない
o 相談援助の基礎となる自己覚知
o 医療行為議論の本質
o 介護福祉士に告ぐ
o 利用者を実習教材化する人権蹂躙
o 「心が動けば体も動く」ことの実践
o 心が動かない機能訓練はいらない
o 必要なのは自律支援
o ADLからQOL、そしてQODへ
o 経験は必ずしも知恵にならない
o 認知症確定診断の意味
o 療法より心のキャッチボールを
o 認知症の父親の言葉にショックを受けた娘
o 入浴しない理由

第3章 介護の世界の裏側にあるもの
o 法令遵守は法令理解から
o 地域包括支援センターに巣食うパラサイト
o 何のための専門社会福祉士だか…
o 介護福祉士に専門性なんてあるのだろうか?
o 職場にやりがいが感じられない理由
o 人事考課が介護を駄目にする
o 福祉系基礎資格者の奮起を期待する
o 介護サービスは家族の介護代行ではない
o 介護の社会化は建前だったのか?
o 地域保険者の裁量権とローカルルール
o グループホームは在宅であるという誤解
o ワンストップサービス後退の爪あと
o 介護保険は社会福祉ではないという詭弁を斬る

第4章 最期の日々に寄り添って
o 君の誕生日
o 心に響く手紙
o 穢土荘厳(えどしょうごん)
o 苦しゅうございます。
o 見捨て死の現状
o 魂もお家に帰ったね。
o 命のリレー・遺される者の思い
o 最期の晩餐に関する対立
o 傍らにいることが許される者
o 人間の存在をどう見るか
o 介護サービスの「割れ窓理論」

第5章 今生きている現実と社会
o すべきことはやった――役人としてか、人としてか
o 群衆の中の孤独
o 現代社会における孤立の構造
o お金で人生は買えないというが――消えた年金問題の傷痕
o 国がすべきこと現場がすべきこと
o 現代社会の貧困・その構造
o デフレの背景にある社会保障不安

第6章 天のない介護サービス【書き下ろし】


*ここでは、スペースの関係で、各章末尾のコラムの目次を省いています。
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