介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

新しいブログにリンクしています。7つのテーマにわけました。引き続きお読みください。

第4153号 テーマを発見した人生の輝き

2011-01-22 21:27:49 | キャンパスの四季
今日、1月22日、15:00~17:00、学内において、勤務する大学院のシンポジウムが開催されました。

「鹿児島国際大学大学院福祉社会学研究科 
創設10周年記念シンポジウム
―大学院に学んで―」
です。

【博士論文】

2010年3月に博士号を授与された5人のうち3人がシンポジストです。

大山朝子 「方面委員制度とエルバーフェルト制度の連繋に関する研究
―大阪府方面員制度源流考論―」

田原美香 「介護予防を意図した地域リハビリテーションに関する研究
―地域間ごとの融合性―」

山下利恵子 「ドイツ介護保障の構造的研究」


【大学院に学ぶとは】

この3人の博士論文のうち、2人については論文審査の副査であったし、残りの方も論文発表会などでその内容は詳しく聞いています。

最初に、研究科長の田畑教授から、博士論文の審査は、内部の2名のほか、外部の2名による審査を経ているので、厳正なものであるとのコメントがありました。

今日は、博士号を授与されて、教育・研究の場にある3人が、1年過ぎた今、これまでの研究を振り返りながら、後に続く人たちへのメッセージを重点とした発表が中心となる内容でした。


【動機】

3人について、詳しいことは省略しますが、それぞれ、学ぶことへの強い動機をもった方々です。修士課程での2年と博士課程の3年、合わせて5年間を論文作成に投入している。2人については、修士課程と博士課程の間に時間があった。(修士課程は10年目に始まったが、博士課程は4年前に創設されている)


【終わってみて】

特に博士課程の3年間は、「1日1行しか書けない日もあった」ように格闘の日々を送っています。

1年たった今、それまではただ膨大な先行研究に立ち向かう日々だったのが、「この論文はこういう点がおかしいな」ということが見えるようになったという。さまざまな研究グループに1人の研究者として向かう機会が増えて、確実に研究力がアップしているのですね。


【後輩たちへ】

自分にとってのテーマは何か。一つのテーマとある期間向き合うことの重さ。
その問題の本質は何なのか。

自分の弱さとも向き合う日々。
大学院時代の研究生活は孤独だが、同じ立場の同期生たちの存在が励みになってきた。

「学問に王道なし」と、古来言われる通り、自分が苦しんできたことは、諸先輩も乗り越えてきたのだ。このように考えることができて展望が広がる。


*写真は、壇上に大山、座席は田原、山下の各氏。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第4152号 介護人材養成に関... | トップ | 第4154号 菊地雅洋『人を語... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
達成するということ (院生Bです。)
2011-01-23 12:10:01
シンポジウムでは、三人の方々の大変貴重なお話が、とても勉強になりました。
あれほど赤裸々に、素直に語られたことに驚きも感じました。
こんなに素晴らしい先輩方がいらっしゃるという励みになり、気を引き締めながら聞いていました。お話をして下さったことに感謝しています。
人生をぶつけた迫力 (bonn1979)
2011-01-23 14:54:51
院生Bさん

コメントありがとうございます。

3人がそれぞれの個性で
人生と研究を語りましたね。

私は
これまで大学院の教員を4つ
経験していますが
本学の内容は胸を張れるものだと
昨日の発表を聞いて思いました。

博士課程ともなると
ポイントは院生そのものですね。

Bさんも
この諸先輩の隊列に加わるに
ふさわしいおひとりでは?
と思って聞いていました。

私の拙い文章では
昨日の迫力を伝えられないのが
残念です。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

キャンパスの四季」カテゴリの最新記事