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第1628号 ドイツの健康保険料率は15.5%へ引上げか

2008-09-30 10:55:59 | 地球→ドイツブログ
ドイツの新聞各紙は
昨日9月29日付の記事として、2009年からの健康保険の保険料率引上げについて報じています。

Googleニュースドイツ版によれば、126紙でこの件の報道がされているが、

ズード・ドイッチェ・ツァィトング

(ミュンヘン)の例を挙げます。

【記事の要点】
連邦社会保険局(ボン)では、専門家7名を招聘して、2009年からの保険料率についての査定を審議している。
水曜日には、査定結果が公表される。
現在の保険料率は、14.92%であるが、2009年には最低で15.5%へ引き上げられそうだ。
連邦政府は、10月7日に、この専門家会議のラインに沿って決定する運びだ。

【日本とドイツ】
公的な医療保障の姿としては、日本とドイツは比較的近い。
*社会保険方式、労使折半。縦割りの複数保険者。
*GDPに占める医療費比率 日本は、8.0% vs ドイツは、10.7%

その日本は、2008年4月の65歳以上人口は21.8%
ドイツの19.3%(2005確定)20.5%(2010推計)を上回る。
日本では政府管掌の健康保険の料率は、8.2%です。
ドイツの厳しさを考えると、日本の制度維持への「脳天気」さがわかります。 

ドイツ政府は、「保険料+福利厚生費」の上限を給与の40%とする目標を持っています。
今回の健康保険料率の引上げは、これに抵触するラインです。 
それで、いろんな議論が行われている最中というわけです。


*写真は、2006年推計によるドイツの人口ピラミッド。
(ドイツ連邦統計局のサイトから)
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